表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/90

放置ゲー


「他のスケルトンはどうするか決めてあるのか?」


 LV上げを終えて部屋に戻るとクリスが言った。


 私は自分の部屋に他人を入れたくないタイプなのだが、この部屋は広すぎてどうにもまだ自分の部屋という感覚が薄い。


 仮に馴染んだとしても、この広さでは掃除をするのにスケルトンの手を借りることになるんだろうし、人が入るのは仕方ないと諦める。


 一人になりたい時用に、ベッドの周囲にカーテンでも付けてもらおうか。



「他のスケルトン?」


「LVは上げるのか?」



 そう聞かれ、何も考えていなかったことに気づく。


 私は別に兵隊を必要としているわけではないから、そんなに強いのがたくさんいるわけではない。


 今日連れて行った五匹のスケルトンを鍛えて、ゲームで言うところのワンパーティあれば十分だと思う。


 けれど残りのスケルトンも全部私がテイムしたモンスターなわけで、弱いよりは強い方が良いに越したことはない。

 ただ、五十匹ものスケルトンのLV上げをやれるかというと、難しいのではないだろうか。



 私のモチベーション的に。



 LV上げは楽しい。


 ゲームが好きならたぶんみんな楽しいだろう。


 ダンジョンに潜って、ゾンビをぶっ倒して強くなる。

 それをリアルで体験出来るのだ。


 ファンタジーやRPGが嫌いじゃないなら、誰がやっても楽しいだろう。


 けど、五十匹分作業のようにLVを上げ続ける?



 絶対飽きる。



「面倒臭い」と素直に告げる。


 うん、私がやるのは五匹分で十分だ。


 あれだって他のもっと良さ気なモンスターを捕まえたら、パーティ編成変えるつもりだし。



「主がダンジョンを使わない時間帯にやらせておくことも出来るぞ」


「え? そんなこと出来るの?」


「テイムされたとはいえ、自律思考するものだからな」



 確かに。


 私が何も言ってないのに、クリスは私のご飯を作ったり、畑を作ったり、部屋を整えたりしてくれていた。


 スケルトンたちもクリスを頂点にした序列を作り上げて、私の護衛や城の掃除などをしていた。


 で、あるならば、私がダンジョンにいない間にLV上げをしておけと言えば、勝手にやってくれるのかもしれない。



「死なない?」


「主のように六体くらいで編成しておけば問題ないだろう。ゾンビの出てくる一階層のみとしておけば、よほどのことがなければやられることはない」



 すでに死んでいるがな、とクリスは呟く。


 自動LV上げか。面白い。


 つまりは放置ゲーだな、と考えるゲーム脳な私。


 放置すればするほど強くなる。

 うん、ありだ。


 じゃあそうしといて。


 番号付けるの?

 スケルトンたちに?


 名前じゃなくて良いの?

 個体識別がしたい?


 シフト表作るの?

 バイト?


 LVが偏らないようにしたいのか。


 集団と個ってどっちが強いの?

 クリスくらい強かったら、敵が何人いようと相手にならないんじゃない?


 状況による?


 クリスが前に出てる時は、後ろで私を守る兵士が必要?

 どこかを占領して統治しようとすると人手がいる?


 今のところ占領も統治もする予定はないんだけど。


 予定が出来てからじゃ遅い?


 まあそれはそうなんだけど、私が統治者になるとか想像が付かないんだけど。


 今でもこの城とスケルトンたちの統治者?

 まあそれはそうなんだけど。


 戦略魔法ってのもある?

 何それ?

 複数人で強力な魔法を放つ?


 それを使われるとクリスでも吹き飛ぶかもしれない?


 何それ、怖い。


 使わせないためにはある程度の数と実力が必要?

 まあ、そう言うんなら任せるよ。


 スケルトンに番号付けるのも好きにして。

 っていうかスケルトンよりも他のモンスター連れてきた方が早くない?


 アンデッドじゃないとダメ?

 ここじゃ食料が作れないから?


 ああ、そっか。

 私の分くらいしかご飯は作ってないんだったね。

 それじゃ、もふもふいてもテイム出来ないね。


 一匹二匹なら平気?


 スケルトン感覚で何十匹もテイムしたら詰む?


 最初に現れたのがスケルトンで良かったのかもしれない。

 テイムしたモンスターをむざむざ餓死させたくないし。


 しばらくもふもふはお預けだね。


 別にもふもふなくても死ぬわけじゃないんだから、ペットを飼うなら計画的にしないとね。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ