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うちのパーティーの筋肉僧侶  作者: すごい一般人
第一章
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4.迷宮

はいよぉ!伏線マシマシ一丁!

「嘘・・・・・・でしょ!?」


「嘘じゃ、ない」


ミーシャは驚愕した。今まで街ごとにランクがリセットされ、Sランクにならないと他の街にはいけないと思っていたというのに。


『ミーちゃん、一人で旅なんてできるかしら。不安だわ、、、そうだ!Sランクになるまで街の外にでちゃダメよ!ってあれ、これだと街の中で危険な目に・・・・・・』


『うん、わかった!』


『あ、ちょっと!』


思い出される幼き日の母との会話。これを守っているうちに出られないと思うようになってしまったのか。しかし世界三大迷宮に数えられる『冥王孔』があるのに街の中は安全なのか?今までの努力は・・・・・?


「ーい、おーい。帰ってきて〜」


「ッハ!あれ、お母様は?」


あまりの衝撃にトリップしてしまったらしかった。

ともあれ、長年の勘違いが判明し混乱したミーシャを抱えて戦うことは叶わないので、一堂は離脱して近くの岩に腰掛けた。




          ◇◇◇◇




「ありがとうございます、落ち着きました。」


ミーシャが混乱から立ち直ったのは小一時間後のことだった。


「ねぇ、なんで、あそこ、いくの?」


「?」


「さっき、の、洞窟」




※長文注意




「『冥王孔』のことですか?だったら、あそこにはネクロマンサーがいるとされていて、世界三大迷宮に数えられているんです。ネクロマンサーはエルダーリッチーを数台召喚します。エルダーリッチーはリッチー、ヴァンパイアを。知っての通りリッチーはゾンビ、スケルトン、クリーp・・・・・・じゃなくて、レイスを召喚します。で、ヴァンパイアは血を吸えばグールを。力を与えればヴァンパイア(どうぞく)を作り出します。そしてゾンビに引っ掻かれたり噛まれたりした人はウイルスに感染してゾンビになります。それにネクロマンサーはごく稀に上位個体を召喚します。こと数においては厄介極まりない魔獣です。今でこそ結界を張っていますが、結界が破れれば瞬く間に世界征服が成ってしまいます。そんなのがまだ討伐されずにいて、しかもこの街の中にいる。そんなの耐え切れないじゃないですか。だから私はここで少しでも数を減らしているんです。仮に一体でも外に漏れれば確実にこの町は壊滅し、知能を持った上位個体が結界を解く可能性すらあります。近々王都から大規模な討伐部隊が送られるらしいですが、ゾンビに噛まれた人が外に出てしまうかもしれません。しかもこれと同じような危険度の迷宮がまだ世界に二つもある。それが許せないんです。街から出ていないとはいえいろいろと調べてみたんです。そしたらネクロマンサーって冥王孔の最奥に数体存在するらしいんですよ!ありえないですよね!私はこれ、国の戦争兵器なんじゃないかなーと思ってます。この国って結構広いらしいじゃないですか。三代迷宮って全部この国にあるらしいです!そんな危険な土地を持っているのに国力で言えば帝国を超えています。つまりこれは魔獣を意のままに操ったりする術があると考えられるわけです。だってそうじゃないですか。三大迷宮の主ってネクロマンサー、デスワーム、喰人花ですよ!ネクロマンサーはさっき言った通りで、デスワームは地面に潜って人を食べます。丸呑みです。喰人花はどこにでも咲く食人の花です。砂漠でも、家屋の壁でも、生物の体でも!驚異的な生命力を持っていて、しかも毒を吐いてきます。あと迷宮じゃないですけど、死獣『ベルセルク』や『ベヒモス』の封印までこの国なんです!さらに過去には王都とその周辺が丸ごと浮かび上がった、という記録もあります。そしてそれを証明するように周辺都市には結界の魔導具が設置されています!そしてその記録とかつての天災が起きた時期が一致します!その後この国を除くすべての国は大幅に弱体化、戦争は終結した、とあります。戦争後に封印を見に行った人が言うには、付近に大型の魔物の足跡があったらしいです。要するに封印が解けてしまう可能性もあって、いつこの結界が破られるかわからないんです。私はこの街の人たちに安心して過ごしてほしい。そう思ってこの迷宮に少しでも多く挑むんです。」


「そ、そう」


「ごめん、後半ちょっとわかんなかった。でも、多分それが立派なことだって言うのはわかった。討伐体はAランク以上なら志願兵として参加できるし、頑張ってランクを上げよう。」


「一人Cランクのくせに何を偉そうにしてるんですか」


「情緒どうなってるのかなぁ!?」


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