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帰って来た回です
長い間、目の前が真っ暗だったが1分もしないうちに視界がはっきりした…。
どうやらあのダンジョンから出たときの山の頂上だった…。
「うむ…、ここなら誰にも驚かれずこちらにこれるのぉ」
「そうですね…とりあえずこの子達を護るためにも」
いきなり景色が変わったからか2人とも俺から離れない…まあ、そうなるよね。
とりあえず、ウノの町に戻るか………。
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やっと町の門が見えてきた。
ん?あれは…確か…。
俺達は門に駆け寄った…。
「ベルガさ~ん!」
「ん?おお!ベン君!帰って来たか」
「はい、先ほど」
「そうか、おや?その子達は?」
「この子達はあちらで少し縁があって連れてきたんです、そうだ!相談したいことがあるんですよ」
「?私に出来ることがあれば相談にのろう」
「はい、それで相談のことですが……」
ユーマ達の事を護るために拠点が欲しい事を話した…。
「ふむ…ならば…ヘス副兵長!」
「はい!……何でしょうかベルガ兵長!」
「すまないがベン君を商人ギルドに案内してくるから留守を頼めるか?」
「は!」
「ありがとう、ではベン君案内しよう」
「はい、ありがとうございます」
そして、ベルガさんに案内されてウノの町に入った……。
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案内された場所は北の門から南下して中央の色々な店が密集した所にある大きな建物で看板には"商人ギルド支部"と書かれている。
「ここは、商人ギルドの支部だが他にも領主の土地の仲介役をしているのさ、さあ入ろう」
「分かりました」
ベルガさんに促されて"商人ギルド支部"に入った。
中には様々な種族が居て、内装もシンプルだった。
ベルガさんが受付に向かったので俺達も着いていく…。
「ベルガ様、今日はどんなご用でしょうか」
「ああ、こちらのベン君が拠点を欲しがっているんだ」
「どうも」
「そうでしたか…それではこちらに」
「あっはい、分かりました」
「私も最後までついていこう」
「ありがとうございます、ベルガさん」
受付の人に案内されて"商談室"と書かれた看板の掛かった小部屋に入った…。
「私はハーマと申します」
「あ、俺はプレイヤーのベンです」
「それでは、ベン様拠点の大きさの希望はありますか?」
「そうですね……とりあえずこの子達と一緒に住めて治安が良くて小さい庭のある場所ですかね…」
「分かりました少々お待ち下さい…」
そう言われてハーマさんが部屋を出て少しすると少し分厚いファイルを持ってきた。
机の上に置いていくらかページをめくると…。
「こちらの物件はどうでしょうか?」
その資料を見ると確かにさっきの条件通りであるが…。
「これって……」
「はい、こちらの物件は5年ほど前に建てられた家となっております」
「中々良いじゃないか、ここなら兵士の訓練所が近くにあるから異変があってもすぐに駆けつけられる」
「そうですね、一応自分の目で見たいんですが…」
「分かりました、ご案内致します」
ハーマさんに促されてその物件に向かう………。
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ハーマさんに連れてこられた家は他にも家が建っているがどの家よりも1回り大きい……。
ガチャ「それでは、こちらにどうぞ」
「あっはい」
ハーマさんが鍵を開けて中に入っていくので俺達もついていく。
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中はそこそこ広くできていて、調理場もあり2階には部屋が4つある、風呂場は無いものの後で"生産ギルド"に頼めば増設をしてくれるそうだ。
「良い家ですね」
「そうだね、ここにするかい?」
「そうしたいんですが、家具ってどこで購入すれば?」
「足りない家具があれば"生産ギルド"に受注もしくは、家具屋での購入ですね」
「分かりました、ではこの家にします」
「ありがとうございます、それではギルドへ戻りましょう」
「はい」
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「それでは、先ほどの物件ですが、大金貨45枚です」
「結構しますね……はいこれで…」
実は家を買うから既にオゾレクスさんに大金貨50枚ほど出してもらっていたのだ…。
「ええ、やはり土地がいいですから…はい、大金貨45枚一括で頂きました、こちらは先ほどの物件の鍵と権利書です」
「ありがとうございます、ハーマさん」
「いえ、またのご利用をお待ちしてます」
俺達は"商人ギルド支部"を後にしてとりあえず家にまた向かった……。
少々準備回が続きます。
大体3回分を予定しています。
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