第7話:区切りの帰還と成果の確認
今日は狩りの区切りとして、ダンジョンの入口まで戻ることにした。
何度も潜っているうちに、階段の位置やモンスターの動きも体に染みついている。
「シロ、ラビィ、お疲れさま」
二匹も疲れた様子ながら、俺の言葉にぴょんと跳ねて応えてくれる。
相変わらずかわいいやつらだ。
ダンジョンの外に出ると、薄暗かった空が夕暮れの茜色に染まっていた。
会社帰りのビジネスマンたちの喧騒とは全く違う、静かな世界だ。
(ここからまた明日への力をもらえるんだな)
自室に戻り、まずはステータスカードを確認する。
成長の成果が一目でわかるのは、嬉しいものだ。
【レベル4】篠原悠斗 【職業:テイマー】
【HP:29】
【MP:25】
【攻撃:7】
【防御:4】
【魔力:4】
【魔法防御:4】
【器用:7】
【幸運:6】
【シロ レベル3】
【ラビィ レベル2】
仲間たちの成長も確かだ。
心なしか、彼らの動きが一層キビキビとしている。
(この調子で次は2階層か……楽しみでもあり、不安でもある)
だが、こうして仲間と共に強くなっていけるのが何よりの支えだった。
「よし、明日も頑張ろうな」
シロとラビィに声をかけ、疲れを癒すために部屋の専用装置を起動する。
魔石の力で、今日の疲れも癒されていく。
ゆっくりと流れる時間に包まれながら、俺は次の冒険に思いを馳せた。




