89 魔王城へようこそ! 37
「と、とにかく権利の話はそれでおしまいですね?」
「あとは、俺が会社に入ってから、ダンジョンを一つ監修したくらいだが、これは仕事の範疇だろう」
「…………あ、もしやあのクソ──ごほん、大名屋敷の」
レディバグは、何かを言いかけて取り繕う。
それから、メガネの出方を窺うように目を細める。
「それで、あなたはアレですか。聖剣や魔剣を盾に取って、術式の更新を要求するつもりですか?」
「もしそうだと言ったらどうする?」
「っ、無礼めないでいただきたい。昔はどうか知りませんが、今はこの魔王城も大きく成長しているのです。仮に全ての『剣』が使えなくなったとしても、あらゆるコネを駆使して今と同等の──いえ、それ以上の種類を集めてみせます!」
強気に出たレディバグだったが、半分以上ハッタリであった。
彼女はもちろん、その他の聖剣や魔剣の所在など何も知らない。集めることがどれほど大変であるのかも理解はしていない。
ましてや、所有者が見つかったとして、分体の意識だけでも出張してもらうのに、どれほどの条件をふっかけられるのかは見当も付かない。
今の『なんか良く分かってなかったけどほぼ無料』みたいな条件を、一人の判断で反故にできるわけなど、ない。
ただ、ここで下手に出ては、今後もメガネに良いように口を出されると危惧したが故の、咄嗟の虚勢であった。
現魔王の思いつきを止める為に、経営陣の中でも若手だったから気軽に駆り出された彼女の胃は、盛大にキリキリと痛み始めていた。
とはいえ、別にメガネはその件で争う気はなかった。
「まぁ、そこは別に良いさ。俺だって、使ってない剣達を眠らせておくくらいなら、意識だけでも適当に遊ばせてやった方が良いと思ってるしな」
「……そうですか(よ、良かったぁあああああああああああ)」
あからさまにホッとした顔を浮かべながら、レディバグは気丈に振る舞っているつもりであった。
だが、彼女は気付かなかった。
その条件を呑んだ方が、あるいは良かったのかもしれなかった、なんて。
別に、メガネの怒りが収まったわけではないのだから。
「俺が行使したい権利は、魔王との戦いで本気を出すって方だ」
ニコニコ笑顔を浮かべたまま、メガネはレディバグへと告げる。
彼女は一瞬だけ不審に思いながらも、了承の言葉を述べる。
「はぁ……それくらいなら別に構わないのではないでしょうか。魔王様?」
「ふむ。それくらいなら、別にいつ本気を出して貰っても。むしろさっきまで手加減をして──いや、要求したのは余であった……」
話を聞いていたエリちゃん十四世は、特に考えずにそう告げた。
了承は必要なかったとはいえ、ここでメガネは、魔王城の魔王と経営陣からも『本気』を出す許可を得た。
得てしまった。
主人の思惑になんとなく気付いていた魔王剣は、半ば茶化すように言う。
《お、言うねえ、推定現魔王のお嬢ちゃん。でも、そういう発言は周りを見てから言った方が良いぜぇ?》
言われて、エリちゃんが周りを見る。
レディバグは、自分と同じようにきょとんとした顔をしている。
いつの間にか離れていたドラ子は、何も知らないと言いたげに、ぶんぶん首を振っている。
そのドラゴン少女に肩を掴まれて、近づかないように止められている二人も同様だ。
そして、周囲の床には、倒れている鳥の巣みたいな頭をした男が──ん、倒れている? なんで? 魔王剣の召喚で?
「バックアップの転送急げえええええええええええ!」
「冒険の書だけでもプロテクトしろおおおおおお! 百でも二百でもあるだけプロテクト重ねろおおおおおおお!」
エリちゃんが鳥の巣頭くんの惨状に思い至ったとき、彼女の耳にようやく、約定を聞いた瞬間には怒号を上げて行動していた、カクテル爺さんズの声が届いた。
彼らは通信術式を何重にも立ち上げて、己に許された裁量の限りに、ありとあらゆる技術者を動かして、バックアップやデータの保護を命令していた。
「じ、爺たちは何を慌てて?」
《まぁ、そうなるわな》
カクテル爺さんたちの行動に納得するような声を上げる魔王剣に、尋ねるような目を向けるエリちゃん。
《あのなお嬢ちゃん。このマスターは、どんな勇者だろうと存在ごと抹消するような、魔神が本気で作ったダンジョンを、趣味で攻略するようなイカレやろうだぜ? その気になれば、人を楽しませる為に作ったダンジョンなんて、子供のおもちゃ──いや、赤ん坊の知育玩具を解くくらい簡単にクリアできるだろうよ》
「そ、それは流石に言い過ぎであろう! どのようなダンジョンとて入口から入って最深部に辿り着かなければ攻略などできないのであるし」
代々受け継いで来た魔王城を貶された気分になり、エリちゃん十四世は不機嫌そうに言い返す。
確かに、魔王城は複合ダンジョンであるが同時に総合アミューズメント施設だ。難易度の差はあれど、ここにある全てのダンジョンはユーザーに攻略されるためにある。
誰にも攻略されない為に作られたダンジョンと比べれば、簡単に思えるかもしれない。
だが、それでも数々のダンジョン全てを攻略する難易度を、赤子の知育玩具に例えられる謂れはない。
魔王剣はその苛立ちを受け流すように飄々と続ける。
《そうじゃないんだよ嬢ちゃん。ダンジョンを攻略するだけなら、律義に入口から入って、階層を一つずつマッピングして──なんてやる必要はないんだ。もっと簡単な方法がある》
「…………んん? 何を言っているのだ? 簡単な方法など?」
そんな方法などあるわけがない。
そう訝しげに目を細めたエリちゃんに、魔王剣は言った。
《簡単さ。ダンジョンの外から、ダンジョンを丸ごと消し飛ばす一撃を放てば、それで攻略は完了だよ》
「……は?」
何を言っているんだ?
魔王エリちゃんも、隣のレディバグも、魔王剣が何を言っているのか分からなかった。
だって、そんなこと、出来る筈が……。
そう思ったところで、そこに疑問を挟む自分も確かに居た。
どうして、そんなこと出来る筈がない、などと言い切ることができるだろうか、と。
ふっと湧いた馬鹿みたいな思いを打ち消すように、エリちゃんは声を張り上げる。
「だ、だがしかし! ダンジョンは術式によって保護されている筈だ! 外部からの攻撃があれど、それを防ぐ機能は完備されていると、爺たちが!」
エリちゃんは、咄嗟にこの魔王城の根幹術式に関わっている二人の技術者を見やる。
忙しく指示を飛ばしていた二人は、唐突に呼ばれて、少しだけ悲しげな顔をする。
「姫様。確かにSolomonには、外部からの攻撃に対する防御機構は存在しとります」
「平常時でも対要塞級、リソースを集中すれば対国家級の攻撃を受けても、ダンジョンを守り切ると自負しとります」
「いやそれはすごいな!」
思ったよりもSolomonの防御力がずっと高くて、エリちゃんは驚きつつも安堵した。
それとは対照的に、カクテル爺さん二人の表情は暗い。
「じゃが、姫さん。例えばそこのメガネが魔王剣を本気で振るえば、その破壊力は……」
「実際に計測されているだけでも対大陸級──計算上は対惑星級までは確実に出る……のです」
「…………???」
え、それは一人の個人が出して良い火力なのか?
もしかして、スーパーロボット物のアニメの兵器とかの話をしているのだろうか。
そう思って、爺さんたちが『冗談だ』と笑い飛ばす瞬間を待ってみるのだが、残念そうに二人は首を振るだけだった。
代わりに、その認識を更に補強するように魔王剣は言う。
《一つ言っておくけど、我は魔王剣なんて呼ばれちゃいるが、マスターが所有する剣の中で最強ってわけじゃない。キシウスが気に入ったのが我だっただけだ》
「……え?」
《そしてマスターが『本気』を出せば、分かるだろう? 元々の持ち主なんだ。レプリカじゃない『本物』を十も二十も呼び出せるってことが》
本当に理解不能な場面に直面したとき、人はこうまでも無の表情を浮かべることができるのだ。
エリちゃんは一切の感情を十秒以上手放し、その意識を宇宙の大いなる意志まで彷徨わせたところで、再び正気に返る。
返らない方が、ある意味良かったかもしれない現実を、認識してしまう。
「…………は、はわわわ」
気付いて、しまった。
魔王剣が言っていることが本当であるならば、魔王剣をただ召喚しただけで、油断していた男一人を気絶するだけの威力があるのだ。
それよりも強い剣を、それこそ何本も、自由に召喚できるとすれば。
それを『本気』で振るえるのだとすれば。
先程の戦いが、児戯に思えるほどの、戦争に──。
「安心しろ、何も俺は魔王城を全てぶっ壊すような気は無い」
戦々恐々し始めたエリちゃんに、メガネは優しく告げる。
そんなメガネに縋るような眼付きを向けるエリちゃんに、メガネは続けた。
「ただ、魔王城を動かしている術式を全部消し飛ばすくらいの攻撃なら、しても良いかなと思っている」
「!?」
「動いている術式がなくなっちまえば、もう新しくするしかないだろう?」
「!?!?!?」
魔王エリちゃんは再度混乱している。
混乱しすぎて、メガネの言葉がどこまで本気なのか読めない。
ただ、今までの話が全て真実だとすれば。
メガネは今、言葉での交渉が決裂したと見て、今度は正統な権利を使って『物理的』に己の要求を通そうと思い至ったのではないだろうか。
すなわち、メガネがその気になった時点で、魔王城サイドに出来た選択は『平和的にバージョンアップする』か『強制的にバージョンアップさせられるか』の二択だったのだ。
「あ、あの、その」
「大丈夫だ。エリちゃんは何も悪くない。ただ、タイミングが悪かっただけなんだ」
あ、止まる気ゼロだこの人、とエリちゃんは思った。
ここまで状況が進んだ今、再び言葉での交渉に戻ることはできない。
優しくはあるが、甘くはないのだ。この世界は。
魔王エリちゃんは、全てを諦めた。
今心にあるのは……魔王って意外と何もできないんだなぁ、という諦観のみである。
だが、このタイミングで諦めなかった者もいた。
そこで何か言わなければと思い立ったレディバグが咄嗟に口を挟んだ。
「あの! その!」
「なんだい?」
メガネはニコニコした笑顔で、レディバグを見る。レディバグは一瞬怯む。
彼女は何か策があって声を上げたわけではない。
何かを言わなければと思っただけ。そして声を上げてから、自分がこの状況を止める手札がないことに気付いた。
魔王様でダメだったのなら、もう言葉での交渉では止まれない。
言葉以外の何かで彼を止めなければならない。
そして魔王城にある、言葉以外の『力』と言えば。
そう!
「い、いくらでも払いますからぁ!」
「だから、そうじゃないんだよなぁ」
もはや、メガネは呆れ顔も浮かべなかった。
ただただ、笑いかけるだけだった。
「あんたが──経営陣が一部とはいえユーザーの楽しさを切り捨てた時点で、俺の行動は決まった。魔王城の理念は、そうじゃないだろう。俺から権利を勝ち取った初代魔王は言ってたぞ。『誰もが思い通りの主人公になれる場所を作りたい。そのために、あんたの持っている聖剣の力を貸してくれ』ってな。金のためじゃない、世界中の厨二病患者のために魔王城はあるんだ。経営陣がその理念を忘れたんだとしたら」
「…………したら?」
「少しくらい、きついお灸が必要だろう?」
「んんんわああああああああああああんん」
レディバグは、頭を抱えて泣きじゃくった。
泣き落としではない、割とマジで、限界を迎えての涙だった。
もし普段のメガネなら、流石に大の大人が泣き出した瞬間に手を緩めたかもしれない。
だが、今のメガネは、そういう優しさを捨て去った、言わば『第二形態』であった。
邪気の一切無い笑みを浮かべながら、人の言葉が届かぬほど怒れる男に、エリちゃんは思わず、ぼそりと言ってしまった。
「これが、大魔王様……」
「誰が大魔王だ。というわけで、はい」
言いながらメガネは地面に突き刺していた魔王剣を引き抜くと、それをエリちゃんに手渡した。
「権利その一だ。正式にエゼルヴァルドの持ち主を『アルティス・メイサス・レグナリアント・ワーナ・ルクセント・リアス・ヘラ・ホーエンタイト・リクネリア・アルーボ・ラント・エリザベス十四世』と認める。胸を張れ。今から君が魔王剣の正当継承者だ」
「え?」
《え?》
ぽかんと魔王剣を受け取るエリちゃんと、抵抗一つせず渡された魔王剣が同じ反応をした。
「そして、エリちゃんがエゼルヴァルドを使って全力で防げば、バックアップのデータは守られる程度の攻撃をしよう。エゼルヴァルド、死ぬ気で気張れよ?」
《ちょ、まっ、え? なんで? 我、マスターの敵側?》
急に全力を出す事を強要された寝起きの魔王剣が、理解が追いつかない様子でメガネの言葉に戸惑う。
だが、メガネは魔王剣にもまた、ずっとニコニコ笑顔であった。
「エゼルヴァルド。なんでお前、自分が無罪だと思ってるの?」
《…………あの、どういう?》
魔王剣に対して、子供を叱る親のように、メガネが静かに言葉を重ねて行く。
「お前がさ、真面目に次代に継承されて行ってれば、こんなこじれるまでのことは起きなかったと思わないか? お前は魔王の力であるとともに、魔王の相談役だったはずだよな? 魔王と一緒に魔王城の理念を守るのはお前の仕事だったよな? なんでお前は、契約内容の継承すらさぼって、今まで寝てたの?」
《──あ、え、えっと、キシウスが『継承者に悩んでるからしばらく寝てろ』って言ってたし、じゃあそれまで寝てようかな、なんて?》
「ふーん。でも、もう十代目だよね? しかも歴代魔王はお前と契約しようとみんな頑張ってたそうだぞ? どういうことだ?」
《……相性の問題……的な、感じ? かと、その》
メガネはニコニコであった。
むしろ、今までで一番の笑みを浮かべていた。
仕事の引き継ぎを正しくしていない──というのは、冗談抜きでメガネが最も苛立つことの一つだった。
そう、メガネは魔王剣にもキレていた。
というより、魔王剣に対して一番キレていた。
初代魔王がアップデートに難色を示していたとしても、魔王の象徴である魔王剣がちゃんと主張していれば、仕方なしとアップデートをしていただろう。
二代目以降も、象徴である魔王剣には強く出れない筈なので、言われればアップデートをしていたことだろう。
経営陣もそうだ。魔王剣の名の下に果たされた契約を知っていれば、最悪、ここまでメガネがキレるような『下策』を打つことはなかったに違いない。
業務上知り得た情報から、魔王城とSolomonの関係を知って以降、メガネは幾度となく、魔王剣を呼び出して状況説明を求めたくなった。
だが、正式に魔王に貸し出した剣を、ただの状況確認のために呼び出すのはいけないと、グッと堪えていた。
魔王剣は、今もなんだかんだ仕事はしている筈だと信じていた。
だが、魔王剣は初代魔王を強く諌めることもしなければ、二代目以降に至っては、引き継ぎもせずにずっと寝ていた。魔王城に仕えるというメガネの命令をさぼっていた。
今の魔王城の惨状の何割かは、魔王剣のせいだ。
メガネはそう判断した。
「エゼルヴァルド」
《はい》
「消えないように、頑張れよ?」
《────はい》
なにより、メガネは身内に厳しいタイプだった。
彼は怒気を攻撃の形に整えながら、先程拾い集めていた剣達に手を向ける。
「一斉送還……後、召喚──真名解放、神剣『イクス』」
さっと声をかけるだけで、名だたる適当な名付けの聖剣達は、すぐに空気に溶けるように消える。
その後、先程と同じ形状で──その秘めたる力が桁違いに増した神剣が現れる。
どのような凡人でさえ、心と頭に直接叩き込まれるような神々しさを纏う剣が、ただただ従者のように恭しくメガネに侍る。
《マスター。イクスはここに》
「エゼルヴァルドの躾けの時間だ」
《仰せのままに。私にも、多少思う所はございます》
静かな威圧感が、魔王城謁見の間を埋め尽くす。
その段階で、下っ端だったレディバグも、状況に耐え切れず気絶した。
もしかしたら、ここで気絶できたことは幸運だったかもしれない。少なくとも、泣きじゃくっていた顔に比べれば、その寝顔?は穏やかであった。
「あのう先輩。一つよろしいですか?」
「なんだ後輩?」
まさしくここだと思ったタイミングで、端から見ていたドラ子が手を上げる。
ドラ子は神剣から迸るヤバヤバオーラをビンビンに感じながら、思っていたことを恐る恐る尋ねてみる。
「仮に、仮になんですけど、Solomonの術式が全部消し飛んだときにダンジョンで死んだら、どうなります?」
「安心しろ。そこはダンジョン管理術式最後の砦だから。術式が消し飛んだ時には、その時点で強制的にダンジョンの外にスポーンする仕様になっている」
「あ、なんだぁ、私はてっきり」
てっきりそのまま死ぬのかと思ったドラ子は、その答えを聞いて安堵した。
「ただ、衣服までセットでスポーンされる保証は──」
「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ドラ子は両脇にカワセミと白騎士を抱えると、彼女達の意見を聞くこともなく、背中に翼を生やして、全力飛行でその場を離脱した。
詳細は分からない。だが、乙女として、全裸で復活は無理だった。
そしてここに残ったのは、気絶した鳥の巣頭くんと気絶したレディバグ、そして怒号を上げ続けるカクテル爺さんと、魔王剣を正統に受け継いだ真なる魔王エリちゃんとなる。
「じゃ、あと十秒で行こうか」
ドラ子が避難したのを確認し、メガネは神剣を肩に担いでエリちゃんに向き直る。
エリちゃんが未だにぽかんとしていると見て、魔王剣は全力で焦った声を上げる。
《──おおい! 新マスター! 契約をおおおお!》
「え? あ、おう!? えっと汝は魔王剣『エゼルヴァルド』! 余の力となれ!」
《承認! これより『エゼルヴァルド』は汝の力となる! 地面に突き刺して全力でシールド張ってえええええええ!》
魔王剣に言われるがまま、エリちゃんは魔王剣を地面に突き刺す。
魔王レベル100を解放したときよりもなお強い全能感と────それでもどうにもならないような絶望感を同時に覚えるという、不思議な体験をしながら。
それくらい、気軽に構えているメガネと神剣の圧力は異常であった。
思わず、エリちゃんは泣き言を口走る。
「だ、大魔王様あああ! これ本当に守れるのですかああああ!!??」
その言葉に応えるのも、メガネのにっこり笑顔だけである。
そして十秒後。
まるで棒を振る程度の気軽さで、メガネはその刃を振るう。
「──────抜剣解放」
魔王城は光に包まれたのだった。
魔王城へようこそ! 完
想像の五倍くらい長くなってしまいました。
最初はサクッと魔王城爆発させて終わるつもりだったんですが……
今日中にあと1話だけ、魔王城のおまけを更新して終わりです。
その次からは当たり前のように通常業務へと移行します。




