あとがき(めいたもの)― スーパーヒロインズ! ものぐるほしきことども第二部 ―
『スーパーヒロインズ! ものぐるほしきことども』第二部について、つらつら書きました。読み終わった方、これから読んでみようかと思われた方、いろいろな感情を抱いた方々、どなたでも気軽に読める内容となっております。
第六段:林檎ヨリモ美シキ
萌子と演劇部「ゲスタンニス・アイナー・マスケ」のお話です。八十島の思考は、演劇部員・島崎くんとほとんど同じです。違うところは、容貌です。島崎くんは、線の細い眼鏡文学青年に対し、私は……欲望に負けて醜く太った暑苦しいおじさんです。演劇部の名前は、三島由紀夫先生『仮面の告白』をドイツ語に訳したものです。発音は、耳を頼りにしましたので、正しい音声にはなっていません。イメージの色は、薄紅色。「うすべに」ではなく「うすくれない」です。恋と禁断の果実を思い起こす色です。
第七段:宇治華の合戦
華火と、第三段や本篇でちょくちょく出ているあの先生が、ついにぶつかります。おまけの問題用紙は、雰囲気を味わうも良し、解いてみるも良し、ご自由にお楽しみください。先生のモデルは、八十島大学時代、赴任されて一年目の中世文学担当の先生です。描いた姿は、見た目は典型的な文系眼鏡さん、中身は気合いと根性の体育会系。まゆみ先生が短髪・小柄・純白なので、対抗(?)して長髪・大柄・漆黒にしています。イメージした色は、鴨の羽色です。バードカービングと聞くと、鴨が真っ先に出てくるのです。
第八段:ナイロンの糸
唯音ときみえの過去話と、今。愛情が希薄な家庭に生まれ育ったけれど、優しい性格の子は、家族間で浮いてしまって居心地悪く思うみたいですよ。八十島、さつまいもは黄色い方が好きです。紫や橙もおいしいのですが、最終的には、定番に落ち着いてしまうのです。大学芋とふかした物をいただく機会が多いです。芋けんぴは……口の中にささらずに安全に食べられる方法は、ございませんか。あれ、カロザースのお話をしたかったのに。イメージした色は、縹色、ハナダ、といえば水属性の訓練場……。部屋の中がプール、昔は実現してみたかったけれど、手入れを考えるようになってから、想像だけに留めています。
第九段:雨宿りの品定め
全国の『源氏物語』愛好者に、深くお詫びを申し上げます。題名をもじらせていただきました。日本文学国語学科の先生どうしで交流している所を垣間見たくなっていましたら、空満大学に雨が降りました。あなたは、太陽? 月? 星? どれ派ですか? おきれいな先生がいらっしゃると、講義を頑張りたくなりますよね。美人に突き動かされる私は、単純な人間でございます、はい。あ、握手していただけませんか……なんちゃって。ちなみに、利休鼠をイメージしました、なぜか? 歌をご存知ないですか。利休鼠の雨、ですよ。さあ、どこの雨を描いた歌なのやら。
第十段:庭の七竈
ずばり、ソース色なお話です。ん、ソース色なんてものが、存在するのか否か? 決して疑うべきにあらず、ですよ。たこを見たら、粉をダシでといて、丸く焼きたくなる衝動にかられるのは、関西の出、だからでしょうか。卵を多めにして、あっさり味でいただく方法もありですが、ここは、こってりソース、マヨネーズ、かつお節、青のりで思いきり口の周りを汚していきましょうよ。たこ焼きをマカロニ代わりにしたのか、ソース代わりにしたのか。未知のメニューは、今でも販売しているのですかね?
次回は、第三部のあとがき(めいたもの)にて、お会いしましょう。本篇を読んでも読まずとも楽しめる番外篇「ものぐるほしきことども」後半戦です。私は「ものぐる」と縮めております。しっくりくる愛称、随時募集中です。




