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最初の敵

「で、暇つぶしと言っても具体的に何をするのですか?」

「魔王討伐じゃ」

「了解です」

意外とすんなりいけてしもうた、てっきり反抗すると思っておったが意外なもんじゃ

「まずどこを目指そうか」

「まぁ、無難に魔界とかじゃろ」

そうして儂らは街を出て、魔界へと続く門へと向かった。この先思いがけぬ困難に見舞われるとも知らずに

「っつ……!」

「レダどうした!」

見えない魔物なのだろうか、しかしレダが簡単に膝をつくとは思えん、、、新種の魔物か?それとも突然変異か?いや、そんなものはどうでもよい、取り敢えず生き残ることが最優先じゃ

「お前ら、撤退じゃ!」


「レダよ、大丈夫か?」

「わからぬ、この儂でも感じたことのない痛みじゃ」

「あいにく、この老いぼれらは回復魔法を扱えん、医者にゆくぞ」

そして、医者から衝撃の一言が発された



「腰痛ですね、主に老化が原因です」

腰痛じゃった。こいつは一度ぶん殴る必要がありそうじゃ

老化じゃから仕方ないが、大袈裟すぎじゃな

生憎と老化が原因であるものには回復魔法は効かん

薬を処方してもらったしそれで我慢してもらうしかなかろう

「取り敢えず薬も貰ったし、行くか」

「それをあんたが言うのかい?レダ」

それにしても、ラースはどこで油を売っているのやら

「まぁ今日はもう遅いからね、明日出発しよう」

「その前にラースを探すんだな」

その日、ラースが戻ってくることが無く、翌日顔をパンパンに腫らして帰ってきたことは、また別のお話である


そこからは腰痛以外は特に大きな出来事もなく、スムーズに魔界の門へと来ることができた

「ここに入ると、本格的に魔界になる、覚悟は良いねあんたたち」

「あぁ」

「覚悟は十分だが、回復魔法かポーションが欲しいね、この顔だと視界が狭くてたまったもんじゃない」

「それは自分でどうにかするんだな」


(ここで皆に解説をしよう!ラースはギャンブル癖があり、前いなくなっていたのもギャンブルをしにいき、大負けした挙句元々借りていた借金取りに見つかり、ボッコボコにされたのだ。これは還暦を迎える前、つまりかつてのパーティでも同じことだったので、ドーラとレダは放置しているのだ!)


そして儂らは魔界の門をくぐった。

刹那、血に飢えた魔物達がドーラ達を襲った

否、襲うはずであった

一瞬にして数多の魔物たちは、肉塊に変えられたのだ

「ふん、知能のない魔物たちは昔から何も変わらないね」

「そうだな、だがこんな雑魚はともかく、もっと深部に出る魔物や魔獣は気をつけないといけない」

「そうかな?僕たちにかかればたいていの魔物は雑魚じゃないか」

「ふん、やはりギャンブルで負けまくって借金取りに追われるような男は肝が据わってるね」


そういう会話をしつつ、儂らは魔界最初で最後の人族の村、「カルコラム」に到着した


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