日本文学課外研究部隊 寸劇「グリーンカレーとホワイトカレー」
作:夏祭 華火
主君は真ん中、語り手は右端
主君「ああ、今日のお昼ご飯は良かった。主菜は、グリーンカレーとホワイトカレーだった。間違いはないな?」
語り手「この場合、家来はどう返すべきか」
家来一、主君の左に登場
家来一「え? 違います、グリーンカレーとレッドカレーでしたよ」
語り手「いくら正しい情報であっても、この返し方では不適切だ」
家来一退場、家来二が主君の左に登場
家来二「はい、はい、ですよねー!」
語り手「これでは、阿諛追従にすぎない。では、正解をみてみよう」
家来二泣く演技をして退場、家来三が主君の左に登場
主君「ああ、今日のお昼ご飯は良かった。主菜は、グリーンカレーとホワイトカレーだった。間違いはないな?」
家来三、主君の顔をじっと見て、
家来三「はい、間違いございません」
主君「利口な家来だ!」
語り手「この心遣いこそ、正解。実践するには難易度が高いが、粋な返し方は学ぶべきだ」
※この寸劇は『十訓抄』「第一 人に恵を施すべき事 一ノ四十一」を題材にした。
【出演】
主君:安達太良まゆみ
家来一:大和ふみか
家来二:与謝野・C・萌子
家来三:本居夕陽
語り手:仁科唯音




