ノアの迷宮攻略~前編~
普段ジジババだけだと華がないので、たまには若い女の子がいりますよね
本音はただ書きたかっただけです
彼女の名はノア
彼女は物心がついたころには孤児院で生活し、孤児院で育った。
そこで彼女は回復術師としての才能を開花させた
彼女は優しい少女であった
彼女は孤児院に金銭的な助けができるようにと、わずか9歳にして王都直属の回復術師試験を受けて、そして合格した。
しかし、周りは本当に才能や実績がある者ばかり、さらに同年代の者もいるわけがなかった
周りとの差を実感したノアの才能は、そこで埋もれるはずであった
あったのだ。
そう、彼女はそこで感じた周りとの違いを悲観的に捉えるのではなく、自らの努力の糧としたのだ
幸い、彼女には努力をするという才能もあったため、年を重ねるごとに彼女はさらに力をつけていった
8年後、彼女が17歳になるころには王都でも最強の回復術師として、特別待遇を約束されていた
しかし、彼女は王都の回復術師を退職した
彼女はなぜ辞めたのか、それは彼女にしかわからないだろう
もはや、運命以外では表現しがたいことであろう。
彼女はこうして出会うことができたのだから。
私はノア。すごく強いオークから間一髪のところで助けてもらい、紆余曲折を経て今はその助けてもらった人たちのパーティの回復術師をしています!
「おーいノアよ、次の依頼はどれにしたい?」
「んー、私、迷宮攻略をしてみたいです!」
こちらはドーラさん
なんと御年60歳、還暦を迎えた大ベテランだ!
ドーラさんは魔法使いで、すごい魔法をいっぱい使えるんです!
それでも現役の時よりも衰えたらしい、現役の時はどれだけ凄かったのだろう、少し気になります!
「迷宮攻略か、わしらのランクではあまり見ないが、あることにはある。わしも久々に潜りたくなってきた、よし、決まりじゃ!準備をしてくる!」
「おいおい、こっちの意見は聞かねぇのかよ」
こちらはレダニカさんとキースさん
レダニカさんは、少し頑固でぶっきらぼうなところもあるが、とても優しい人だ
パーティではタンクの役割をしていて、私を助けて下さったのもこのレダニカさんだ
本人曰く、昔はハードボイルドで男らしいイケメンだったらしい
今はイケオジだ
キースさんは、まぁ、とてもギャンブルが好きな人だ
毎日のようにギャンブルをしに行っては、大敗を喫して帰ってくる
それでも懲りないのは精神力がすごいのだろう
私もよく一緒にと誘われるが、一度やってしまうと抜け出せなくなりそうだし、そもそも未成年なので断っている
ちなみにお二人とも還暦を迎えている。
皆さんから見た私は孫くらいの年齢だからか、とてもかわいがってもらっているそれがどこかうれしく、また少し申し訳ない
皆さんの紹介も終わったことだし、私の軽い自己紹介をします!
名前はさっき言ったので、回復術師としての実力の話をしましょう!
回復術師に限らず、世の中のすべての職業にはランクがあります
上から順にS,A,B,C,Dという感じだ
私はその中のA級に属している
A級は国家専属の近衛兵レベル、そこそこのエリートじゃないとたどり着けない領域らしい
人一倍の努力が必要なようだ。
私は17歳でこのランクになり、類まれな才能であるともてはやされていました
おっと、自慢はそこそこにしておきましょう
まぁ、そんな私も今はドーラさんたちのおかげで楽しく過ごせている
しかし楽しいが、なんというか、不満、辛いことがある。
お金がないのだ。一日一日を生きる最低限のお金しかない
もちろん、一人分の、である
実は、迷宮に潜りたいといったのはこれが理由の一つでもある
単純に潜りたいというのもあるのだが、迷宮の最深層には宝箱がある
その宝箱にはお宝が入っていて、中にはなにか能力を持つ武具もあるらしい
それを売れば、4人でも一カ月は余裕で暮らせるほどのお金になるらしいのだ
「ノアよ、そろそろ出発するぞ」
どうやらそろそろ出発のようだ
今回行く迷宮はランクがBらしい
私のランクよりも少し低いが、パーティランクがCなためそこが行けるランクの限界らしい
なんなら、迷宮はランクがB以上しかないらしい
その迷宮までは徒歩で半日だ
魔界というのはとても不便だが、頑張って歩くしかないでしょう
かなり歩いた気がするが、まだまだなようです
なので、迷宮について少し話そうと思います
迷宮には、ランクが高くなると名前がつくようです
有名なものですと、Sランク迷宮の『天国』と『地獄』、それに『根源』があります
この三つは、未だに誰も最深部に到達したことがないのだとか
だから、何層あるかも不明らしいです
また、『根源』は人間界にある唯一の迷宮です
一説によれば世界に何らかのエラーが起こったことでその迷宮が誕生して、そこにある魔力によって魔族や魔界そのものが生まれたといわれているらしいです
だからつけられた名前が『根源』なのだそうです
そして『天国』と『地獄』はその『根源』によって生み出された最初の二つの迷宮であるとかんがえられているらしいです、とても根拠が気になりますね!いつか私たちももぐることになるのでしょうか
そういえば、さっきから全く魔物が襲ってこない
よく感覚を研ぎ澄ませてみると、ドーラさんがなにか魔法を使っているようだった
魔物が寄ってこなくなる魔法だろうか、また今度教えてもらおう
そうこうしているうちに、お昼になりました
もう正直、一生分歩いたのではないかというほどに歩いたので、とても疲れました
ご飯はドーラさんが作ってくれるようです
けど、材料となるものが見当たりません
「ドーラさん、材料はどこにあるのですか?」
「あぁ、材料ならキースとレダが取りに行ってくれてるよ」
「え、それってどういう・・・」
「戻ったぞ」
あぁ、そういうことでしたか、すべて理解しました
魔物を狩ってきてくれて、それを食べるようです
しかし、魔物の肉ですか・・・
贅沢は言えないのですが、魔物の肉は固い、臭い、汚いの3Kがそろった最悪の食材なので、正直あまり食べたくはない
さっきまでの私はそう考えていました
「・・・!美味しい!」
「そうか、よかったわい」
本当においしい
さっき言った3Kが全部なくなっている
これなら毎日食べても飽きないだろう
冗談抜きで今までで一番おいしい料理かもしれない
そこからは特に何が起きるわけでもなく、迷宮に到着した
中に入ると休憩ができないため、そとで休憩をしてから行くようだ
皆さんがねるじゅんびをしているので私も寝ます!おやすみなさい!
おはようございます、ノアです
歩いた疲れがあったからか、とても熟睡しました!体調万全です!
でも、よく考えたら全員が寝ていたのに魔物に襲われなかったのは奇跡に近いのではないのでしょうか
まぁとりあえず、迷宮攻略頑張ります!