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4.扉の先には決まって宝物

何があるのだろう?

何が待っているだろう?


やはり冒険は格別だ

知らない場所・知らない人・知らない事と出会うごとに自分が大きく強くなる気がする


扉に手を掛けゆっくりと開く、眼前に広がるは明るい室内に様々な箒や石鹸が置かれる物置


少年は興奮した様子で

(すごい!すごい!誰もこの部屋を見つけられなかったんだ!)

目を輝かせて置かれた木箱や道具に飛びつく


異様に清潔、異様に整頓されている場所 だが まず今はこの場所を知りたい、探したい気持ちが全てに勝る


この木箱の中はなんだろう

この石鹸はまだ使えるのかな?

なんという発見!なんという年季!なんという…


ふとキラリとした3つの腕輪が置かれているのに気付く


「ん???」

(掃除用では無いよな?)


貴重品だとしてここは掃除具置き場なのは明白


「ん~?」

一つリングを取ろうと手を伸ばす




「やめるんだ」


一気に鳥肌が立つ、何処からだろう、後ろ?いや違う水路なら声が響く

そもそもここは自分以外は居ないはず…


「聞こえてるか?、とりあえず顔を上げろ」

反射的に指示に従うと壁に顔が生えている


「わぁ!」

なぜ顔!なぜ顔が壁から!


「うるさいこと…うるさいこと…、冒険者ならもっと冷静になるべきじゃねぇか?」


壁に生えた顔かと思ったが貫通して顔しか見えなかったのか喋りながら室内へ顔、首、胴と次第に全体像を見せる


「なんだお前!」

「なんだとはなんだ?そもそも誰に許可得てここまで来た?、、まぁ許可も何も権利者死んでるけど」


少年の質問に応える様子もなく半ば笑いながら男は続ける


「まぁ…あれだ、そのリングはやめとけ、代わりに他のリングなら腕に着けて良いぞ?なんならもってけ」

「えっ?そうなの?」


男はドウゾドウゾという素振りを見せながらリングを指さす


(どうする?本当に持って行って大丈夫か?とって走って逃げるか?)

しかしこの男の姿…騎士か傭兵だ、しかも壁を抜ける?能力だとしたら…


「あ……っ、じゃ、遠慮なく……っ」

↑挙動不審ながら恐る恐る再びリングを手に取る


「まぁ罠なんだがw」

「えッ?」


手に取ると周囲一帯から小さな光が湧き満ち幾つもの竜巻の様に少年を囲い始める


「なっ、なんだ!光!?」


「さぁ冒険者くん!ここまでご苦労様!これからは俺の為に働いて貰おうか!」


男から烈火の如く闇が噴き出し

光の粒を奪うように渦を作り始め


少年の視界を奪う様に包みこむ


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