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第12巻:楽しさとは

短編小説

楽しさとは

第12巻

そこに大男がいました。大男はいつも小さい男とつるんでいました。大男は社会が嫌いでした。仕事で努力しても頑張りが讃えられることはなく妬まれました。仕事ができるやつだとわかれば周りの人は寄ってきて、できないやつだとわかれば離れていきます。そんなやつばかりです。だから大男は好きでした小さい男と一緒にいることは、何にも期待されず、別に同情されるわけでもない、ただその時間を楽しく過ごしていました。大男はその時間が人生で一番楽しい時間でした。仕事をしている時も何を言われても小さい男との時間を思い出し頑張れるのです。大男はそんな日々を過ごしていくうちに、こんな日々が永遠に続けばいいのにと思いました。ですが永遠はなかったのです。小さな男には妻ができましたそして子供まで生まれました。大男は悩みました。悩み悩み悩み、長年をかけて答えが出ました。大男は決断したのです。そして小さな男に言いました、そうかお前はいつも変わらないなでもそれがいいところなのかもな、、、さあ今日はこの辺りでさよならしようぜ、小さな男が言いました。おう、また明日、大男が言いました。また明日が来ればいいな、そうだなまた明日、大男は最後に自分の弱さを初めて見せてしまいました、ですが小さな男は気づくことはありません。大男は止めて欲しかったのかもしれません。ですがもう遅いのです。小さな男は気付きませんでした。でもやっと気づけたのです。それは別れて初めて知ることだったのかもしれません。そう別れる、人はいつもの日々が当たり前に続くと思っています。ですがそんな永遠はありません。本当に別れた時人々は何かに気づくのかもしれません。

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