舞踏会当日
舞踏会当日です。まんまですね(・・;)
一週間後。
……舞踏会当日。
舞踏会は、夕方からだけど……私の家から王宮に行くには、二時間ほどかかってしまう。
「お母様、お姉様。私もお手伝いしますわ」
「お願いね」
「ありがとう! お願いするわ!」
「助かるわ」
お母様達は、私に微笑んでくれた。
さぁ、やりますか! 私は、気合いを入れて支度を手伝い始めた。
私は、お姉様達の着替えを手伝い、髪を結った。
「完成! とても綺麗ですよ? お姉様!」
私は、お姉様に鏡を渡した。
「まぁ! さすがだわ! シンデレラね‼ 」
本当に綺麗だわ……思わず、女である私も見惚れてしまった。
お母様達の支度が終わり、私はマリーナお姉様から私用のドレスを渡してくれた。
「これが、あなたのドレスよ?」
「ありがとう! お姉様」
それは……水色を基調とした、フリルが揺る素敵なドレスだった。
綺麗なドレス……
私は、ドレスを眺めていると……お姉様に尋ねられた。
「本当に着替えを手伝わなくていいの?」
「えぇ。大丈夫! 一人で何とかなるから。だから、心配しないで?」
「本当に?」
「本当よ! だから、 安心して。後から行くから」
「分かったわ」
お姉様は、心配性なんだから。
「いってらっしゃい」
「「「いってきます」」」
「早めに来てね?」
「はい。わかってますわ」
お母様とお姉様を見送った後、私はドレスに着替えようと、部屋に戻ろうとした。
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その時、隣の屋敷の猫が窓から入って来ていた。
名前はシャルと言う。
「あらあら。来ちゃったの? ごめんね? 今日は遊べないのよ……」
いつも、遊んでいたりしたけど……流石に今日はまずい。
シャルはドレスを持った私に、飛びついて来た。
「今はやめて‼ お願いだから!」
だが、避けようとしたが、案の定シャルによって、水色のドレスは破けてしまった。