表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Modest freedom  作者: ハズカシダリア
イベント編
92/146

92

探索前回です。

「ごちそうさま」

「「ごちそうさま!」」

「じゃあ、俺は皿を片づけてくるから、今日は留守番を頼んだぞ」

「「「はーい」」」

「…フリージアは自分で片付けろよ…」


 ちゃっかりフリージアが、重ねている皿の上に自分の分を置いていた…。


「え~別にいいじゃ~ん」

「……………」

「わ、分かったよ~ちゃんと持っていくから、そんな真顔で睨まないでよ~」

「…分かれば良い…はぁ…」

「ため息してると幸せが逃げるよ~」

「俺だってため息何かしたくてしてるんじゃねぇよ…じゃ、行くぞ」

「了解、りょうか~い、出発~」


 ……昨日と比べて元気になったのはいいが……元気すぎるのは考えものだな…。


「ほ~ら~、早く行こうよ~」


 …まあ…そんなことはどうでもいいか…。

 そう思い、調理場に向かうことにした…。

 ・

 ・

 ・

 調理場に着くと、すでに数十枚の皿が積み上がっていた。


「結構多いね~これ全部ベンが洗うの?」

「そうだが、どうしたんだ?」

「手伝おうか?他の人は見当たらないし」

「それなら問題ない…"清掃"」


 俺が魔法を使うと、皿の所々に付いていた米や海苔のカスが綺麗に消えた……"清掃"で消えたゴミってどこに行くんだろうか…。


「ええ!?ナニコレ!?」

「"生活魔法"の"清掃"だ、結構使えるから覚えておいて損は無いぞ?」

「どこで覚えるの!?」

「どこでって…ギルドの講習で覚えられるぞ?」

「へ~、じゃあ、戻ったらすぐに覚えよ~」

「そうした方がいいぞ」

「おにーちゃーん!」ボスッ

「グヘッ…」


 急に体の横っ腹がくの字に曲がって倒れてしまった…結構痛いがHPは少しも減ってない…。


「うぅ…おはよう…シャイニー」

「おはよー」

「おはようございます、ベン君…そちらの方は?」

「ああ、こいつは今日から一緒に行動するフリージアだ」

「ヒュームのフリージアだよ~よろしくね~」

「フリージアさん…はい!私はリリーです!

 こちらこそよろしくお願いします!」

「私、シャイニー。よろしく!(^^)b」


 そう言って互いに自己紹介を済ませ、ククルフさんとフィールさんが待っている平野側の出入口に向かう…。

 ・

 ・

 ・

 出入口に着くとククルフさんとフィールさん、それとゴリラゴリラキリンさんが話していた。


「…っていう店が…あら?ベン君達が来たわ」

「あら本当」

「おはようございます、ククルフさん、フィールさん」

「おはよう、ベン君」

「おはよ~ん…あら?そっちの可愛い男の子はどちら様?」

「今日から一緒に行動する…「僕はフリージアです。

 よろしくお願いしま~す」」

「フリージア君ね、私はフィール、よろしくね」

「あたしはククルフよ~気軽にククルフおねえさんって呼んでね~」

「は~い、フィールさん、ククルフおねえさんよろしくお願いしま~す」


 …ククルフさんのおネエ的な話し方に動揺を一切見せないフリージアは中々すごいと思う…。


「自己紹介も終わったし~そろそろ出発しようよ~」

「…それはいいが…どこに行くんだ?

 この前は山に行ったし…他に何かあるのか?」

「ふっふっふ~実は見つけちゃったんだな~」


 そう言ってシャイニーが腕を組んでわざとらしくほほえみ、マップを表示させる。


「昨日、掲示板で見たんだけど、この辺りに洞窟があって~そこがダンジョンになってるみたいなんだ~」

「ダンジョン…掲示板にあったってことは攻略されてお宝とか残って無いんじゃ…」

「ふっふっふ~それがあるんだな~これが~」

「???どういうことだ?」

「それは、俺から説明しよう」

「ゴリラゴリラキリンさんが?」


 …そう言えば、ここに来たときククルフさん達と話してたな…。


「ああ、実はそのダンジョンは3日目に見つかったんだが、1層1層がやけに広く、さらに迷路系のダンジョンで、1日経てば構造が変化するしで、全く攻略が進まないんだ。

 さらに、そこは魔物が宝箱から出てくるから、"鑑定"や"看破"持ちのプレイヤーが居ないと危なくてな…」

「…でも、それなら時間は掛かりますが攻略はできるんじゃ…」

「確かにできなくはないが、今は他にもやることがあって、攻略するプレイヤーが少ないんだ…」

「他にやること?」

「ああ、海の異変調査や食料確保とかな…」

「なるほど、それは大事ですからね…」

「そこで、私達みたいな暇な班が攻略しに行くんだよ!」


 そう言って妹が元気よく言う。


「へ~面白そ~」

「まあ、俺は良いけど…他の人は?」

「それについては問題ない、さっき了承を貰った。

 そう言うことだから、頼んだぞ」

「分かりました」


 俺が了承するとゴリラゴリラキリンさんが短く感謝して、タイチョーに報告してくる、と去っていった。


「…えーっと、じゃあ、行きましょうか」

「「は~い」」

「ふふ、フリージア君とシャイニーちゃんは元気ね」


 全くもってその通りだと心のなかで激しく同意しながら、ダンジョンのある中央付近にある森に歩き始めた………。

ちょっとしたアンケート


この小説で使われているクラン名について

戦闘系クラン"コロナ"って変えた方がいいでしょうか?

できれば感想に賛否を書いてください。

なお、その他、私や小説について聞きたいことがあれば個人情報とスリーサイズ以外は答えます。


ちなみに感想が書かれると次回の投稿が早くなります。早くなります。(大事な事なので2回書きました。コブラは3回)



いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ