プロローグ
こんにちは。目撃者はカメラ編集部のRです。
今日は、編集部に持ち込まれた“とある古い本”についてお話します。
その本の名前は――
『教えて♡ゆりえちゃん!』
〜あしたのこと、こっそりおしえてアゲル〜
ピンク色の表紙、少女漫画風のフォント、
「占いとおまじない大特集!」とか書かれているB6サイズの古本。
でも中をめくってみて、編集部一同、ちょっとゾッとしました。
内容は、こうです。
全150ページ。
1ページにつき、1つだけ「未来の出来事」が書かれています。
全部、“ゆりえちゃん”という少女の口調で語られていて、
語尾にハートマークや絵文字のようなものがついていたりします。
最初は「おもしろいネタ本だな」で終わるつもりでした。
が、記載されている出来事が、ほぼ全部起こっているんです。
たとえば、27ページ。
『おそとのマスク、しないとダメ〜♡』
ねえねえ、ゆりえは知ってるよ。
ぜんぶの人が、お外でおしゃべりしちゃダメになるの。
マスクっていうの、いつもお口に着けて、
だれにもさわっちゃダメになるの。
おしゃべり、だいすきなのにね?♡
(1991年出版/※コロナ禍2020年)
未来のウイルス流行を30年も前に予言?
偶然でしょうか?
他にも、
・スマホ普及を思わせる描写(98ページ)
・大地震のような災害(33ページ)
・ある有名人の突然死(75ページ)
・「お空にある目が、みんなを見てるの♡」(←AI監視社会?)
など、正直笑えない内容ばかりです。
「じゃあ、最後のページは何が書いてあるの?」
それを知りたい人も多いでしょう。
でも――
150ページ目は破られて、ありません。
のりがついていた痕跡があるため、意図的に破かれたようです。
誰が、なぜ、何を書いていたのか。
いまはまだ分かりません。
ということで…
編集部では、この本の内容を1ページずつ検証・紹介していくことに決めました。
1記事ごとに1ページ、実際に起きた出来事との照合、考察、裏話などを掲載していきます。
「教えて♡ゆりえちゃん」はただの都市伝説なのか?
それとも、もっと大きな“なにか”が動いているのか。
興味のある方は、どうかお付き合いください。
次回:第2回「1ページ目:『みんな、はだしで逃げるの♡』」