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第43話 帝都ダンジョン

 3ヶ月も活動していると冒険者ギルド内での俺たちの認知度もだいぶ上がってきた。王都でもミーナやフィーを連れていると絡まれる機会があったが、やはり帝国でも冒険者の本質というか男の本質は変わらないみたいだ。

 そんな奴らを毎回のごとく1撃で撃退していったら流石に学習したのか誰も俺たちに絡んでくることは無くなった。


「お、綺麗な姉ちゃん!」


「おいバカ! あれは『装備壊し(アーマーブレイカー)』だ!」


 訂正、絡まれる前に止められるようになった。ちなみにアーマーブレイカーというのは絡まれるたびに装備を破壊して対応しているうちに気づいたらそう呼ばれていた。ちなみに装備を破壊されるのはボコボコにされるよりもキツイらしい。自分がボコボコにされる分には勝手に治るが、装備はそうはいかないからだ。特に安全マージンを装備で補っていた冒険者は装備が無くなるとそのランクの依頼をこなせなくなるから死活問題になる。

 新調した装備を壊されるわけにはいかないからもう手は出さないでおこうという認識が生まれてくれたのは嬉しい誤算だった。


 さて、この3ヶ月の成果はというと、まずはトワが『魔法使い』はマスターして『白魔道士』もそろそろレベル30になるというのが一つ。ちなみに魔法使いの派生先は『白魔道士』と『黒魔道士』なのだが、トワはあまり黒魔道士には興味がないらしい。


「支援職になるにしても、自衛の手段は必要だと思うからなぁ」


 防御力は戦士で底上げするとして『剛体』スキルもハードスライムで確保した。出来れば逃げるための俊敏さも欲しいのでマスターシーフレベル4で習得できる『ヘイスト』は覚えてもらいたい。


「過保護だな」

「過保護だね〜」

「過保護ですね」


 俺は心配性過ぎるのだろうか。


「魔法使いはスキル『マジックガード』を使えばダメージを一部魔力で肩代わりできるから意外と硬いというのはテンマ様から教えていただいたのですが……」


「いや、まぁね。でも備えておくのも大事だから」


 俺は基本職をコンプリートしたから全ての有用そうなスキルには目を通した。特にこのスキルは魔力に補正がかかり防御力に逆補正がかかってしまう魔法使いとシナジーがあると思って評価していた。白魔道士になると更に魔力が伸びるためやはりここでも有用な防御スキルだ。


「テンマ君はどうするの?」


「ん? そうだな」


 そしてもう一つの成果が俺の『剣豪』がレベル30になったということだろうか。スキル『心眼』を完全習得したとか、このこと自体は大したことではないのだが、これで一つ出来るようになったことがある。


「俺は『最上級職』の性能を確認したい」


 ダンジョン50階層のマンティコアを単独で討伐することで解放された最上級職。『バトルマスター』は特殊な職業らしく更なる上位職はなかったのだが、剣豪には更に上がある。


 それが、『剣神』だ。


 神がつくなんてなんとも仰々しい名前だが、説明文は更に尊大なものであった。


 剣の道を極め神の領域に足を踏み入れた者。その一振りは世界の理すら超越する。


 神の領域とか世界の理とか本当に大層なことが書かれている。ちなみに剣神はレベル1で『パーティメンバーのダメージ+100%』という味方全体を強化できる能力がある。強い通り越して壊れてない? しかも傾向からするとレベルが上がるごとにパーセンテージも上昇していくパターンだろう。『パーティメンバー全員のダメージ+3000%』とかになるのだろうか……。更にこの効果は職業を変えても残るみたいだ。恐ろしすぎるな。


 早速その中身の性能も見るために試し切りをしたかったのだが、残念なことに良さげな依頼がなかった。


「そうだな……ダンジョンに行くのはどうだ?」


「ダンジョンか……」


 ミーナの提案したダンジョンというのは王国ではなく帝国のダンジョンだ。つい帝国にも最近ダンジョンがあることを知ったのだが、ここは王国のとは違って全くといって良いほど人気がない。全くといって良いほどお金が稼げないのだ。


「ゴーレム系統とアンデッド系統しかいないからなぁ」


 物理防御力が高く魔法防御力の低いゴーレムから始まり、ゴーストのような物理攻撃無効のアンデッド、簡単な話が物理攻撃が通らないモンスターがメインなのだ。

 なので、攻略を考えたらゴーレムは剣豪か黒魔道士、アンデッドは白魔道士や僧侶といったふうにメンバーが決まってくる。むしろそれ以外の職業は斥候役のマスターシーフ、タンク役の騎士くらいしか人権が無いので人気がないのも頷ける。アンデッド系統のモンスターはドロップがないのも不人気をダメ押しした。


「白魔道士のレベル上げにはあそこまでの環境な場所はないかと」


 白魔道士は弱いゴースト程度ならエリアヒールという広域系の回復魔法を使えば歩いているだけで経験値稼ぎが出来る。アンデッド系統に強力な一撃をお見舞いできるのは聖属性を使える僧侶だが、脳死で戦えるのは回復しているだけでいい白魔道士だ。なのでこの3ヶ月はトワのレベル上げで度々ダンジョンは利用している。


「じゃあトワの白魔道士レベル30を目指しつつダンジョンで試し切りするか」

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