Episode09 刀の敵
フィールド紹介
アルティムの森
ゴブリンの巣窟
木がじゃまで視界が悪い。
ダクスバーンの丘
クエイプチョッパーの巣窟
朝でも夜でもずっと薄暗い。
俺達は頭の2つあるクエイプチョッパー、
〈ツインヘッドチョッパー〉と対峙していた。
そいつの手には、剣が握られている。
蓮「刀装備か、気をつけろよ。」
咲「‥‥‥‥了解。‥‥‥‥」
優「りょ~か~い。」
桜「‥了解。‥」
桜の応答が少し遅いのに蓮は気付いた。
蓮(やっぱりあのこと、思い出してんのかな。)
そのことを聞く前に〈ツインヘッドチョッパー〉が突撃してきた。
蓮「ッ!」
ガキン!っと硬質な音、俺とツインヘッドチョッパーは鍔迫り合い
の状態になる。しかし、STR値は相手の方が高いためじりじりと押されていく。
蓮「くっ!援護頼む!」
優「りょ~かい。」
咲「‥‥‥‥了解。‥‥‥‥」
桜「‥分かった。‥」
優が二剣で蓮に加勢する。咲は相手へ鎌で攻撃するが、
桜は動かない、いや、動けない。
ツインヘッドチョッパーは動けない桜に狙いを定めたようだ。
剣が桜に迫る。
蓮「桜!」
桜「‥ッ!‥」
桜は反射的にガードしたが額が少し切れた。
蓮(ちっ!やばい!)
蓮「咲、優、桜から離れろ!」
咲「‥‥‥‥なぜ?‥‥‥‥」
優「えっ、なんで?」
蓮「いいから早く!」
桜が額に手を当て、血が出ているのを見て、顔から表情が抜け落ちる。
そして、もう一度ツインヘッドチョッパーが桜に迫る。
振り下ろされた剣は桜が大盾でガードし、やつを蹴り飛ばす。
桜「さぁ、どこから切り刻んでほしい?」
そして桜はやつに斬りかかる。
蓮(この状態になるのは4年ぶりか。)
優「桜、性格変わってない?」
咲「‥‥‥‥?‥‥‥‥」
優と咲は桜から離れている。
桜「お前が死ぬ時生きていると実感できる!
あははははは!」
ツインヘッドチョッパーの体力ゲージはもうほとんどない。
桜「切り刻まれろ!砕け散れ!四散しろ!」
・・・・・ツインヘッドチョッパー四散。・・・
桜「まだ足りない。もっと、もっと、もっと!」
桜はこっちに斬りかかってくる。
蓮「桜、落ち着け!」
優「桜、落ち着いて!」
咲「落ち着いて‥‥下さい‥‥」
ガキン!っと俺と桜は鍔迫り合いの状態になる。
こっちは両手なのに、片手の桜に押し込まれる。
桜「もっと、もっと、もっと!身を削るように!」
俺は桜の剣をいなして、かたく抱きしめる。
蓮「桜、大丈夫だから、大丈夫だから。」
桜「離せ!」
蓮「桜、お前のことは俺が守るから、なっ。」
桜「うるさい!」
蓮「絶対、お前のことを守るから!」
桜「ううっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ。・・・」
蓮「桜、大丈夫か?」
桜「んっ?私何を?れ、蓮なにしてんの!?」
蓮「はぁ、また、なったんだよ。」
桜「ああ、そう。‥‥またなっちゃったんだ。‥‥
ごめん、優、咲。」
優「別に気にしてないよ。」
咲「‥‥‥‥別に、気にしてません。‥‥‥‥」
桜「ありがとう。」
優「そんなことより、いつまでそうしているのかな。」
桜「あっ、」
やっと状況を理解した桜はバッと離れてこっちを睨みつけてくる。
蓮「こうしなきゃ元に戻らないだろ!」
桜「ああ、そうだった。」
実際、そうなのだ。
小学校では8回くらいなってしまい、いつもこの方法で
元に戻していた。
優「桜はそんなことしてたんだ。うらやましいな。
な~んてね。」
咲「‥‥‥‥蓮さんは桜さんしか
眼中にないんですね。」
蓮「えっ、なにが?」
優「あーあ、桜が可哀想だよ。」
咲「‥‥‥‥‥‥蓮さん、ひどいですね。‥‥‥‥」
蓮「だから、なにが?」
桜はしばらく真っ赤になっていた。
◆
あの青年はあの部屋で微笑んでいた。
「ここからが大変だよ。Ren。」
蓮達の道は長い。
作者「あーあ、疲れた。」
マネージャー「ようやく一章完結か。おせぇし、ハンパだよ。」
作者「文句言うな。出番減らすぞ。」
ガチャ
蓮「おじゃまします。」
桜「おじゃまっしま~す」
咲「‥‥‥‥おじゃまします‥‥‥‥」
優「ヤッホー」
作者「おお、来た来た。」
作者「全員そろったことだしアレやりますか。」
作者「せーのっ」
全員「今まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからもご愛読よろしくお願いします。」
作者「お疲れ~、じゃあ帰って。じゃ~ね~。」
蓮「何のためにここに呼んだんだよ!」
作者「えっ、このためだけだけど?」
蓮「みんなに殺るぞ!本当の敵はこいつだ!」
作者「最後はみんなからか!?(最後じゃないです。)
まっtギャァァァァァァ・・・」
マネージャー「これからもご愛読よろしくお願いします。」
マネージャー以外
「意外と真面目だな!」
バタッ
作者は血だまりに沈んでいた。