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Modest freedom  作者: ハズカシダリア
イベント編
51/146

51

リアルその2回です。

 家に帰ると母さんが朝ごはんの準備をしていたので、とりあえず美希にシャワーの順番を譲ってリビングでゆったりしていると亮兄さんが降りてきた…。


「おはよう亮兄さん」

「ああ…おはよう大輝」

「眠そうだね」

「う~ん…MFやってる間は寝ているはずなんだけど、何かね…ふぁ~…」

「あ~、何となく分かる」

「そういえば、今日もランニング?」

「うん、今日は昨日言った通り美希と一緒に行ったよ~」

「なるほどね…ということは美希は今風呂か」

「そうだね」


 そんなことを話していると美希がリビングに入ってきた…。


「兄ちゃ~ん空いたよ~、あ、亮兄さんおはよ~」

「おはよう美希」

「じゃあ、風呂入ってきまーす」

 ・

 ・

 ・

 風呂から出て普段着に着替えると朝ごはんができていた…。

 今日の朝ごはんは玉子焼きとハム、そしてご飯だった…いつもながら母さんの料理は美味しいなぁ…。


「ん~、美味し~い」

「フフ、みんな喜んでくれて嬉しいわ~♪」


 そんなこんなで家族団らんの時間が過ぎ、母さんは仕事に行った……。


「そういえば、今日の昼からMFの公式生放送があるってホームページに書いてたよ~」

「へー、じゃあ見るかぁ」

「そうだね~」

「それまでは、とりあえず勉強とかしておくか…」

「そうだね~…」

「フフ、少しぐらいは見てあげるから」

「やった~!」


 とりあえず勉強道具を取りに部屋に行ってリビングに戻り兄妹で勉強会をした……。

 ・

 ・

 ・

「わ~…終わった~」

「俺もちょうど終了っと」

「もうそろそろ昼ごはんの準備ができるから片付けておいてね」

「「は~い」」


 勉強道具を片付けてテーブルの上を拭いておく。

 今日の昼ごはんは焼きそばのみだが、亮兄さんが作るとボリュームがまるで屋台の鉄板で焼いた量になるし、味も少しだけ大味になる。

 …まあ、美味しいから良いけどね…。

 そんなことを考えていると美希がテレビをつけていた。

 テレビ画面には'部長'と書かれた名札をつけた30代の男性が写っていた…。


『皆さんこんにちは、MFの開発部の部長だよ~、今回の放送ではメンテナンス内容と第3陣歓迎イベントの情報をお伝えするよ~』

「…何か思っていたよりフランクな人だなぁ」

「まあ、前のイベントでもGMとして動いていたしね~」

「そうだね、結構見た目と違ってフランクだよね」

『その前に今日はゲストが来ています、どうぞ!』

『皆さんこんにちは、MFを開発した会社の社長です、今日は部長君と一緒に情報を伝えます、よろしく!』

「!?」

「うわ~、意外と社長もフランク~」

「フランクというよりはフットワークが軽いね」


 社長さんは部長さんよりも少し若いように見えるが'社長'と書かれた名札を胸に着けている。


『では、まず今回のメンテナンスで何が変わるかを説明しますね~』

『皆さんわくわくですよね、私もですよ~』

『これを今までの3日間をリアル1日から、イベントのように6日間をリアル1日になります』

『おお!それは凄い!』

『ですが…』

『?ですが?』

『予定していた5日間を6日間に変えてイベント期間も10日間から12日間になりました~』

『な、なんだってー』デデーン


 ここぞとばかりにSEが出る…。

 でもイベント期間が伸びるのは楽しみだな…。


『まあ、午前から正午までに3日間、午後の1時から午後午後の8時までに3日間、午後の10時から次の日の午前9時までに6日間になります』

『もちろん、基本は朝ごはんと夜ごはんの休憩の時間もあるからしっかりとごはんも食べないと大事な場面で強制ログアウトになるから注意するように』

『学生はもちろん、廃人の方もしっかりごはんを食べるようにね』

『そうだぞ~』

『では、次にイベント情報です』

『わ~』パチパチ

『ありがとうございます…今回のイベントはズバリ!サバイバルです!』

『サバイバルする場所には船で行くけど人数が多いからサーバーを3つに分けてやるからもちろん…』

『はい、サーバー毎にランキングをつけて上位5名にはプレゼントがあります!』

『部門が5つに分かれていて…戦闘部門・生産部門・シナリオ部門・珍行動部門・名行動部門の部門に分かれています』

『後半の部門は名前通りで我々の審査によるものだからどんなプレイヤーでもチャンスはありますよ!』

『ちなみに今回のイベントも何回倒れてもステータスが一時的に下がるだけど…』

『もちろんPKには少しだけきつ~いお仕置きがあるから平和にサバイバルしてね』


 平和にサバイバルって………。


『という事で今回の情報は以上ですが…』

『この後MFの新CMがあるから暇なら見てね~』

『それでは…どうぞ!』


 その後のCMは広い平野にヒュームが最初はウルズと1対3で戦っていて途中で弓矢の援護をするエルフの女が加わりウルズを倒した。

 次のシーンでは森の中で先ほどの2人がゴブリンの群れに囲まれていたが大剣を持った鱗を纏った(たぶんドラゴンニュートという種族かな?)男が加わって群れを倒していった。

 次のシーンでは火山を先ほどのメンバーにさらに様々な種族(およそ20人)が登って頂上に出ると巨大なドラゴンが空から現れ、ドラゴンの火炎を開戦の合図に魔法や戦士の怒号が響いた。


「凄いな…ってどうしたんだ2人とも?」

「あ…いや…えへへ」

「フフ」

「?」

「最初の方に出てきたエルフとドラゴンニュート居たでしょ?」

「ああ…もしかして」

「うん、あれ私のアバターと亮兄さんのアバターなんだよ~」

「そうなのか~」

「そろそろ、戦闘が終わるよ」


 そう言われてテレビに目を向けると最初に出てきたヒュームが持っていた剣を天に掲げると光が集中してドラゴンに向かって剣を振りかざした…。


「はぇ~凄いな最後の大技」

「あれが僕のクランのリーダーだね」

「凄いよね~」

「ああ…あれ?まだ映像が…!?」


 テレビ画面には何故か俺と神様の談話シーンが流れており、俺自身は顔が見えないように配慮してもらっているけど…うわぁ……。


「どうしたんだ?大輝」

「あ、いや…俺も写ってる……」

「え…」


 映像は進んでナレーションで…


『この星には人々と神々が住んでいる…』

『そこには無限の可能性が生まれている…』

『我々は君たちの来訪を待っている…』


 と続いた…CMとしては少し長いが良いCMだと思うが…まじかぁ……。

 CMが終わると部長さんと社長さんが写った。


『という事で新CMはボリュームが多いですね』

『いや~先ほどのドラゴンとの戦闘は凄いですね!』

『そうですね~私も見ていて興奮しましたよ』

『それにしても最後の映像は?』

『フフ、それは…』

『それは?』

『秘密です』

『あららら』ドテーン

『まあ、MFの住民に神々について聞いてみると良いかも知れませんね』

『そうですね、では皆さん今日の20時からメンテナンスが明けますが節度を守ってゲームをしましょう』

『ちなみにゲーム時間は朝から始まりますがイベント後から1日6日間になります』

『さらにちょうど明日になると同時に船着き場に転移しますのでダンジョンなど時間のかかる所には行かないようね』

『夜ごはんをしっかり食べてからゲームをしましょう』

『では皆さん、ここまでのご視聴ありがとうございました』

『ではまたどこかで会いましょう』

『部長と』

『社長でした~またね~』


 最後までフランクな人だなぁ…。

 それにしても20時からか…まだ時間もあるしもう少しゆっくりするか………。

*時間についてはとりあえず目をつぶってくださいなにもしませんが、やる気を上げてイベント編を頑張って書きます…。


*読者の寛大さが上がった!


*ちなみに、CMで主人公たちが写っていた件ですが、一応このゲームの利用規約に書いてあることでしっかりヘルプにも書いてあります。

皆も規約は読んでおいて損は無いよ。

(作者はたまにしか読みません)


*作者は読者・ブクマ・評価・感想・誤字報告・メッセージに感謝した。


*作者はやる気と決意で満たされた。

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― 新着の感想 ―
[一言] ( ̄□ ̄;)!!野菜がないっ リアルの方にも野菜がないっ←食事
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