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【 promise 】~貴女を待ち続ける~  作者: 灯閖
【 安城 成 の 日常 】
7/8

集会の場所ー⑦



「どうだった?」


病院から数分離れた平原に白井さんのジェット機が止まっていた。

乗り込むなり白井さんに聞かれる


「ぐっすり寝てた」

「まぁこの時間だもんな~」

「でも、手術成功したんだね…」

「うん~移植手術だって言ってたかな。俺がコッソリ見た時は手術前だったはず」

「そっか…」

「起きなかった?」

「うん。でもお土産置いてきた」

「へぇ~でも来たなら起こせよって言われそうw」

「確かにw」


二人で空の帰り道、殆んどの会話はゆきんことのものだった。


「お土産何にしたの?」

「ん~~~……内緒!」

「なぁんで~?」

「えぇ~~~だってさぁ~~はずぅかし~~じゃん!」

「言えよぉ~~」


相変わらずアホらしく舌っ足らずに喋り出す。

でも今回は白井さんでも言えないかな…

離れていた分だけの想いがあるから

ゆきんこと離れてからのこの数か月で、ロスサントスでは色んな事があった。

ゆきんこの居ないロスサントスでの出来事

俺の想い出がゆきんこに伝わればいい…





白井さんの操縦するジェット機で、数時間で今在る我が家ロスサントスに戻った。

アジト前の飛行場に無事着陸すると皆が駆け寄ってきて「おかえり」の言葉が溢れかえる

俺の居場所に帰ってきたんだと自覚しつつ

本当にゆきんこはここに居ないんだと思い知らされる。

今まで愛しく触れていた髪や頬の感触が夢だったかのような…

切ない気持ちになった。


「ゆきんこに会えたー?元気そうじゃったか?」


ナリエルが傍に寄り優しい声色で聞いてくる。


「いや、行ったの夜でさ……寝てた」

「そうか~…でも渡せたんじゃろ?」

「うん!全部病室に置いてきたよ!」

「うん~~ありがとなぁ安城」

「いやいやこちらこそだよ、ナリエルもありがとう!」


お互いにお礼を言い合う傍ら白井さんは不思議そうにしていたが、

実は今回のプレゼントにはナリエルの協力もあった

というのも、別れる前にダークヒーローとしてではあるが

ゆきんこからプレゼントをもらっていたナリエルは

また自分からもプレゼントをしたいとも申し出てくれた。

それだったら一緒に贈ろうと集会に行く前に準備をしていた

ナリエルと俺のプレゼントが

ゆきんこに少しでも喜んでもらえたらいいな…


「プレゼントで少しでも元気になったらいいなぁ」

「そうじゃな~」


二人で空を見上げながら、ゆきんこが帰って来るのを願って

ゆきんこの笑顔を思い浮かべた。






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