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魔王の居城の場所

 リックはスケベな妖怪ハンターです。


 魔王ジュカブの事を聞き出そうとしたリックでしたが、皇帝の話で状況が一変しました。


(こんな綺麗な人が悪い人の訳がないにゃん)


 まだ気を失ったままのコーミを嫌らしい目つきで舐め回すように見るリックです。


「リック、何を考えておる?」


 美人幼妻の遊魔に乗り移っている猫神ねこがみ魔遊まゆうが目を細めて尋ねました。


「コーミしゃんの家族はどこにいるのかなって考えていたにゃん」


 咄嗟に嘘を吐く名人のリックは言いました。


「嘘じゃないにゃん!」


 事実をありのままに伝えた地の文に切れるリックです。


「コーミしゃんにかけられた呪いを解く方法はないのかにゃん?」


 リックは魔遊に尋ねました。魔遊は腕組みをして、


「呪詛を解くには魔王を倒すしかないと思う」


「そうにゃんですか」


 リックは、またしても某お師匠様の口癖で応じました。


「コーミは私を亡き者にしようとしていた女ですが、憎む事ができませぬ。何卒、救ってやってくだされ」


 皇帝が言いました。するとリックは、


「それは、皇帝陛下がコーミしゃんの虜になってしまっているからじゃないのかにゃん?」


 皇帝は苦笑いをして、


「実は私はコーミと契る前に彼女の正体に気づき、魔法で我が身を護ったのです。それ故、彼女の虜にはなっておりませぬ」


「複雑な事情にゃんね」


 頭の悪いリックには難し過ぎると思う地の文です。


「ちゃんと理解しているにゃん!」


 見栄を張って言うリックです。


「魔王の居城は、ここから北へ行った最果ての大陸にあります」


 皇帝はコーミの身体を抱き上げながら告げました。リックは目を見開いて、魔遊を見ました。


「なるほど、われにわからぬはずじゃ。あの大陸には強大な結界が張り巡らされているからな」


 魔遊は大きく頷きました。


「そうとわかったら、早速出立するぞ、リック」


 魔遊が言いました。顔を引きつらせるリックです。

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