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前回の続き回です。
その前にプレイヤー紹介
・ハス(男性)
黒髪のエルフ
武器はお手製の聖書(厚さは六法全書より少し厚い)
防具は真っ白なローブ
バズの幼馴染
・バズ
黒毛の獣人(熊)
武器は魔鉄鋼の棍棒×2
防具はない
ハスの幼馴染
仲間とはぐれてハスさん、バズさんと一緒にダンジョン2階を探索している。
ちなみに両方ともステータスの1つを極端に振り分けており、ハスさんが精、バズさんが力に降っている。
「まあ、俺はこいつのお守りをするために主に回復系とか補助系を使うために降ってるだけで、そこまで極端に振り分けてないから普通のプレイヤーより少し多いだけだがな」
「なるほど…そういうのもあるのか」
「俺はそういうのわかんねーからハスに任せて動いてんだ……お!なんか先が開けてるぞ!」
バズさんの言う方向を見ると少し先に広い空間が見える……けど…。
「広い空間か…何があるか分からんからしn「うおおおおおおお」っておい!!」
バズさんがハスさんの忠告を聞かずに走り出してしまった…。
「くそっ…ベン、とりあえずあのバカを追いかけるぞ!」
「は、はい!」
バズさんを追いかけて走り出す。
力に極端に振り分けているはずなのに意外にもバズさんが速く、最終的に広い空間についてしまい、ついでとばかりに入ってきた通路が閉じられた。
「け、結構…速い…ですね」
「おう!俺の称号とスキルのおかげで直線だけなら負けないぜ!」
「それよりも気をつけろ!何か来るぞ」
ハスさんの言葉の通り、左右と正面の壁の一部が天井に上がっていく…そして…。
「「「Kekyakyakyakya」」」
「「Gaaaaaaaa」」
「「「「Gigigagigagaga」」」」
右から小さな羽で飛んでいる紫色の魔物、顔がライオンで体が熊そして尻尾には6体の蛇の魔物、メカ…。
「わぉ……」
「チッ」
「わくわくするなぁ~、テーマパークに来たみたいだぜ!」
「「どこが!」!?」
そんなツッコミをしている間にもどんどん距離が詰められてしまっている…とりあえず。
「すみません!今から従魔を出します!」
「従魔を?」
「出す?」
「出てこい!タロース!」
ドスーーーン「お呼びでしょうか」
「「うを!?」」
「タロース、とりあえず魔物を倒してくれ!」
「かしこまりました」
俺がタロースに指示すると、タロースは近くに居たキメラ(仮)を右ストレートでぶっ飛ばした。
「と、とりあえず"スール""バーサ"」
ハスさんのスキル?の力で体がいつもより軽くなって、さらに体から力が溢れてきた!
「おっし!じゃあ俺はこのメカを相手するから、ベンはそっちの悪魔を頼む!」
「分かりました!」
「私は回復に専念するから任せてくれ!」
「お願いします!」「おう!」
ハスさんに後ろを任せて、とりあえず目の前に居る魔物と対峙する。
魔物は奥の方まで詰まっており全く先が見えないが…足掻けるとこまで足掻く!
『ベン様』
「うお!?ってこの声はヴェルス!?」
突然のことに少し驚きながらもヴェルスさんを探す……がどこにもいない。
「ヴェルスさん、どこにいるんですか」
『今、ベン様に直接、"信託"を使って話しております、お知らせが遅れてしまい申し訳ございません』
「え、いや、大丈夫…じゃないですけど……どうかしましたか?」
『ただいまベン様の神獣様方を護衛しているためそちらに直接行くことができませんので、部下を送ります。
なんなりとお使いください』
「え、ちょ」
『万が一ベン様の命が危うくなることがあればすぐさま行けるようにしておりますので、ご安心下さい』
「あ、はい」
「ベン、何かあったか!」
「あ、いえ、大丈夫です!」
『それでは、頑張って下さい。
健闘を祈っております』
そう言ってヴェルスさんの声が途切れ、急に黒い影が3つほど現れ、膝まずいている。
「ヴェルス様の部下の1です。
他の者は2と3です。
ご命令を」
黒い影の1人?が、抑揚のない声で聞いてきた。
「あ、えっと、ベンです。
とりあえず、目の前に居る魔物を倒すのをt」
「かしこまりました。
2、3」
「「(コクリ)」」
「あ、ちょ」
そう言って1さん達が魔物に向かっていった…。
……何で神族って話を最後まで言わせてくれないかな…。
とりあえず、俺も倒せるだけ倒すか!
前回の感想のおかげで少しだけ元気になったぞ!
ダリアの体力が50上がった。
ダリアのやる気が1上がった。
りんごろうは人気者を取得した。
ダリアはあかりちゃんを応援しています。
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いつも最後まで読んでいただきありがとうございます!!