01 異世界行ってみた
主人公:「あれ?ここどこ?」
周りのおそらく同じ境遇の人達:〖どこ?ここ〗〖こんにちは〗〖あ、はい。こんにちは〗
国の魔法使い:「おぉ!召喚されましたよ!勇者御一行様が!」
周りで見てた人達:〖すごい!〗〖ラッキーだな〗〖これで救われる〗
国王:「それは誠か...おぉ、本当に召喚されていただいた!」
んー?どういうことです?勇者御一行?まさか、私勇者パーティーの一人とか思われてる?
おそらくこの感じは、勇者召喚したって流れだな。それじゃあ、魔王討伐とかの命r...
?:「すまない、勇者というのはこの誰かということか?私たちは勇者の一行なのか?」
えー、この空気の中、まさか質問できるって、メンタル化け物じゃないすか?この男の子。
国の魔法使い:「えぇ、おそらく、あなた方4人のなかのどなたかが勇者様であります。そして、皆さんが勇者一行ということになります。」
やっぱり、勇者召喚ね?把握。
国の魔法使い:「コソコソ...鑑定具を持ってこい。」
従人:「はい。」
なんか話してるんですけど、こしょこしょ話せんどこうや?情報把握が難しくなるやん。
国の魔法使い:「申し訳ございません。鑑定させていただきます。」
うぉー、きたぞ、鑑定パート!ここのスキルとかステとかが結構大切ぞ?
国の魔法使い:「失礼します。
大空大地殿、適正{風}、固有スキルは、鑑定と...映画監督?おぉ、固有スキルはよく分かりませんでしたが、ステータスがかなり高いですね!魔力貯蔵量なんて一般人の6,7倍!」
あ、そういうタイプの異世界か。固有スキル特殊系ね。
大空:「ありがとうございます。」
国の魔法使い:「失礼します。
田村朔旦殿、適正{光}、固有スキルは、鑑定と...楽器?(楽器って、何に使えるのだ?)ステータスは、移動速度が一般人と桁が違う!」
田村:「ありがとうございます。」
お、よかったー。紅一点じゃないっぽいね。この子女子でしょ。
おっと、次私の番?私、スキル何持ってるかなー
国の魔法使い:「失礼します。
上田町南殿、適正{援助}、固有スキルは、鑑定と...小説家になろう?(なんだそれは、存在も知らないぞ)ステータスは...一般人以下...ですね...」
え、ステータスがなんだって?一般人の...それ以下...?なんだよそれ!みんな、魔力貯蔵量が6,7倍だったり移動速度が桁違いとか、言ってるよ?
え、何私のステ、『一般人以下ですね』だと!?なんなんだぁ、この異世界召喚!
いやいや、待てよ?このスキル、小説家になろうがめっちゃ強いんじゃないの!?後で試しとこ。
国の魔法使い:「失礼します。
及川栄一殿、適正{無し}、固有スキルは、鑑定と...鑑定だけ?しかし、適正やスキルがない分、ここにいる誰よりもステータスの平均が高いですね。」
及川:「ありがとうございます。」
うわー、いいなぁこの人。ステータス無双でしょ?最高じゃん。
国王:「急に呼び出したことや鑑定をしたこと、今詫びよう。それと共に、お主らを呼んだ理由を話そう―」
要約したら、
最近ブイブイ言わせてる奴らがいるからそいつ殺してー。あと、これからのお主らの行動は全て任せるんで、じゃ、よろしくー。ピースピース✌️
ってことだった。こんなギャルじゃないけどね?国王は。
大空:「一旦、仲良くなるために親睦会でもしない?いつまで長くなっても、結局討伐すればいいから的な言い方だったし。」
田村:「そうですね、仲良くなくて、みんな静かにしてたら、楽しく旅はできないでしょうし。」
及川:「すみません、国王様。どっか良い感じの酒屋でもありませんか?」
と、いうことで、やってきた。国王様御用達の酒屋だ。なんか現世でもあった居酒屋と同じ雰囲気だし、入りやすいな。
全員:「失礼しまーす」




