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歪(ユガミ)-  作者: RYUITI
1/8

零話以外は、

精神的に重くなったり、

不安になったり、

恐怖を感じたりする描写が多くなる場合がありますので、


思い込みが強い方や精神面に自信が無い方は、

注意して閲覧するようにしてください。


それは、唐突に。

そして、確実に。

総てを侵してしまうだろう。

ナニが全てを侵食してしまうか。



そんなもの今は解らなくてもイイ事だ。


これは全てに対する---なのだから。



真っ暗な空間に一つの光が灯る。


ふと、誰かが…

この場所へ呼ばれたようだ。



.人間というものは、思い込みによって、

自分を形成し、思い込みによって破壊する。


絶望へ到る橋の大多数は、

追い討ちをかけられている。

という思い込みが加速したものに他ならない。

例として、

悪口を言われてもそれを悪口と知らずに生きていれば、

その事柄に対しての絶望は生まれない。


. あぁ…紹介が遅れたね。私はミスターベッケラー。


ある古びた屋敷で、書物を書いている唯の老いぼれさ。



本来ならこんな【モノ】に呼び寄せられる。

なんて事、有りはしないのだが。

そうなると…

ふむ、私が呼ばれた理由は、

この【モノ】と今、私が居るこの場所に対する説明のためという所か。

ならば、私が出来る限りの説明をするとしよう。



私が今居るこの場所は、

得体の知れない黒い【モノ】が充満している真っ暗な空間だ。

そのモノ自体は、

煙のようなモノだったり、

液体のようなものだったりしているようだ。

この真っ暗な空間の床にも黒いゼリーのようなものが散らばっている。

この黒い空間や物が、何を表しているのか…

私の理解するところではないが、

これから、嫌な事が始まるということは感じられる。


この空間の中で起きる物語に注目するべきなのかもしれない。


…が、正直私は一刻も早く、

この空間から去りたい気持ちでいっぱいなのだよ。

とにかく…ココは。


人間の不安とは何か、

怖さとは何か、

大事なものは何か。

そんなものが展開されて行く場所だと言う気がするよ。



「黒い部屋の中、白い灯りがぼんやりと浮かぶ」



さて、どうやら元の世界に戻れるらしい。


私と君達の触れ合いも此処で終わりのようだ。

これを見ている君達が、この黒い空間に捕らわれない様、

私が祈っておくとしよう。

それでは、また逢う日まで。



「そういって誰かが去っていった」


黒々とした何かは、

獲物を待つようにその空間に佇んでいた。



歪-零-


終。




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