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ニジェールの熱い一日(ほぼ実話)  作者: ニジェールまきこ
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開扉


――「すべての人を含む人間になれ」

 

2000年4月。

中学高校時代は吹奏楽部に所属し、日々練習に明け暮れてきたのぞみは、大学に入ったらもっと違う世界が見てみたい、と考えていた。

世の中にはいろいろな考えを持った人がいる。知識や経験やチャンスが足りないだけで、自分と違う考えの人と理解し合うことができないのはもったいない。いろいろな世界が見たい、いろいろな体験がしたい、自分自身の幅を広げたい。大学というところは、きっとこの欲求をどんどん満たしてくれる大海原だ。

期待で全身が浮かび上がりそうだった大学の入学式の日。講堂の壇上に立った学長は、端的なあいさつの後、この言葉を新入生に贈った。


「すべての人を含む人間になれ、か・・・」

一つの言葉について、延々と考え込んでしまう癖のあるのぞみは、その後何度もこの入学式での学長の言葉を頭の中で思い返しては反芻した。自分自身の幅を広げる鍵は、いろいろな立場の人と接することにあると考えていたのぞみは、そんな人間が自分の目指すべきものだと感じた。


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