ジャイアンツ
スターバックスのない村落にもどって
鑑別所での酷遇を思い返し
ラ・チンバリからエスプレッソを抽出する
あまりにも渋茶だった
猛爆後の防空壕からDNAサンプルを採取する
そんな暗愚な自己実現だった
それならば遠方からの一発必中の狙撃がよかった
とかく徒労だった
石油とミネラルウォーターの価格差を考えると
映画「ジャイアンツ」の伝説の男の背中が誇らしい
すこぶる無茶をした
売血という行為は如何なるものか
命の潰し値段ではないか
黒い雨と赤い血は今も鮮烈にほとばしっている