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Modest freedom  作者: ハズカシダリア
イベント編
65/146

65

ネタバラシ回です。

 防衛班が揃ってすぐ掲示板を見ていたプレイヤー達が騒ぎ始めた。


「パッカーさん!」

「結果は!?」

「成功です、気持ちいいぐらいに通り抜けて行ったとの書き込みが!」

「よし!」


 喜んでいるのもつかの間…。

 ドドドドドドドドドドドドドドド………。

 "マラソンズダイナソー"の足音が近づいて来て、しばらくすると目視できるようになる…。


「全員灯りは持ったか!」

「「「「「「「おう!」」」」」」」

「通り道に障害物無いです!」

「来るぞ!」

「「「「Gaaaaa!!!」」」」ドドドド…

「こっちだ!こっち!」


 そう言って俺も誘導に参加する。

 "マラソンズダイナソー"の声を注意して聞くと


「「「「「たいれーーーつ!!!」」」」」

「「「「「「「うおーー!!」」」」」」」


 先頭を走っている者が指示すると声をあげてキレイな隊列を作り拠点の中に突っ込んでくる。

 どこかの神社での祭りのようにぎゅうぎゅうではあるが、1分ほどすると拠点を通り抜け無事に終わった。


≪特殊クエスト:マラソンは朝からをクリアしました≫

≪報酬:イベント中のみ魔物の言葉が少しだけ理解できる≫

≪MVP報酬:エアベルの加護を獲得しました≫


「ええ…クエストだったのか…」

「まあ、こんなクエストはイベントでしか見ないけどな!」

「そうなんですか?」

「ああ!」

「ああ!じゃないだろ!お前も会議で驚いていたろうが!」

「はっはっは!そうだったな!」

「会議?」

「ああ…そうだったね、まあ、掲示板上での話し合いだけどね」

「へ~」

「参加は自由だ!初心者でも大歓迎だぞ!!」

「あっはい」

「とりあえず終わったことだし…全員、通常業務に戻ってください!」

「「「「「「おう!!」」」」」」


 その後、何も起こらず朝日を迎えて俺の防衛時間も終わり、待っていたグリルさんに呼ばれた……。

 ・

 ・

 ・

 調理場では、今日の早朝に作った料理がまだ残っていて、食べれていないプレイヤーが食べている。

 その隣には料理班が作ったパンもあり、俺もと……。


「ベ~ン君?」

「!」


 呼ばれた方にゆっくり振り向くとコックスさんが仁王立ちしていた……顔は笑っているが雰囲気が怒っている…。

 周りにいるプレイヤーも料理を取ったらすぐに立ち去っていく。


「ちょ~っと、お姉さんに事情を話してくれないかな~?」

「ひぃ!?」

「こらこら、あまり脅さないように、落ち着いてコックス」

「私は落ち着いているわよ?エイター?」

「十分怒っているって…ごめんねベン君」

「…い…いえ…ももも問題無いです、はい」


 とりあえず、コックスさんの方に近づいて行くが、近づくにつれて怒気が強くなっていく。


「話ってやっぱり…この料理ですよね?」

「ええ、誰と一緒に作ったの?」

「……信じてくれますか?」

「話してみないことには信じることもできないわ、話なさい」

「分かりました…一緒に作ったのは料理を司る神のシェフ様です…」

「……?」

「ことの顛末は……」


 俺は起きてからの今までの行動を全て伝えた。

 しかし、話を聞いていたコックスさん達は更に混乱してしまった……。


「…食材を貰ったのは分かったわ…」

「でもベン君も大きくでたね…まさか神…しかも…」

「ああ……料理を司る神を喚んだって……」

「嘘じゃないですよ!」

「ええ、でもこれは…」

「納得できるようで、突拍子もないことね」

「…どうしたら信じてくれますか?」


 そう言うと話を聞いていた料理班の"フライ"さんが口を開いた…。


「そうだな…ベン」

「何ですか?フライさん」

「今からその神を喚び出せるか?」

「え~と……少し待っててください…ヴェルスさん」

「話は分かりました、ベン様のためならシェフ様もすぐにでも…」

「分かりました…"降臨"'シェフ'様!」


 "降臨"を使ってシェフ様を喚ぶと、目の前が一瞬光って、シェフ様が現れた…。


「喚んだかね?ベン君」

「はい、こちらは…」

「え…あ…ええ!?」

「おや?君は私の祝福を持っているプレイヤーだね」

「せ…神殿にあった石像と同じ…!?」

「他にも加護を持っているプレイヤーばかりだね…で、なんのようかなベン君」

「はい、それが……」


 シェフ様に事情を話すと、シェフ様はニッコリ笑って……。


「なるほどね、まあ、神と一緒に作ったって聞いても信じられないだろうね」

「そうですよね、やっぱり…」

「まあ、ベン君の言っていることは本当だから、君たちもあまりベン君を困らせないようにしてね」

「「「「「「「は、はい!」」」」」」」


 シェフ様が注意するとコックスさん達が返事をする……少しだけ震えているように見えたのは気のせいだろうか?


「シェフ様、コックスさん達は悪くないですよ、それより本当に今日はありがとうございました」

「ベン君がそう言うなら…用事はこれだけかな?」

「はい、急に喚び出してすみません…」

「いいよ、いいよ、謝らないでくれ、私が来たいから来たんだ、そうじゃなかったら大抵の神はちゃんとした儀式をしない限り来ないさ」

「そうなんですか…」

「そうだよ、じゃあこれで」


 そう言うとシェフ様は一瞬にして目の前から消えていった……。

 …何故か分からないがここにいたら厄介事に巻き込まれる気がしたので、とりあえずシャルニーに砂浜で集合しようと手紙を送って、すぐさまテントに戻りユーマとシーナ、出していたオゾレスクさんとミーミルを連れて砂浜に向かった………。

ちなみに神殿関係者でも神々の名前を知っているのが極一部で、大抵は"○○を司る神"と呼ばれていて名前を知るためには"言語"スキルで"神代言語"を覚えないといけません。


特殊クエストの内容

島のどこかにある書物からヒントを得て

"マラソンズダイナソー"が島の

決められたコースを走ることでクリアできる

ちなみに話せる魔物は知能がある魔物だけです。


今回出てきたプレイヤー紹介


・フライ(男性)

黒髪のエルフ

生産系クラン"クレアーレ"の参謀の1人

武器は魔導書(イベントで入手)

防具はレッサードラグーンの素材で作ったローブ

リアルでも頭が回り有名な大学に入っている


作者:残念だったな!(ク○ムの復帰技)

???:なん…だと…。

作者:私は読者・ブクマ・評価・感想・誤字報告・メッセージに感謝している限り無敵だ!

???:!?

作者:喰らえ"いつもありがとうございます!!"

???:なにぃぃぃぃ!!!


以上、茶番劇でした…。

本当にいつも読んでいただきありがとうございます。

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