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家具を見る回です。
しばらくすると視界が明るくなり天井が見えた。
昨日は備え付けのベッドに皆で寝ていたから少しだけ狭く、俺が動くとユーマとシーナを起こしてしまった…。
まだ不安なのか寝るときも俺の体にしがみついていて、どう動いても起こしてしまう……。
「…おはようベン兄ちゃん」
「…ぉ…おはようベン兄ちゃん」
「おはよう、ユーマ、シーナ…今日は家の家具を見に行こうか」
「「うん!」」
たぶん明日の朝方にイベントが始まるから今日中に予約した方が良いだろうからな…。
とりあえず、昨日買ってきた余りの食材で軽い朝食-野菜炒め-作って一緒に食べた……。
朝から少しだけがっつりしたものだが意外と食欲があったのかすぐに無くなった……。
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「「「ごちそうさまでした!」」」
「じゃあ後片付けするから待っててくれ」
「ベン兄ちゃん、僕もする!」
「私も!!」
「ん~…分かった、じゃあ二人とも皿を拭いてくれるかな?」
「「は~い」」
まあ、台所は少し高いので椅子を持ってきてその上に立ってやっている…少しだけ危なっかしいけれど一生懸命手伝ってくれて早めに終わった。
「2人ともありがとうな」
「役に立った?」
「ああ、じゃあ少し休んで行こうか」
「「はい!」」
"生活魔法"の"水生成"を使ってコップに注いで、3人で小休憩を挟んだ後に外に出た……。
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家具の購入するために家具屋に行こうとしたけど、どこにあるか分からなかったから途中で巡回している兵士に場所を聞くとどうやら生産ギルド方面にあるそうだ、とりあえず生産ギルドに行くか………。
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生産ギルド近くに行って探していると看板に"家具屋"と書かれている店があった…。
とりあえず入って中を覗いてみると家具が置いてあるが数が少ない……。
中を観察していたら店員さんが近づいてきた。
「いらっしゃいませ、家具の注文でしょうか?」
「はい、とりあえず家を買ったので」
「分かりました、ではこちらのカタログをどうぞ」
「あっはい、ありがとうございます」
「サイズは店内にある家具を参照ください」
「分かりました」
「ではごゆっくりどうぞ」
そう言って店員さんはさがっていった…。
カタログを見ると目次に寝具・机・椅子などの種類別にページがあって、渡されたカタログもそこそこ分厚く軽く500ページはある…。
…とりあえず今は全部屋分…つまり5部屋分の寝具・机・椅子とリビング用に新しい机・椅子を用意したらいいか…いや、ミーミル用のベットも用意しておこう…。
必要なものを考えてカタログをめくって、そこそこ良さそうな家具を探す………。
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途中でユーマとシーナ、そしてミーミルに意見を聞きながら先ほど考えていたものに追加で食器棚・クローゼット・本棚・照明器具・暖房器具・冷蔵庫を注文した。
ちなみに暖房器具と冷蔵庫は魔道具で3ヵ月に1回魔核を交換する必要があり魔核自体は中サイズで良いので問題は無いが魔道具だから金額が高く全て合わせて白金貨1枚と大金貨3枚もした…良かった…ダンジョンで取ってきたお金はまだ余裕がある……でも余り不必要なものは買わないようにしよう…。
「では、20日後には全てできます」
「なるほど…ベットを早めに作ってもらうことはできますか?」
「少々お待ち下さい……」
そう言って店員さんが奥に行って3分後には戻ってきた。
「できますが、追加で1つにつき金貨5枚料金が発生します」
「なるほど……なら大きいベッドを1つと普通サイズのベッドを2つお願いします」
そう言って金貨15枚出して店員さんに渡す。
さすがに今のベッドで3人も一緒は狭いし、いつかはユーマとシーナの不安も無くなって自分たちの部屋で寝れるだろうし、その3つを早めに作ってもらおう……。
「それでは早めにできるものは10日でできます」
「分かりました、では今日から12日後に取りに来ます」
「かしこまりました、またのご注文をお待ちしています」
"家具屋"を出て、そういえば行ってなかった"冒険者ギルド"に顔を出しに行くとしよう………。
前回、とうとう私の無知を(いつもながら)晒してしまいましたが、初めから書いているとおりこの小説はいつも誤字報告や感想を送って下さる読者の皆様の知恵や力、勇気、応援、批評のお陰でギャグを挟みながらできています。
実際、小説家を本職としている人なら自身で添削し、パロディなど無くとも面白い小説を作って稼いでいるので、正直言って(文字なのに)、私の9割妄想1割その他のような小説を読んで下さる皆様に足を向けられなくて地面に顔が埋まる勢いです。
まあ、そんなこんなで作者であるハズカシダリアはポケ○ン○盾などの宣伝を割り込みつつ(何処にもない)、私のやる気とやる気とやる気で書いています。
私はいつも読者・ブクマ・評価・感想・誤字報告・メッセージに感謝していることを……忘れ…ないで…くだ…さ…い……。
あ、あと投稿が少しずつ遅れていますがやる気は墜ちてないんで気にせず、他の小説の合間に見てくだしあ~……。