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Modest freedom  作者: ハズカシダリア
イベント編
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56

イベント開始前(後編)回です。

 しばらく暗かった景色が明るくなり、潮の香りと人の声が聞こえて目の前には…人、獣人、人そして大きな帆がある船が見えた……。


「結構人が多いな…まあ、サーバーを3つにしか分けてないからか…」


 しかし…こう人が多いと美希達を探すのも大変だな…そうだ!手紙を出して集合しようっと……。

 そう思ってフレンド欄を開こうとしたら、美希から手紙が来た…集合場所が書いており、読んだ後とりあえずマップを見ながらその方向へ歩いていく……。

 ・

 ・

 ・

 集合場所に着くと人が先ほどよりは少なく感じた…ええっと…確かここらへ…


「あ!ベン兄ちゃ~ん!こっちこっち!!」

「ん?」


 呼ばれた方向を見るとCMで見たエルフがいた…

 たぶんあれが美希か…いや、こっちではシャイニーだったな…。

 とりあえず呼ばれた方向に向かう…。


「悪い…遅れたか?」

「兄ちゃんまだ始まってないから大丈夫だよ~」

「そうか…ならよかった、そっちのエルフは…リリーか?」

「そうですよ、ベンさん…とりあえずフレンド登録しましょう」

「ああ…なんか言葉がカタコトじゃないな」

「そうなんですか?自分では良く分からないです」

「兄ちゃん、ゲームの中までカタコトになるのはそういうロールプレイだよ~」

「なるほどな…これで大丈夫かな?」

「そうですね、大丈夫ですよ」

「それにしても、船が4隻あるけどランダムかな?」

「そうじゃないかな~」

「船に乗るのは初めてなので少しだけ楽しみです」

「そうだな…まあ、沈没しなければいいけど…」

「兄ちゃん…それフラグだよ…」

「………」

「そう言えば、りょ…リュウザン兄さんは?」

「一応同じサーバーだよ~」

「そうなのか…どこかで会えるといいな」


 そんなことを話していると目の前にインターフェースが開いた。

 インターフェースには人が写っていた…。


『どうも~皆さんGMのフランドで~す』

『カイロだ!!』

『今回は船を選んでもらって島に行くよ~』

『船酔いに注意だぞ!!』

『とりあえず、1~4番を選んでもらうよ~』

『1隻、先着50名だ!!』

『仲の良い人達とはこの時点でパーティーを組んでおくと良いよ~』

『別れて乗っても良いぞ!!』

『じゃあ、サバイバル頑張ってね~~』

『健闘を祈る!!!』

「……」

「兄ちゃん、とりあえず、パーティー作って~」

「え?…ああ…分かった……これでいいか?」

「ありがと~じゃあ、兄ちゃんどこの船に乗る~?」

「ベンさんありがとうございます…そう言えば4と言う数字は日本では不吉な数字ですよね」

「そ、そうだな…てか何で俺が…」

「早くしないと選べなくなるよ~」

「う…そう言われても…」

「Oh、もう1番と2番が埋まりました…」

「…4番でいいか?」

「さんせ~い」

「分かりました!」


 なんかいつの間にかリーダー的なことを押し付けられた…2人の方が強いのにな…リリーの方は剣を2本持っていて防具の方も軽装にしては凄そうな感じがした……俺ってかなり場違いだろ…。

 一瞬にして視界が変わり、足下が少しだけ揺れている…どうやらもう船に乗ったようだ…。

 船はそこそこ広く50人以上入れそうだが…船のことはよく分からないからそういうものなのだろう…たぶん。


「だいぶ人が多いね~」

「他の船にも人が一杯です」

「おお…中々いい景色だな」

『もう3隻埋まったから他の人は残った船に送るね~』


 そう言ってGMのフランドさんが手を叩くと20人程度のプレイヤーが突然現れた…。


『では!!』

『『イベント開始!』』


 GM達の合図で船が少しだけ揺れて陸から離れていく…。

 …俺も船は初めてだから少しだけ楽しい…。

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

「あきた~!」

「そうですね…同じ景色ばかりです」

「島はまだ見えないな…」


 日がもう少しで真上に来ようとしているのに陸が見えない…。

 …ちょっとそこら辺を散策するか…。


「そこら辺歩いてくる」

「いってらっしゃ~い」

「私達はここで待ってますね…」

「ああ、すぐに戻るよ」


 別れて船を散策するが変わった所は無く、人もそこら辺でだらけていたり、パーティーで会話したりしている…。

 2階に上がってみると1階より景色が広く見えた。

 …ん?他の船の様子が少しだけ見えるが…何であれ?

 ちょうどいい所に双眼鏡が合ったから見てみると……サメが空を舞っていた……は?


「どうしたんだ?」

「え?」


 急に男性プレイヤーに声を掛けられて双眼鏡から目を離して振り替える…。


「いや、突然双眼鏡を持ったので」

「いや…う~ん…とりあえずこれであっちの船を見てください」

「?分かりました」


 双眼鏡を渡されたプレイヤーがきょとんとした顔をしながら双眼鏡で向こうの船を見ると……


「しゃ…」

「?」

「シャークネードだ!!!!!」

「「「「「な…なんだって!!!!」」」」」

「!?」

他の船ではタイタ○ックやダイオウイカが暴れていたりしています。

さて…主人公達の船の運命はいったい……。


読者・ブクマ・評価・感想・誤字報告・メッセージに感謝しながら次回もサービスゥサービスゥ!

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