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Modest freedom  作者: ハズカシダリア
イベント編
59/146

59

合流と拠点回です。

 合流地点に戻るとすでに他の班の人達が待っていた…。

 とりあえず、食材班のリーダーに報告しよう。


「コックスさん、ただいま戻りました」

「よし…これで後は2班と6班が戻ってないね」


 そう言い終わると、横から小さいヒューム…ではなく小人のエイターさんが続けて言う…。


「と言ってもその2班とも連絡が来ていてもう少しで着くっぽいッス」

「報告ありがとうエイター、食材は拠点予定地まで持っていてくれ」

「分かりました」


 とりあえず他の班の人達がそこら辺で休んでいたり情報交換したりしている……俺の班員もククルフさんは他のプレイヤーと情報交換に行き、フィールさんは他のプレイヤーの治療に行って、リリーとシャルニーは他の女性プレイヤーと話している……。

 …マズイ……あまり他のプレイヤーと接触が少ないせいで親しい人がいない……時間もあるしミーミルのご褒美を作っておこう…まだ時間はあるから…。


「ミーミル~リンごいるか?」

「きゅ~きゅ~♪」

「じゃあ、食べやすくするからな~」

「きゅ~♪♪」すりすり


 よっぽど嬉しいのか俺の身体に自分の身体を当ててもふもふしてくる…。

 少し撫でて、カバンからリンごを取り出して包丁で皮を剥き食べやすい大きさにカットして皿に置いた…。


「ミーミル、今日はありがとな、食べてくれ」

「きゅ!」


 ミーミルが一生懸命リンごを食べている……。

 途中でミーミルが1カット分けてくれた…優しいな~ミーミル…と思いながら一緒に食べた…。

 食べ終わるとちょうど2班と6班が戻ってきたのでコックスさんを先頭にぞろぞろと皆が移動し始めたので片付けて、班員を確認して着いていく………。

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 森の中をしばらく進むとかなり開けた場所に出た…拠点班と探索班、他の船のプレイヤーを救助しに行った人達もそこに居て、いくつかのテントがすでに張られていて、調理場も作っていた。


「…お!コックス!食材は見つかったか?」

「ああ!この人数でも2・3日は大丈夫だ」

「それは良かった…すまないが食材をこっちに運んでくれ」

「了解…皆、食材を置いたらなるべく他のプレイヤーから離れていない場所でテントを張ってくれ」


 コックスさんがそう言った後、建築班のリーダーのテキーラさんが食材の保管場所に案内した…。

 食材の保管場所はまだ建築材料が少ないせいか小さい高床式倉庫擬きで、天井もまだ建築中だった…それでもそこそこ広く6班分の食材が入っても少しだけ余裕があった……。


「じゃあ、テントを張るか…」

「りょうか~い」

「分かりました」

「外回りは戦闘の得意な人が建てるから、俺は内側に張るけど、2人は?」

「私達は拠点防衛班に割り振られたので外側ですね」

「何かあったら、手紙か直接呼んでね~」

「了解、じゃあここで」

「はい!」


 シャルニー達と別れて俺は中央の焚き火の方向に向かった…。

 ユーマとシーナを呼ぶにもオゾレスクさんの見た目は魔物だからとりあえずテントの中で呼ぼう…。

 内側に行くとちょうど良く中央の焚き火近くが空いていたのでそこにテントを張った。


「よし、これで良いだろう…さて中に入って呼ぶか…」


 テントの中に入るとユーマ達が来ても問題ない広さだ。

 とりあえず、オゾレスクさんを呼んで連れてきてもらうとしよう…。


「オゾレスクさん、お願いします」

 シュンッ「うむ中々良いテントじゃな…では呼んで来る前にテントに"保護"と"防音"、中が覗けんように"隠蔽"をかけておこう」


 そう言ってオゾレスクさんは魔法を使った。

 "防音"を使った途端、外の音が小さくなった。


「ありがとうございます、オゾレスクさん」

「うむ…では呼んで来よう」シュンッ


 オゾレスクさんの姿が一瞬にして消えて、1分くらいでユーマとシーナを連れて帰って来た。


 シュンッ「呼んで来たぞベン」

「「お兄ちゃーん!」」


 現れて俺の姿を見るなりユーマ達が飛びついてきた…。


「おっと、よしよし…」

「きゅ~♪♪」

「ミーミルちゃん!」


 シーナがミーミルの声に気づいて抱きついた。

 しばらくテントの中で過ごしていると入り口がノックされた…時間を見るとちょうど夜ごはんの時間だった。


「お兄ちゃ~ん、ごはんの準備を手伝って~」

「了解、オゾレスクさんユーマ達を頼みます」

「カッカッカ、儂が居らんでも神様から護衛を呼んでもらっておろう」

「一応ですよ、一応…では留守番をお願いしますね」

「「いってらっしゃい!」」

「行ってくるね」


 そう言ってテントの外に出て、調理班の居る調理場に向かった……。

 ・

 ・

 ・

 調理班は"料理"スキルを持っている8人が受け持っていてほとんどが第1陣の人でスキル熟練度もかなり高く、夜ごはんを作っている途中でこの先覚えるスペルについても教えてもらった。


「へ~、そうなんですね」

「ああ、そうだ!ベン君はクランに興味はあるかい?」

「あ~…いや、今は興味無いですね…」

「なるほど…まあ、生産系を中心に活動するなら俺の所属しているクランの"クレアーレ"に加入も考えておいてくれ」

「そうですね…分かりました」

「とりあえず料理が終わったらフレンド登録して、気が変わったら連絡をくれ」

「了解です」


 そう言った話をしながら料理が完成したと同時に……。


≪料理の熟練度が上がりました≫

≪スペル:温度調整を覚えました≫


 スペル:温度調整

 料理の温度を調整できる技

 30℃~80℃まで調整が可能

 調整には火がいるので注意


 熟練度が上がって、便利なスペルも覚えられた。

 ちなみに今日のごはんは島に居たビックボアのステーキとビックボアの骨から出汁をとったスープで両方とも完成度はB+だった…。

 やっぱり、"料理"の熟練度が高いと少しだけ完成度が上がるようだ……。

 ユーマとシーナの事を話すと驚かれはしたものの快く迎え入れてくれて、ユーマとシーナの分もくれた……良かった~。

 ・

 ・

 ・

 夜ごはんを食べ終わると防衛班のローテーションを決めて(俺は最後の3番目を貰って)とりあえずテントに入って寝袋に入って眠りに着く……。

 明日はとりあえず食材を探しつつ島を探索しよう……戦闘はシャルニー達だけでも事足りるがタロースも出しておこう………。

とりあえず、1日目が終わりました。

次回は探索回です。


今回出てきたプレイヤー紹介


・コックス(女性)

黒髪のヒュームで第1陣で一番"料理"の熟練度が高い、たまに男性と間違えられる。

生産クラン"クレアーレ"に所属している。

武器は、大きなナイフとフォーク(ネタ武器)

防具は、割烹着だが、初心者防具より強い。

MFで料理が上達したおかげでリアルでも上手くなった


・エイター(女性)

オレンジ色の髪の小人でコックスとは幼馴染。

"裁縫"スキルは持っているが、斥候としての方が有名である。

生産クラン"クレアーレ"に所属している。

武器は、魔鉄鋼の短剣

防具は、自分で作った服(割烹着の作成者)

おしゃれが好きでリアルでもデザイナーである


・拠点班のリーダー"クラック"(男性)

全身が鎧で首のある"デュラハン"

第1陣で唯一の魔物アバターであり戦闘面では5本の指に入るほどの猛者

戦闘イベントでベスト4に入っている

胡瓜の塩漬けと沢庵、イチゴケーキが好き


・ベンと話していた人"サーモン"(男性)

ハゲ。

生産クラン"クレアーレ"に所属している。

一応第1陣であり"料理"スキルを持っていてコックスの次に熟練度が高い…がコックスの方が目立っていて自分の陰が薄いことに気づいている。

しかし、一部界隈では好評されていることに気づいていない…。

リアルではパティシエでありハゲている。

クラックは店の常連である。


忘れていたこと(49話より)


称号:神様の祝福

(ベンには見えていません)

住民好感度:大

説明:主神の祝福。

主神のお気に入りである

と同時に世界から祝福されている


称号:ウノスの祝福

完成度ランクUP:小

説明:技術を司る神の祝福。

技術神のお気に入りである


ステータス

スキル欄

料理↑


スペル

温度調整


長くなりましたが最後に読者・ブクマ・評価・感想・誤字報告・メッセージに感謝!!ありがとナス!!!

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― 新着の感想 ―
[一言]  ちなみに今日のごはんは島に居たビックボアのステーキとビックボアの骨から出汁をとったスープで両方とも完成度は+Bだった…。 +B?  B+じゃないのかな? 
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