23 足の速さで足をくじかせる
上田:「魔力貯蔵量強化!これでいい、たむちゃん!」
田村:「おっけおっけ、あんがとー!」
よしよし、たむちゃんの言うとおりにやれば倒せるはずだし。一応これで私の仕事は終わりか。
そしてこっからは大空さんの独壇場みたいな感じらしい。本当に大空さんだけしか魔法攻撃はできなそうだし、多分本当なんだろうけど。
大空:「刃風!」
で、ここからが真の戦闘開始なはず。
蜘蛛の魔物:「ヴ...ヴぅぅぅぅ!」
うわ、本当に起きた!
でも、本当にこの魔物には魔法しか効かないのか?いまだに物理攻撃はしてないよな。ならもしかしたら物理もちゃんと通るかもしれない。
これは一度試しときたいなぁ。
...となるとここは...!
上田:「捉えたよ、蜘蛛の魔物さん!」
一度素早さが異常に高い私が特攻するしかないでしょ!
......ええやばい、本当に物理が無効かも、これ!
一応、当たりどころが悪かった(敵からすると良かった)だけかもしれない。弱点になりうる部分を大空さんの魔法の邪魔にならないように叩いていこう。
つまりは...!
ひとまずは頭!
...ノーダメージ了解!
大空:「刃風!」
蜘蛛の魔物:「ヴぅぅぅ...」
つぎは、一本ずつ足!
...まず一本目、ノーダメージ。
...二本目もノーダメージ。
大空:「刃風!」
蜘蛛の魔物:「ヴぅぅ...」
三本、四本、五本目、各々ノーダメージ確認。
大空:「刃風!」
蜘蛛の魔物:「ヴぅ...」
六本目、ノーダメージ。
七本目、ノーダメージ。
八本目...
蜘蛛の魔物:「ヴヴぁああああぁぁぁぁ!!」
よし、最後の八本目だけなぜか手応えありぃ!
田村:「ナイスうえっち、結構いいダメージ通ってそう!」
上田:「ありがとー」
大空:「そしたら...チャンスそうだし、全員、攻撃ー!」
でもなんだこの魔物...足が一個一個ではノーダメだったのに、八本目をたたいたとなると、確実にダメージが通ってる反応をしてた...何か理由がありそう。とは言っても八本の足全部たたいたらダメージが......っていうのはあるかもしれない。
これに関してはそこまで重要視することでもなさそう。
何はともあれチャンスっぽいから...攻めろー!
でも結局物理攻撃しかない人はどうすればいいんだろ...さっきの感じでどっかに攻撃で会心の一撃ー!ってなればいいんだけど、さっきみたいに全部たたくなんてこともなんか無駄なことやってる感がある...でも確実な方法のほうがいいんかな。
上田:「筋力強化!」
一旦バフかけといて、さっさと私も攻撃に参加しようかな。
あー、今思ったけど、魔力量の回復できる魔法とかあったっけ...いやなさそー。
大空さんずっとさっきから魔法打ってるし倒れないか心配なんだけど。
上田:「大空さん、魔力量管理はちゃんとしててくださいよ。」
大空:「もちろん、その辺は最初からちゃんと考えてる。元からの魔力貯蔵量も多いしな。」
上田:「考えてたならいいや。一応念を押しとくと、魔力回復系の魔法は私持ってないからね。」
大空:「了解!」
うーん、でもなんか変...別にこの状態がだめとか嫌とかそういうのじゃない。この状態自体がだめってわけじゃない。
でもそうじゃなくて、あからさますぎる。このチャンスタイムですよ感。
お腹を上に向けて仰向けになってるとかあからさまなんだよなぁ。つまりこれは誘われている!気がする。
上田:「ねぇみんな、まっ...もう手遅れか、これは。」




