プロローグ
俺は、平坂優矢、17歳無職。
髪は、茶髪に染めて、顔はそこそこ整ってるからばっちり決まってると自分では思う
短気で、好戦的な性格なのもあって、高校を暴力沙汰で高一の9月に退学し、その後も暴力沙汰を起こし、親から見離され、ホームレス生活を送るはめになった。
でも俺には、これを脱出する手がわかる
だから大丈夫だ
こんな家もない食料もない公園暮らしで、水しか飲めないような生活からおさらばするんだ
そこで、俺はとある会場に行く。
その会場は、バトル天国という勝てば大金がもらえる喧嘩好きの俺にはもってこいの場所だ。
まだ出たことはないが、ネットで結構話題になっている
ここで、一気に億万長者になったものが何人もいるとか・・・
「こりゃ俺もいけるな」
俺は、嫌な笑みを浮かべる
もう自信がありすぎて、武者震いが止まらなかった
「馬鹿な親に俺の天才的な一攫千金方法で一泡二泡ふかしてやるぜ」
会場に入ると、その中は・・・
「すげえ人の数・・・」
大広間のような広々とした会場にびっしりと人が詰まっていた
何万人も座れるくらいの席があるがそれがほぼ満席になっていた
そして皆すごい野次とか飛ばしていて、すごいガラ悪い
今すぐにでも帰りたくなるようなガラの悪さに俺は、驚愕した。
観客席に囲まれた真ん中では、激しい戦いが繰り広げられていた・・・
俺は、この妙な空気に気圧されて、立ちすくむ・・・
「こんなところで戦わなきゃいけないのか・・・」
でも怖気づいてる場合じゃねえ・・
このままじゃ俺は、生きていけねえよ・・
俺は、覚悟を決め、受付に行く
「すいません、バトル天国に参加したいんですけど」
受付の人は、紙を渡してきた
「そこに書いてある質問の記入が終わりましたら教えてください」
全部記入したので、紙を渡す
「それでは、後4試合後なので準備お願いします」
「え?どういう事?」
「あなたの試合が後4試合後にありますので、すぐに準備してください」
早すぎるぞおい・・・・
ていうか俺何もこの大会の事わからないんだけど・・・
そうこうしている間にあっという間に試合が終わってく
「平坂優矢選手、この試合が終わったら出番ですので、闘技場のほうでスタンバイしてくださーい」
係りの人が俺を捜している感じだったので、俺はすぐに近づく
「平坂は俺です。」
係りの人は、自分の後ろ側を指差して、
「ここを真っ直ぐ行って突き当たりを右に行ったところに階段があるので、そこを降りたら闘技場ですので、そこに向かってください」
「はっはい」
俺は、すごい焦ってたので、あんまり内容を理解しないまま直感で、向かった
結局たどり着くことができたからよかったけど・・・
「平坂優矢選手VS上原礼選手の試合を始めます」
このアナウンスに俺は、体が硬直するのを感じる・・・
やばい・・・
心臓がどきどきしている・・
すごい緊張する・・・
「西側から新米平坂優矢選手」
名前を呼ばれ、俺は恐る恐る闘技場の扉を進む
大勢の人と声が威圧的で俺は、怯えながらステージの中央に立った
「東側からは、20勝15敗 ライフポイント235ポイント、Gランク、原礼選手」
俺とは違って、かっこいいアナウンスと共に入場してきた。
身長は、180cmくらいと長身で体格ががっちりしてていかにも強そうな感じの男だった
赤いノースリーブのシャツにダボダボなズボンとラフな格好がどこか威圧的な感じを強調させている気がした
なれた感じで、拳を上に突き上げて入場してくる
それに観客からの声援が飛ぶ
俺の時とは、まるで違う
そして俺の前に、立った・・・
上から見下ろされ、俺は怯む・・・
「両者構えてください」
アナウンスが流れ、構える
2メートルくらいしかない距離から見る相手は異様に強そうに見えた
いかにも格闘家という隙のない構え
こんなのが負けるのかよ・・・・
今までたくさんケンカしてきたけど、ここまでの奴みたことねえ・・・
戦う前から俺は、ビビりっていた・・・
「始め」
そのアナウンスと共に、一気に距離を詰められた・・・
「速っ・・」
ドゴッ
気づいたら俺は、会場の天井を見上げていた・・・
そのまま俺は、意識がどんどん薄れていき、意識を失った・・・