サーギナの秘策
リックはスケベな妖怪ハンターです。
リックが、銀髪の美女にデレデレしている頃、ベカサク帝国の皇妃であるコーミがピンチに陥っていました。
もし、コーミの身に何かあったら、リックがその時何をしていたのか逐一美人幼妻の遊魔に報告しようと思っている地の文です。
「ダメにゃん! 絶対にダメにゃん!」
大昔のアニメ番組の名セリフになぞらえた言い回しで地の文に抗議するリックです。
そのアニメ番組の見当がついた人は確実に札幌五輪を生で観ていたと思う地の文です。
「治す? そのような事ができるのか?」
遊魔に取り憑いている猫神の魔遊は仰天してサーギナを見ました。
「だって私は賢者になったんだよ」
ローブの上からでもわかる超巨乳を突き出して告げるサーギナです。
「それはそうだが、他の者がかけた呪詛を解く方法は一つしかないぞ。かけた者の命を奪う事だ」
真顔で語る魔遊ですが、サーギナは聞いておらず、苦しむコーミのそばにしゃがみ込んでいます。
魔遊はそれを見て項垂れました。
(何を申しておるのだ、あの女は?)
少し離れた場所からこっそり見ているイナガンヒ王国の宰相で、魔王ジュカブの配下のザースです。
(それにしてもよい胸をしている。後で愛でよう)
鼻の下を伸ばすザースです。ロリコンでしょうか?
「違う!」
あらぬ疑いをかけた地の文に切れるザースです。
「大丈夫だよ。今、私が治してあげるからね」
サーギナは笑顔全開で言うと、コーミの背中を擦り始めました。
(まさか、本当に解呪できるのか?)
ザースと魔遊は同じ事を考えていました。
「痛いの痛いの、飛んでけー!」
サーギナは大真面目な顔で叫びました。
「はあ?」
口あんぐりのザースと魔遊です。しかし、
「え?」
コーミはハッとして顔を上げました。
「苦しくなくなりました」
嬉しそうにサーギナを見るコーミを見て、顎が外れんばかりに驚くザースと魔遊です。




