表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/103

日本文学課外研究部隊 寸劇「辛(から)しい酔い」

  

作:本居(もとおり) 夕陽(ゆうひ)


 うっとうしく、鈍く照る太陽に、風が吹いている朝。わたしは目を閉じて、昨夜の過ちを悲しむ。


わたし「厭なことを忘れたかった。忘れるために飲んで、何が悪い。たったの六杯だ。六杯。それなのに、なぜ、胸が焼けるのだ」


 外の風が、わたしには天使の笑い声に聞こえた。


天使その一「あれだけ浴びるように飲めば、気持ち悪くなるでせう」


天使その二「たったの六杯? 飲み過ぎだらう」


天使その三「悲劇の主人公ぶって、哀れなやつ」


天使その四「笑って慰めてあげませう、ダムダムダムダム」


わたし「ふ、ふふふ、笑ってくれ。わたしは愚かだった。胃を満たしたそれは、とっくに水とともに流してやったさ。ううう、頭が、痛い……痛いぃ……」


 天使は、わたしの求めるとおりに、嘲笑ってくれた。


天使その四「ダムダムダムダム、舌と喉も焼けてしまえばいいわ」


天使その三「レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ピンク、ホワイト、楽しむだけ楽しんで、飲みつぶれたやつめ」


天使その二「あんな脂っぽい物を、飲むのだとか、気が触れている」


天使その一「米と飲みこむやつが、あるか?」


わたし「ああ、そうさ……わたしは、愚かだ。全種類ためしてみたくなるじゃないか。カレー食べ放題に惹かれない輩が、どこにいる」









【出演】

   わたし:安達太良まゆみ

   天使その一:大和ふみか

   天使その二:仁科唯音

   天使その三:夏祭華火

   天使その四:与謝野・C・萌子


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ