表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜テイマー、今日もスライムと生きてます  作者: こめっつん
社畜、ダンジョン講習を受ける
5/66

第5話:不遇職テイマーの説明

 講習センターを出て、俺はそのまま駅前のカフェに入った。

 講習が意外と早く終わったせいで、まだ昼過ぎだった。

 ブラック企業勤めの俺にとって、昼間の街をのんびり歩くなんて久しぶりのことだ。


 アイスコーヒーを注文し、窓際の席に腰掛ける。

 テーブルの上に、さっき発行されたばかりのステータスカードをそっと置く。薄型のカードは金属のような光沢を持ち、表面には名前と顔写真、そして固有の番号が刻まれていた。


(せっかくだし、もうちょい調べてみるか)


 軽くスマホで「テイマー職の性能」「初心者向け職業評価」と検索する。

 すると、まとめサイトや掲示板の情報が山ほどヒットした。


 どのサイトも概ね同じような評価だ。


『テイマー職は初心者向け。序盤はスライム、ラットなどの雑魚モンスターしかテイムできず、戦闘力は期待できない』

『中級以上の冒険者になると、もっと効率の良い職業に転職、あるいは強いモンスターを直接倒した方が早い』

『テイムにはHP調整、捕獲確率の計算、信頼度管理など煩雑な手間が多く、最近はプレイヤー人口も減少傾向』


(……やっぱり、微妙職か)


 ため息をつきながら画面をスクロールしていると、さらに気になる記述を見つける。


『一応、テイマー職にも進化系統のシステムは存在する。

 ただし、ほとんどのテイマーはより強いモンスターへの乗り換えを優先するため、進化させる者は稀。

 進化条件も地味で、レアモンスターの出現率も低く、攻略効率を考えると避けられがち』


(進化……なんてのもあるんだな)


 そこに少しだけ興味を惹かれる。だが、続く一文で現実を突きつけられる。


『※重要※

 適職以外の職業のスキルも使用可能だが、適職の者と比べるとスキル威力・効果は一段劣る。

 特にテイム系スキルは職業適性に依存するため、他職での運用は推奨されない』


(なるほど、やっぱり適職ってのは大事なんだな)


 つまり、適性がテイマーじゃない人がテイマーのスキルを使っても弱いし、俺が他の職業のスキルを使ったところで、大して役には立たないってことだ。


(まあ……どうせ使う予定もないし)


 そう自分に言い聞かせるようにコーヒーを飲む。

 カードを財布にしまい、スマホの画面を閉じた。


 だけど、この時、ほんのわずかに胸の奥に奇妙なひっかかりが残ったのも、また事実だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ