公爵子息の行動
カイル様は、行動的な方なんですよ〜(^.^)
「いえ⁉ そんな迷惑をかけられませんよ! 」
「いや。せめて何かさせてくれ。君も行くんだろう? 舞踏会に」
私は頷く。
「えぇ。行きますわ」
「じゃあ、うちに寄ってくれ。すぐに、ドレスを用意させるから」
私は、カイル様に腕を引っ張られ、隣の公爵家に向かった。
入り口のところについた時、カイル様は私に告げた。
「ここで少し待っててくれ」
「分かりました」
私が返事するのを聞くと、カイル様は、執事のロバートさん達に指示を出しはじめた。
数分で、ドレスなどの用意をしてくれた。
「さぁ、急いで! 王宮までは遠いだろう?」
「えっ、はい!」
言われるがまま、メイドさんに付いていった。
用意してくれたドレスや装飾品は、どれも素晴らしいもので目移りしてしまった。
「さぁ、こちらへ」
「ありがとうございます」
部屋の一室に案内された。
メイドさんが、選んでくれたのは、淡い黄緑色の花びらをイメージしたようなドレスだった。
素晴らしいわ……
最後にメイドさんにダイヤのネックレスをつけてもらった後、ドアをノックされた。
「どうぞ」
カイル様は、私の姿を見て微笑んだ。
「似合っているよ」
「ありがとうございます」
私も微笑んだ。
「それじゃあ、行こうか?」
「はい」
私は、カイル様の馬車に乗せてもらい王宮へと向かった。
****
2時間後、私達は王宮に到着した。
馬車を下りた私達を、王宮に来ていた人達は、振り向いていく。
あ〜カイル様はかっこいいからなーーー
私が、そんなことを考えていると、カイル様との距離がひらいてしまった。
どうしよう……
カイル様は、私がいないことに気づいて戻って来てくれた。
「どうした?」
「あっ、ごめんなさい。考え事を……」
「そうか? じゃあ、行こうか。アンナやマリーナ達が待っているんだろう?」
「はい。参りましょう!」
私達は、会場へと歩み進めた。
読んでいただき、ありがとうございます(^。^)