リック、テンコと再会する
リックはスケベな妖怪ハンターです。
コーミとユーミの悲しき姉妹対決は、リックの「おねいさん攻撃」で終結しました。
コーミは賢者のサーギナの魔法で服を出してもらいました。
ユーミは脱がされた服を着ました。
それを残念そうに見ていたリックは、
「お前様!」
美人幼妻の遊魔に思い切り右の二の腕を抓られました。
「痛いにゃん!」
涙目で抗議するリックですが、自業自得だと思う地の文です。
「先を急ぐにゃん。早くしないと、コーミしゃんとユーミしゃんの妹のサーミしゃんとお母さんが危ないにゃん」
リックは遊魔の冷たい視線を感じながら、慌てて言うと、歩き出しました。
「痛いにゃん!」
何故かサーギナがリックの左の二の腕を抓りました。
「これでおあいこだよ」
意味不明な事を笑顔全開で告げるサーギナに顔を引きつらせるリックです。
コーミとユーミは顔を見合わせました。
しばらく進むと、リックは見覚えのある家の前に来ました。
(ここは確か、テンコしゃんの家にゃん!)
危うく喜びの声を上げそうになるリックですが、思い止まりました。
「リック様!」
すると、気配を感じたのか、中からテンコが飛び出してきました。
「テンコしゃん」
遊魔に気を遣いながら、愛想笑いで応じるリックです。
「リック様の活躍のお陰で、姉が帰ってきました」
テンコは涙を流して頭を下げました。
「え?」
リックは意外な展開にポカンとしました。
「姉が是非お礼をしたいと申しておりますので、お立ち寄りください」
テンコが続けて言いましたが、リックは、
(あの「巨漢屋敷」にいたお姉さんには会いたくないにゃん!)
恐怖に身震いし、
「申し訳ないけど、先を急ぐにゃん! では!」
遊魔を抱きかかえるようにして走り去りました。
サーギナとコーミとユーミがそれを追いかけました。
「リック様は行ってしまわれたの?」
そこへテンコに瓜二つの姉が出てきました。
早合点したリックでした。




