15 情報仕入れ大戦争
私たちがある程度移動したころ、ついに新しい町に着いた。
上田:「鍛冶の町...ファーブロ...?」
大空:「そう、鍛治町ファーブロ。ここは、二つ名【鍛治町】のとおり、鍛冶が盛んに行われている。」
ほぉー、結構ちゃんと調べてるんだなぁ。
やっぱ勇者に抜擢されただけあって、ちゃんとしてるわ。
大空:「そのために、冒険者に成り立ての人たちが集まり、防具を揃えたり、見習い冒険者が集まるからパーティを作ったりされる。だって。」
上田:「...?だって...?」
大空:「ほら、このパンフレットに。」
...うーん、期待を裏切ったため有罪!
この世界の勇者はできる男ではなかったようです。
この世界大丈夫かな...いや、無理だろうな
及川:「で、今回はここに冒険者が集まるから情報をあつめよう...って魂胆?」
大空:「良くできました、100点満点の心読みよ、それ。ってことで、二つのグループにわけて情報収集しよう。」
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...ということで、分かれたのが、
上田、大空コンビ
田村、及川コンビ
この2グループとなりましたー!
大空:「果たして、どちらのグループが、多く、質の高い情報を持ち出すことができるのでしょうか!それでは、スタート!」
とは言っても、最初はどんな情報が欲しいかの、意見の擦り合わせが必要だろうなぁ。
上田:「どんな情報を仕入れに行く?」
大空:「最低でも、王様が言ってたのがどんな人だと思われるのか、これは調べておきたいよね。」
上田:「情報収集ってなると、定番は酒場とかかなぁ...」
大空:「そうだね...まぁ一旦は良さげな酒場を探しに行こうか。その間にでも会議をしよう。」
上田:「そーだね。」
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ってことで、まぁそれっぽい酒場には到着したし...
大空:「一応最終チェックをしようか。」
上田:「誰なのか、どこにいるのか、それと一応で国交関係ね。」
大空:「よし...じゃあ行こうか、勝負の第一酒場へ。」
ある程度はこの第一の酒場で情報を貰いたい。
あとで貰えるなんて保証はないんだし。
ってことで、私はまぁ女性に声かけていくか。
上田:「すみま...」
いや、誰のこと教えてって言えば良いんだ?
別に、【最近ブイブイ言わせてるやつ】って言って、理解できるなら別に良い。
...でも、そんなやつは人によって千差万別、なんなら昨日聞けば違う回答だって出たかもしれない。
そんななか、他の人が言ってた抽象的なヒントだけで人を当ててみろなんて、九九を教えられてだけの子どもに3桁の掛け算をさせるくらい無理ゲーでしょ。
普通に聞いちゃダメだ...でも、どう聞けば良いんだ...
上田:「最近の国交関係ってどうなってますか?」
完全に諦めたわ。
流石に無理だわ。
酒場の客:「最近は...」
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大空:「よし、それじゃあ、こちらのチームから、得られた情報を言おう。」




