リック、魔王の城に辿り着く
リックはスケベな妖怪ハンターです。
サーギナの意味不明の行動によって、コーミとユーミの美人姉妹の母親と妹が救い出されました。
(サーミしゃんが一番可愛いにゃん)
リックは三女のサーミにデレデレしています。
「お前様!」
美人幼妻の遊魔の踵落としが炸裂し、リックは地面にめり込みました。
「リック、バカな事していないで、先を急ごうよ。もう少しで魔王城だよ」
サーギナがまともな事を言ったので、遊魔以外の全員が驚愕しました。
「そうなんですかあ」
遊魔は某お師匠様に負けないくらいの笑顔全開で応じました。
「お初にお目にかかります。私はコーミ殿と夫婦になりました、ベカサク帝国の皇帝ケスウヨリです」
ケスウヨリは三姉妹の母親の手をまるで恋人のように取って言いました。
「ご丁寧なご挨拶、痛み入ります」
母親は若干引き気味に応じました。
「陛下、母様に何をしておいでです?」
皇妃であるコーミが皇帝ペンギンも逃げ出す冷たい声で尋ねました。
「ひい!」
思わず飛び上がって悲鳴をあげるケスウヨリです。
(男って奴は)
コーミとユーミは同じ事を思っていました。
「お姉様の旦那様、イケメンね」
サーミの反応は違いました。
「サーミ、何言っているよ!」
コーミはビクッとして言いました。
(サーミの悪い癖が始まったかも……)
ユーミは半目で妹を見ました。
(一国の皇帝のくせに、節操がなさ過ぎるにゃん!)
リックは地面から抜け出しながら、ケスウヨリを睨みました。
目くそ鼻くそだと思う地の文です。
「うるさいにゃん!」
図星を突かれたリックは地の文に苦し紛れに切れました。
そんなバカな事をしながら進むと、一行は魔王城の城門の前に着きました。
「結局、踊り子の像はなかったね」
寂しそうに意味不明の事を呟くサーギナです。
「薄気味悪い城にゃん」
リックは漆黒の魔王城を見上げて身震いしました。
次こそクライマックス突入だと思う地の文です。




