表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

4 とらえられたカブトムシ

 僕らが決意を固めたころ、空は赤くそまっていた。僕らをつかまえたニンゲンは、かたくて、大きなハコのカベをギィッといわせて開けた。その不気味なハコの中に、もうすぐ入ってしまう、と思ったときビビビビ…と羽音が聞こえた。

「……オニヤ先生!!」

オニヤ先生が空を飛んでいる。

「逃げてください、お二人とも。あきらめてはいけませんよ。ワタシ達森の住人は、いつでもキミ達に協力します。」

 それだけ言うと、ニンゲンにつかまえられそうになったオニヤ先生は、森に帰っていった。


 次の日の朝。とうめいなケースにぷるぷるとした甘いものが入れられたと思うと同時に、とうめいケースごと外に出された。多くのニンゲン達が、原っぱに集まっている。

挿絵(By みてみん)

「どうしたんだろう。」

「何してるんだ。」

 僕たちはおどろく。

 信じられない。

 だってそれは、つかまえられたチューンちゃんとクレスさんが、たたかっていたからだ。原の上におかれた太い木のぼうの上で、二匹はたたかっている…!

「おいっ!やめろ!クレスさんをぼうでつつくな!」

オオ狼太がどなった。ぼくもクレスさんの方を見た。そしてわかったことがある。二匹はたたかっているんじゃない。たたかわされているんだ!

「オオ狼太、逃げよう。僕はこんなところにいたくはない。」

「あたりまえだ。」

そんなやりとりをしていると、ケースがあけられた。すると、僕はニンゲンにつかまれた。そして、二匹がたたかっていたぼうにのせられる。正面にいるのは…オオ狼太だ。

 とりあえずたたかい、勝ったあとはどうなるのか、負けたあとはどうなるのか見てみないと、逃げ出すチャンスをつくれない。今逃げても、まわりにいる大勢のニンゲンにつかまえられるハズだ。

「オオ狼太、いつもみたいに僕をふっとばして。」

「いいのか。」

 僕がうなずいたすぐあと、いつもみたいに、僕はふっとばされた。そのとたんニンゲンから声が上がった。多分、喜んでいると思う。

 その後オオ狼太が五回、僕が二回試合したら、その日はニンゲンが()()とよぶ建物に、ケースごと入れられた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ