5
ギルド登録回
ギルドに入ると、酒場が手前にあり奥のカウンターには、何人かが並んでおり、種族が色々といた。
「こっちだ、ベン」
「あ、ああ」
呼ばれた方向には、ヒュームの女性が受け付けていた。
「ようこそ冒険者ギルドへ、冒険者登録ですか?」
「はい、お願いします」
「では、このカードにお触れください」
差し出されたカードは、金属製で手のひらサイズだった。触れてみると、名前と種族の他にクラスが浮かび上がった。
冒険者ギルドカード
レベル:1
名前:ベン
種族:ヒューム
職業:冒険者
クラス:F
「はい、登録完了しました。ギルドの規則は、2階の資料室に書いております、分からないことがありましたら資料室の職員にお聞きください、他にご質問はありますか?」
「あ、えーっと、ないです」
「かしこまりました、クエストはクエストボードから選んで下さい」
そういうと、指を指しその方向を見ると、そこそこ人だかりがあった。
「よし、登録し終わったな、こっちもクエスト完了の報告が終わったところだ、これからどうする?なにも用がねぇなら宿を案内してやるよ」
「ああ、腹も減ってきたから頼むよ」
「じゃあ、まず俺が泊まっている宿に行くか」
そう言って、出口に向かった、ついていこう。
―5分後―
「ここだ、先にチェックインするか、まだ部屋が空いているはずだ」
「そうしよう」
宿の名前は"猫の宿"となんともシンプルだ。
入ると、昼だからかそこそこ人がいて、黒毛の猫の獣人の店員がいた。
「いらっしゃいにゃ。にゃ?ルーガスじゃにゃいか後ろのヒュームは、なんにゃ?」
「おお、ニーナまだ部屋空いてるか?客をつれてきたぞ」
「あっ、どうもヒュームのベンです」
「にゃにゃ、これはどうも、猫人のニーナにゃ部屋は空いてるにゃ、1泊銅貨5枚にゃ」
「はい、とりあえず2泊分お願いします」
そう言って、大銅貨1枚出す。
「さてと、昼はここで食べようぜ」
「ああ、そうしよう」
「了解にゃ、空いている席に、適当に座るにゃ、ちなみに、料金は銅貨4枚にゃ」
ニーナは奥に行ったので、ルーガスと一緒に空いているところに座った。結構人は多く、繁盛していることがわかる、これは料理が楽しみだ。
―5分後―
「お待たせにゃ、ごゆっくりにゃ」
出てきた料理は、パンと焼き肉だが何の肉だろう?ウサギかな?
「おお、今日はラビーの肉か、さっさと食おうぜ」
「ああ、いただきます」
お、かなり美味しいな、少しパンが固いかな。
―15分後―
「ふー、食った食った、でこれからどうするんだ?」
「ごちそうさまっと、う~ん、とりあえずギルドに戻って、今日は資料でも読もうかな?」
「そうか、俺は午後は特に用事がねぇから、ギルドに行って、飲んでるから用事があったら呼んでくれ」
「わかった、用事があったら呼ぶよ」
そう言って、銅貨4枚払って宿を後にして冒険者ギルドに向かう。
―冒険者ギルドの資料室―
資料室に入るとエルフの男性が本を読んでいた、とりあえず資料室の注意事項について聞こう。
「あのー…「資料室では、飲食禁止です。なお、資料を汚す、破損させる等の迷惑行為は、原則として大銀貨5枚払っていただきます、何かメモをとりたい場合は、こちらで確認します」アッハイ」
なんで、わかったのだろうか?
「資料室をはじめてご利用の方だと思いましたので説明させていただきました、ご質問はありますか?」
「あ、いえ、ないです…」
「そうですか、では、ごゆっくり」
そういうとまた、読んでいた本に目を通していた。俺もさっさと、資料を読もうかな。
―20分後―
よし、とりあえず"ギルド規約"と"周辺の魔物について"と"魔術と魔法の違いと用法"の3冊読もうかな。幸い職員さん以外は、誰もいないしな。
料理は日替わりです。ちなみに、私はウサギを食べたことはないです。次回は本の内容を書きます。
ステータスに変化ないので記載しません。
追記:ギルドカードにレベルと職業を追加しました。