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8.死傭兵

街道を歩く間色々話した、色々と話す内に違和感を覚える


この男、無視されている!


街道はすれ違う人と会釈くらいするのが一般的だ、しかしこの男には一度もない


極めつけは宿の人とすれ違った時この男の話を聞いてる最中にも関わらず「なにか見つかったか〜?」と会話を遮って遠慮なく話しかけてくる


しかも当の本人は気にしていないのも不気味だ


考えられるのは…


「あの、、、俺にしか見えてなかったりする?」


「憑かれてる奴にしか見えないのはあたりま…まさか気づいてなかったのか?」


「つかれ…つかれて…る?憑かれてる!?」


男が笑い始める

「なるほど、それじゃあ教えてやろう!」


「無職傭兵はもう知ってるよ」

(壁を抜ける能力じゃなかったのか…てか幽霊か?幽霊って足あるのか?!)


「無職じゃない!!俺は約600年前に第七次 エンガット旅団 開拓隊にいた、そこから当時の首領デバルトル・エンガットの親衛隊長をしていてだな」


「長い長い!無職じゃないのは分かったから」


ふぅ、と息を整え調子を戻す



「まぁなんやかんやあって死んだ」


「みじかッ経緯が全部とんだぞ」


しかしそれでも奇妙なのは変わらない、男が幽霊だとして600年も正気でいられるのか…そもそも本当なのか


「だとすると死傭兵?」


「えっ?なぜ?」


「死んだ傭兵だから名前が死傭兵、名前ずっと名乗らないしそれでいいか?」


男は暫く悩んだ、悩んだ結果ルイスの言う死傭兵に名づけられた


「死は付けなくていいから…傭兵って呼んでくれ」


「死んでるのに?」


「死んでるのに」


「というか600年前って本当?めちゃめちゃ凄いじゃん」


「そう言われてるな、でも後から盛り上がっただけでこの国を統治し始めたのは300年後の話だ、俺らの後輩が頑張ったんだよ」


そう言う傭兵は少し寂しそうな顔をしているようだった

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