02 アル中田村
今回はお話メインで進んでいきます。
大空:「お前どうする?」
及川:「俺は...って、ビールどれだ?」
上田:「ないんじゃないの?この世界にビール。」
そう、私は異世界にきた。
及川:「すまない、アルコール...飲んだら変な感じになる飲み物はどれかあるか?」
店員:「よく分かりませんが、このブールという飲み物なら、おそらく...」
及川:「それじゃあそれを...みんなビールいる人は?」
私含めみんな手を挙げた。いや、全員飲んべえなのかよ。
及川:「ブールを4つ」
店員:「承りました。」
上田:「そういえば、みんな前世は何してたの?」
大空:「俺、実は前世映画監督してたんだよね。」
田村:「えー、前世映画監督で固有スキル映画監督なの!?実は、私も前世ミュージシャンやってて、それでスキル楽器なんだよねー。」
大空:「つまりそれって、前世やってた職業とかが固有スキルに反映されてるのかな?」
田村:「そうなのかもねー。」
いや、待てよ?そういえば固有スキルが鑑定だけの人が...
田村:「上田さんはじゃあ前世は小説家だったの?」
上田:「そうだよ。まぁ、あんま売れてなくて、多分知らなかったと思うけど。だから小説家になろうなのかもー。」
まずい、この流れでは、恐らくニートの及川さんにヘイトが向いてしまう!おっ、ナイスタイミング。
店員:「大変お待たせ致しました、ブール4杯ですねー。」
まて、及川さん!近いからといってブールを配るなど目立つことをしては...!
大空:「及川さんは前世何を?」
おいー!大空てめぇ、及川さんを殺すつもりか!そんなの、自分でギロチンに首をかけろと言ってるのと同義だろ!
及川:「俺は、ひよこ鑑定士だったぞ?かわいらしい仕事だろ?」
上田:「よかったー、固有スキルが鑑定だけって聞いたから、ニートなのかと思った。」
及川:「そ、そんなわけないだろ?」
いや、雲行き怪しくなってきたぞ?ま、静かにしとくか。知らぬが仏とはこのこと。
大空:「そんなことより、仕事チックな話になるけど、これからどうする?任せられたからには、討伐しないなんて道はないぞ?」
田村:「一旦、この世界の地図とか欲しくない?」
大空:「それはそうだな。明日探してみよう。他になにかこれからすることについて意見ある人はいるか?」
上田:「はい!」
大空:「はい、手を挙げてくれた上田さん!」
上田:「やっぱり旅をするにあたって、防具や武器を持つべきだと思います!」
大空:「確かにそれもそうですね。他になにか意見は?」
大空:「なにもないね?オッケー、じゃあ、明日は地図を探してから防具と武器を集める。これでいい?」
全員:「了解!」
そこからは、みんなで呑みながら雑談をしてから、解散した。こんな時間がずっと続けばいいのに。あ、あと、分かったことで、田村さんはアル中レベルで呑む。
上田:「じゃ、宿に戻ろう、田村さん。」
田村:「いやぁ、もっとぉ飲もうよぉ。まだお金はあるよぉ?」
アル中並みに呑んで、めっちゃ酔っ払う系でした。
上田:「宿についたよ、田村さん。」
田村:「やったぁ、おうちについたぁ。」
上田:「おうちじゃないですよー。宿ですよー。田村さん、分かりますかー。」
老人介護の人の気持ちが少しだけ分かった気がする。
別に老人介護の人を馬鹿にしてるわけではない。本当に。
上田:「ふぅ、やっとベットに寝かせれたー。」
前言撤回する。子育てしてる主婦の気持ちがわかった。
別に子育てしてる(ry
田村:「上田さん、あの人たち、どう思う?」
えぇ?急にいつもに戻った。びっくりしたー。
上田:「え、えーっと、どういうこと?」
田村:「だから、男子達どう思う?って。恋バナよ、恋バナ。」
えぇ?急に恋バナ?
上田:「いや、まだ特に彼らには何も思ってないけど...」
田村:「あらそう、じゃあ面白くなさそうだしいいや。おやすみなさい」
上田:「おやすみ」




