10 田村さんって、音t...
大空:「...それはそうと、これからどうするか...」
そのとおり、宿とはいえ住む場所を失った。
ただまぁ...
上田:「別に家が焼かれた訳ではないんだし、他の宿屋行けばよくなーい?」
大空:「まぁそれもそうか。どうせもとに戻っただけだな。新しい宿をさがそう!とりあえず、田村、偵察を頼む。」
田村:「りょーかい!偵察。えー、どこだどこ...宿屋、宿屋、宿屋...♪宿屋宿屋宿屋♪宿屋ーをー探ーすとー...あ、あった!」
...ものすごく音t ゴホンゴホン
すごいなぁ、田村さんは。
しかもすごくね?やっぱこの魔法。
簡単に場所、物を探すことができる。
かなりの万能魔法か?偵察。
大空:「どっちの方向にあるん?」
田村:「今指を指してる方。」
大空:「オーケー、じゃあそっちに出発だ!」
...もう疲れたよー...ぐったりだわ、朝っぱらから騒動に巻き込まれて...ってあれ結局なんだったんだ?
上田:「大空さん、さっきのあれについて説明してくれる?そういえば聞いてなかったんだよ。」
大空:「そうだったわ、後でって言って話してなかったね、ごめん。ただそれに関しては多分及川の方が知ってる。」
上田:「ありがとう。」
あ、そうだったんだ。
あれの第一発見者っていうか、そういうのは大空さんなのかと思ってた。
上田:「ねぇ、及川さん。さっきのあれについて教えてくれる?」
及川:「あぁ、さっきはたしか、すぐ俺が起きてから気づいたんだ。」
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俺は、今日、起きたらすぐに異変に気がついた。
そう、外が赤かったんだ。
真っ赤で真っ赤で、本当に何事かとおもったぜ。
しかも、今思うとちょっと熱かったんだよな。
その時は今日は暑いなぁ程度だと思ってたんだが。
それで、早速外を見てみたら、見たこともないような地獄絵図が広がってたんだ。
真っ赤な色...それは炎だったんだ。
それに驚いた俺は、すぐに大空を起こした。
大空:「なんちゅうことだ!みんなを起こしてくる!あ、その前に...」
そういうと、大空はすぐに外へ向かった。
そしたら...
大空:「暴風!+、沿岸の風!」
まさかのかなり抽象的というか、なんかコアな風を吹かしたんだ。
すると、瞬く間に炎が消えていった。
そして、大空は俺にここを守るように言い、お前らを起こしにいったんだ。
それからは、まぁ知っての通りって感じか。
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大空:「結局はなんだったんだろうな、さっきのは。」
田村:「私はあまり見てないから分からないけど、もしかしたらヴァルエストが攻めてきたのかも。さっきの宿の場所は国境に遠くないでしょ。」
あまりにも頭良いなぁ、田村さんは。
上田:「よくもまぁ予想とはいえ、そう思えるね。そんなこと思い付きもしなかった。」
田村:「ありがとう。」
...んー、一言コメント無しか。
『使えるかは分からないけど』とか言ってアドバイスとかもらえるものかと思っちゃってたから、ちょっとガッカリだわー。
まぁ、そんな強欲にならないことと大切だね。
うん、きっとそうだな。
そういう考えを持てた上田でした。
チャンチャン。
最後に一曲。
魚魚魚ー魚ーをー食べーるt...止めとこう。




