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LinQーリンクー  作者: ぷにゃぽんぴん
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学校の仲間達

勢い良く道路を渡り人工島に入ったら、面倒な障害物を避ける為学校までは空を飛んで移動する。

人工島の学校は小中高大と一環となっており、中高は同じ建物内にあり、3棟に分かれているが行き来できるように繋がっている。


学校の屋上は空からの着陸様に整備されていて、いつでも着陸できるようになっている。マキナも屋上が混んでいない時は学校の屋上に降り立つ。


今日は屋上から降りたので、スカイブレイドを装着したまま学校に設置されている無重力レーン(無重力のエスカレーターの様な物)で勢いよく降りていった後、学校の玄関でスカイブレイドを外すと、受付管理ロボットのアームが出てきてスカイブレイドを預かってくれる。


「よう、マキナ!相変わらず外でのスカイブレイド好きだよな!髪乱れまくりw」


教室の席に着くなり、前の席に座っている幼馴染の木下蒼汰が後ろを振り返り笑いながら声をかけてくる。


「うっさいなー!」


マキナはすかさず髪を整える。学校に来て髪を直し忘れると、蒼汰のそのツッコミが容赦なく飛んでくる。

本来ならわざわざ外に出て学校に登校しなくても良いのだ。空中や地下トンネルのエスカレーターやら空飛ぶジェットカーの利用、自宅でリモートでも良いのだ。リモートでロボットや立体ホログラムで参加してる生徒も多い。その為髪が乱れる事なんてほぼ限られている。


基礎授業はAI教師が行なっていて、立体ホログラムで人間の姿になって出てきたり、電子黒板から喋りかけてきたりと方法は様々だ。

専門分野や特別授業に関しては、AI教師の場合もあるが、その分野の専門家が生身の姿だったり、ロボットや立体ホログラムを活用して授業を行なっている。


若くして社会で活躍している生徒も多く、基礎授業はリモートでおのおののペースでも進められる。学力と進め方によっては飛び級も可能だ。その為、専門分野や特別授業だけ参加する生徒も少なくはない。


休憩時間に入り、仲の良いメンバーが集まる際は、様々なロボットやホログラムでお気に入りの姿を表示したりと、皆おのおのの好みの姿を表現できる為、ゲームの世界の様に個性的だ。


机や椅子は機械式になっていて、机は透明なパネルのようになっていて、好き色に変えられ、授業の内容が出てきたりペンで何かを描いたり、ホログラムが出てきたりとスマホの様に自由自在だ。


椅子は電動車椅子になっていて、行きたい場所に座りながら移動できるようになっている。ITで管理されている為移動時にぶつかる事はない。

また、長時間座っていてもお尻が痛くなりにくい設計が施され、マッサージ機能も付いて至れり尽くせりの椅子だ。


ロボットの姿で通称カナエリこと金森絵里香がマキナと蒼汰に声をかけてきた。


「ねえ、2人共見てよ!新しいロボットのポポロ君!」


そう言いながら一回転して、上げた片手を曲げた状態で手の平を後頭部に付けて、片足を少し上げて曲げモデルの様にポージングを決めた。


スター○ォーズに出てくる金メッキのC-○P○に似たロボットが、ピンクに塗装され、女の子の可愛い声で嬉しそうにはしゃいでいる。


そのシュールさにマキナは爆笑してしまいそうだったが、乙女心を傷付けてしまわないよう念の為、必死に笑いを抑えて、引きつりながらも会話に挑む。


「っく・・いいね」

「なんか、ニヤついてない?本当に良いって思ってる?」

「・・ニヤついてない」

「微妙な顔してるわね・・」


ピンクのC-○P○に似たロボットが目を細め、カナエリの声でマキナに詰め寄ってきたが、マキナは視線を反らし慌てて拳で口元を抑える。

蒼汰もマキナの笑いを堪えている様子に気付き、自分も爆笑しそうになってきた為口に手をあて、肩をぷるぷるさせていた。


近頃は男女共に、見た目がアナログ系統の物が流行っているらしく、金持ちのボンボンや令嬢は、C-○P○、R○-D○、ガ○ダ○等のタイプのロボットを手に入れては、オリジナルにカスタマイズして、皆こぞって自慢してくる。


蒼汰の父親も工学者の為、蒼汰もロボットが好きで、仲の良いメンバーが新しいロボットを見せびらかしてくる度に、全体の構造をじっくり見回したりして、蒼汰の食付きが良い。蒼汰に気があるカナエリは、蒼汰に全体を念入りに見回されると特に嬉しそうな反応を見せる。


マキナと蒼汰に関しては、生身の姿で登校する理由に、見る物を体感出来ると言うのもあるが、色々なロボットを実際に見れると言うメリットがある。


学校には無料の食堂があり、食材を無駄にしない様、生身の人間の登校人数を大体把握し、ホテルの様なビュッフェスタイルで、ロボット達が手際良く料理を作ってくれる。リクエスト等をすれば、食べたい料理がビュッフェに追加されたりする。飲料自販機も各階に置いてあり、社会人の様にいつでも飲んで良い。

マキナはランチ後ドリンクを買いその場で開けて立ちながらドリンクを飲んでいた。


「天童さん、ちょっといいかしら?」

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