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リアルとバーチャルの狭間で  作者: 疾月
第一章 はじまりの日
2/20

Episode02 世界の崩壊

かなり長く続けるつもりです。

意見があったらどんどんコメントして下さい











次の日の朝、なにげなくテレビを見ていると、突然画面が真っ暗になり、もう一度画面がついた時には一人の青年と大きな塔が映し出されていた。そして

「全世界の諸君、今日からこの塔を攻略してもらう。」

・・・思考回路がフリーズした。テレビを見ている世界中の人がそうだろう。しかし、そんな俺達には構わずにテレビの青年は続ける。

「この塔は魔城ヴァンガット、凶悪なモンスターの徘徊するところだ。各国に配置されたこの塔を攻略し頂上に上り詰めたときこのゲームはクリアされる。各塔にたどり着くまでの道のりは長い。では、健闘を祈る。」

と言ったっきり画面の青年と大きな塔が消え、日本の地図が映し出された。

「んっ?この地図のほとんどが赤い色をしているな・・・えーっと完全消失エリア?・・ってまさか東京他安全エリアへの移動が困難なところ以外の全エリア消失!?ははっ、そんな話あるわけがねえじゃねえか。」

その時、さっきの青年の正体が分かった。

秀原 義人 リブリック・エレクトロニクスの社長で社長就任時には全社員をリストラしてニュースにもなり、小学生のときに大学院までの勉強をすべて理解し、全世界の軍事コンピューターにハッキングをしかけて世界を滅亡させようとしたことがある。

「まさか、そんなこと、もし俺の予想が正しかったら・・・VWSは触ることができる。ということはあの赤いエリアの上に質量の大きい物を出現させたり、爆弾のようなエネルギーの大きなものを爆発させたりすれば・・・そこら一帯跡形も無くなる!早く東京に行かなければ!」

午後6時までに赤いエリアから退避しなければ消失するという義人の警告はほとんど意味はなかった。人々は

・避難する人

・パニックを起こす人

・避難しない人

の三種類のグループに分かれた。

政府はこのことを重大視せず動かなかった。

そして午後6時・・・・俺は町が消失したのを見た。

「やっぱり、あいつは本気だ。ただこの世界をゲームの世界にしたいがためにここまでのことをするなんて・・・・何人死んだと思っているあのやろう!」

大きな消失感と義人に対する激しい怒りが俺の中から湧き上がってきた。

「絶対に許さねえ!この俺、葉山 蓮がこのゲームに挑む!そしておまえを叩き潰す!」

「ねぇ、この世界はどうなっちゃったの?」

といつもとは違う弱々しい声で聞いてきたのは桜だった。

「おい、いつもと違うぞ。大丈夫なのか?」

「だって、世界がこんなことになっちゃったんだよ。どうしたらいいか分からないじゃない!」

と半分以上泣きながらパニックに陥っている桜を落ち着かせようと抱きしめながら俺は言う。

「大丈夫だ。俺がこのゲームを攻略するから。何も心配しなくていい。」

「でもさ、これって最悪死んじゃうんじゃないの?」

「俺を誰だと思っている、日本一のゲーマーだぞ。」

「ふふっ、そうだねあーあ泣いてすっきりしたー、蓮も意外と優しいんだね。」

「意外とって何だよ意外とって~。」

「ゴメンゴメン、でも蓮が[俺を誰だと思っている?]なんて言うと思っていなかったな。」

「はぁ~、悪かったな。」

「よし決めた、私もこのゲームを攻略する。リアルでやるってことは体動かすんでしょ。だったら運動不足のゲーマーだけに任せるわけにはいかないでしょ。」

「はいはい、分かりましたよ、ご勝手にどーぞ。そうと決まれば行くか。」

そして俺達は塔攻略目指して行動を開始したのだった。

                    ◆

そこは大型のモニターやよく分からない機材が大量にある部屋だ。

そこにいるのはおとなしそうな青年であった。その目は二枚の小型モニターを眺めていた。

「おやっ?これはこれは・・・」

二枚のモニターに映し出されていたのは二人の少年少女と一人の少女だ。青年はそれを不思議そうな目で見ていた。

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