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告白

まりぃ☆は本当に拉致されているのか?

ネット内での犯罪にどう対処できると言うのか・・・

コツコツ・・・足音がしたので慌てて違うゲームの画面を起動する さっきの画面はみせられない


ガチャリ・・不機嫌そうな男が入ってきてパンとフルーツ牛乳をたたみの上に置く


それから部屋に並んだ5つのディスプレイの前に座り 同じように並んだキーボードをカチャカチャとたたきはじめる 自分のことなどはじめからいないかのような行動


男には自分は見えてないようにみえる 日に一度か二度の食事・・ それもパンやカップラーメンなどの簡単なものだ  それを無造作にたたみの上におく


自分が意識して食べなければ そのままそれは男の食べ物になるだろう


むしゃむしゃと生きるためにそれを手に取り頬張る  


それから男に言われるがまま ゲーム画面へと向き直り作業を繰り返す


・・・こんなこと・・いつまで続けなければいけないんだろう・・・早く家に帰りたい・・・・


きっと両親は心配しているだろう・・・なんでこんなことになってしまったのだろう・・・


あるゲームではリン♪ あるゲームではжエアリスж・・そしてまりぃ☆ ネットの世界では女の子キャラは得だそうだ  アイテムを貢いでもらったり、 助けてもらったりとなにかと得をするらしく 男は可愛くしろと命じる


そのくせ人が近寄ると自分の犯罪がばれないように遠ざけるのだ


ゲームはDSやwiiでいい・・・友達とゲームがしたい・・・こんなのゲームじゃない 無理やりやらされて いやだ・・・・


狭くて暗い部屋に一日中いて 男と一緒にゲームをやる・・・そんな生活いやだ!!!


睡眠不足にボーっと考え込んでいると すかさず男からの命令が飛んでくる


こんなことをさせるために僕を誘拐したのか・・・・・・



「どうにかなるなんて・・ネットのことよくも知らないくせに・・(笑)」 私が言うと


美智子は最後のパスタを食べ終えて ふーっと息を吐きながらお腹をさすりつつ言うことによれば・・


イメカフェの美智子の崇拝者のNがそういうことに詳しい人らしい


そんなん美智子の事だって調べようと思えば調べられるんじゃ・・って言ったら 美智子はNにとっての女神で

そこについては犯してはいけない聖域らしい(謎)


・・・ということで今はいいかもしれないけど いったんNの歯止めがきかなくなったらやばいんじゃないんだろうか・・


まぁ その点は美智子にも分かっているらしく Nに対してはつかず離れずの都合のいい関係でいるらしい


そのNに頼めばなんとかしてくれるのではないか・・というのが美智子の案なんだけど・・・・


そんなにうまくいくのかな・・


私もゲームのことについてはよく知っててもパソコンのことに関しては全然だしねw


そうだ・・ゲームの中で私とサブマス以外に詳しい人がいたんだ・・


その人は私と同じ廃人のORZだ 名前のORZはもちろん あの Orzからきている(笑)


巨大掲示板の3ちゃんへのカキコからはじまり ねとげというネトゲは渡り歩いている 私と同じジプシー族


かってはUSOというネットゲームで大商人の名を馳せ デパート 城 砦 とあらゆる贅沢を尽くし RMTでは一目置かれる存在だったようだ


彼の名前を知らない人がいたらそれはよっぽどの新人かPKエリアには行ったこともないような甘ちゃんだろう


伝説としてはRMTで家を建てたとかいう話もあるほどだ・・それが嘘か本当かは分からない


だが・・それくらいの人間なのだ


いまは別ギルドのギルマスをしているが 私とは相性がよいらしく 兄弟ギルドとして交流を深めている


ネットのことならORZに聞くのが一番かもしれない・・・


美智子の崇拝者に頼るのもいいが あとからなにかあって美智子に迷惑がかかるのも困るからな・・・


まぁ・・美智子にはもう少し様子みるってことにしておいてORZとコンタクトを取ることにした


美智子はちょっとがっかりしたようだったが私の心配性ぶりがおもしろかったのかおとなしくチャットへ戻った


ORZに会いたいとのメッセージを送り 私は少し仮眠をとることにした


クローズ終了まであと三日か・・・・・・




いま何時だろう・・・男はまだゲームを続けている いったい何時に寝るのか 早く寝て欲しい コンビニに行けばいいのに・・  ギルマスには話した。。サブマスにも・・・詳しいことが言えない

・・・だけど もういやだ・・・学校にも行きたい・・・・お母さんのご飯が食べたい・・・


赤くなった目をこすりながら作業を繰り返す ディスプレイに光った男の顔は異常なほど興奮していた

レアアイテムを手に入れたようだ・・・かなりの金額になるそうだ


男の頭の中はお金儲けのことしかないのか・・・ 


もうすぐあのゲームにログインする時間だ いまでも数種類のゲームを時間を決めてからレベル上げやボス戦をしている ボス戦はレアアイテムが手に入る可能性が高いから男がやる


レベル上げなどの地道な作業は男と一緒に僕がやる・・といった具合だ


いま一番 男がレベル上げに力を入れているのがもうすぐ入るゲームで人付き合いの嫌いな男が 有利だからと大きそうなギルドにも入った もちろん僕と一緒に

僕はいつも見張られている 


まりぃ☆ ログインしました


ギルド員「おはよ~ まりぃ☆ちゃん 今日もがんばろうー」

まりぃ☆「はい^^ よろしくお願いします♪」

戦士「今日はどこでレベル上げする?」


いままではあまりギルド員とのパーティは組んでいなかったがさすがにあと3日となると時間がないと思ったのか

男は積極的にギルド員とパーティを希望する


もちろんまりぃ☆は女の子だと思われているからすぐにお誘いが来るが 戦士はドロップにも細かいのであまり誘われないのだ


まりぃ☆「戦士さんも一緒にいいかなぁ?」

ギルド員「いいよぉ~」

戦士「じゃぁ行こう」


それからはもくもくと戦士は狩りやクエストをこなす

他の人たちの気を和ますのがまりぃ☆の役目だ


まりぃ☆「がんばろう^^」


きっと可愛い女の子だろうって思われてるんだろうな・・・・


今日はまだギルマスもサブマスもログインしてないようだ


昨日のことについてメッセージがきたらやばいな・・戦士が見たらきっと気がつくだろう・・



サブマスがログインしてきた


かろうじて何も聞いてこない  ひとまずホッと安心していたら男が眠気を覚ますためにトイレに立った


チャンスだ!!


男がいったと同時に短いメッセージをサブマスに送った




まりぃ☆「僕は 田中洋介です  捕まっています ばれたら怖いので何もいわないで」





友達が続きを見たいといったのでがんばってみました

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