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今日の締め括りとリアル回です。
長いので割りました。
カナク訓練長とパム大司教、セスにこの事を黙ってもらい、神殿を出る。
…結局、今日は観光どころじゃなくなってしまった。
セスと一緒にマリーナ家に戻った。
「ただいま帰りました」
「おお、ベン君お帰り、おや?ルベリルは?」
「それがですね…」
今日の出来事を屋敷に入りながら話す。
もちろん、神殿での出来事を省いて。
しかし、話してみると半日だったとは思えないほど濃厚なものだったな…。
「まあ、今日は楽しかったです」
「それはよかった、この王都は中々広いからすべて探索するなんて、私もできていないからね」
「そうなんですね、まあ、とりあえずこちらでは2~3日ほど厄介になります」
「ははは、いくらでも泊まりたまえ、むしろ使われていない部屋の方が多い屋敷だ、使われる方が良いだろう」
「では、お世話になります」
そう言って部屋に戻った。
ミーミルはベッドの上で眠っており、オゾレクスさんは本を読んでいたが、俺が入ると2人とも気がついた。
「きゅ~♪」ぴょんぴょんどさっ
「おお、戻ったか」
「はい、とても良い都市ですね」
「カッカッカ、それは良かった、それでいつ戻るかのぉ」
「あ、それについてですが防具を注文したので2日ほどはこちらで厄介になります」
「カッカッカ、そうじゃな、今の主の防具では儂も心許ないからのぉ」
「ええ、そうしましょう」
その後今日の出来事を包み隠さず話したが神殿の話をしようとしたときにドアがノックされた。
「ベン君今いい?」
「?ルベリルさんですか?いいですよ?」
ガチャ「ありがとう、突然で悪いんだけど少し聞きたいことがあるんだけど」
「?何ですか?」
「ベン君、神器って持ってる?」
「?これのことですか?」
そう言って"神器:始まりの短剣"を喚び出した。
すると、やっぱりとルベリルさんが呟き
「ちなみに、その短剣についてなにか聞いた?」
「ええ、今日神殿に行ってそのときに…」
言葉を言い切る前にルベリルさんが椅子に倒れるように座り机に顔を伏せた。
どうしたんだろうか…?
「ルベリルよ、どうしたのじゃ?」
「それについては、本人に聞いて…私は疲れたわ…」
「?まあ、先ほどの話の続きを話しますね…」
気にせずに話を続けていくと、オゾレクスさんは驚きながら笑っていた。
「カッカッカ、まあ、ベンには神の加護か何かあるとは思っておったが、なるほどのぉ」
「う~ん、やっぱりいまいちすごいっていう実感が湧か無いんですよね」
「まあ、事が大きすぎるからのぉ…」
「そうなんですよねぇ…」
「はぁ~、ベン君、いい?君がやったことは国どころか、世界中を君のものにしたような事なんだよ」
「ええ…いくらなんでも盛りすぎじゃ…」
「あのね、今の今まで私たちは主神は居るのは知っていたけど名前が解らなかったのよ、名前が解らないと信仰の力も弱まるの、ここまではいい?」
「まあ…はい」
「それが急に名前を思い出す事ができたから、たぶんヒソップ聖教国に行ったらベン君の事を神以上の存在として祭り上げられるわよ」
「ええ……」
「まあ、聖教国は国民の全員が主神の事を長年信仰しようと試行錯誤していたからそうなってしまうけれど、それでも2ヵ月後の"主神復活祭"で全国民に広まってしまって、世界中の人々、いや知能のある魔物すらベン君の事を祭り上げられるわよ」
「何故魔物まで!?」
「それは、魔物の神…まあ、一部では邪神とか言われてるけど、その神も主神が生み出した神だからよ、それに一応、一部の魔物は国を持っていて様々な国に交流をもってるわ」
「へー、そうなんですか、勉強になります」
「まったく、そんな人物がお爺様の恩人で私の屋敷に居るからこっちは王様に押し付けられたわ…」
「なんか…すみません…」
「それにベン君、あなた魔導ゴーレムも持ってるでしょう?見せてくれない?」
「良いですけど、ここでは床が突き抜けてしまうので庭をお借りしても?」
「ええ、良いけれど…そんなに大きいの?」
「はい、大きいですよ」
そう言って、庭に移動する。
ミーミルとオゾレクスさんもついてきた。
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庭はかなり広い場所を選んだ。
ここなら、十分だろう…。
"召喚士の本"を取り出した。
「ここまで広くなくても良いんじゃない?」
「まあ、一応…では出しますね、タロース出てきてくれ」
シュンッ、ドスン「オヨビデスカ、マスター」
やっぱり何度見ても大きいなタロースは…
改めて観察してもやはり5mはでかくないか?
「タロース、何でもないが少しぐらいは外の空気を吸っておけ」
「カシコマリマシタ」
「どうですって、どうしました?ルベリルさん?」
「……」
「うむ…、何度見ても大きいのぉ、タロースは」
「ですよね…」
「…は!いやいや!大きすぎよ!」
「え?」
「お爺様の研究資料を何度か見たけど、これほど大きいなんて書いてなかったわ!」
「む?そうじゃったかのぉ…」
「だって資料には2~3mほどで作ったって書いてたわよ!」
「うむ…、と言うことは…」
「何です?オゾレクスさん?」
「どうやら、坑道のダンジョン化でのタロースのボス化によってコアが成長したと同時に身体をコアに無理矢理大きく改変されたのじゃろう、その証拠にタロースの種族の欄にはユニーク科が追加されとる」
「へー、ダンジョンボスって全てユニーク科なんですね」
「いや、それはない、ユニーク科のボスは大抵出てこんし、出てきてしまえば苦戦は必然じゃ」
「ええ…じゃあもしかして…」
「うむ…、あのダンジョンのボスもグレードが下がって、せいぜいゴーレムの強化程度であろう」
「そうなんですね…そう言えばルベリルさん」
「何?」
「タロースをそろそろ閉まってもいいですか?」
「ええ良いわよ、見せてくれてありがとうね」
「いえ、大丈夫です、タロース戻ってくれ」
「カシコマリマシタ」シュンッ
「便利ねその本」
「まあ、装備できないんですけどね」
タロースを閉まって、俺たちも屋敷に戻った。
ほどなくして、夕食の時間が来て、メイドさんに呼ばれて食堂に向かい、ルベリルさんたちと食事をした。
ちなみに、今日の料理はリブロス(四つ足の恐竜で雑食の魔物)のステーキだった。歯ごたえのある肉だった…。ミーミルも美味しそうにかぶりついて一生懸命食べていたから少しずつ切って食べさせた。ミーミルは満足そうに食べたが食後のリンごの方が美味しかったらしい…。
その後は部屋に戻って、ふかふかのベッドでミーミルと一緒に眠った…。
≪Modest freedomを終了しますか?≫
≪はい/いいえ≫
「はいっと、良いベッドだったなぁ」
寝心地が抜群でリアルでも欲しいくらいだ。
さてと、起きて着替えた後、一応リビングに行ったが、案の定誰もいなかった。
「行ってきます…」
静かに外に出て、身体をほぐし神社まで走る。
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この前より少しだけ早いからか、誰にも会わずに神社の麓に着いた。
しかし、神社の階段を上ると誰かがいた…。
「…?誰だろう…」
どうやら、女の子のようだ…年は俺と同じくらいかな?
そんな事を考えていると女の子が振り返って俺に驚く。
「あレ、アナタ、だれデスカ?」
「え?ああ、俺は大輝…佐藤大輝です」
「oh、ソウデスカ、ワタシはアレクシス…
高月・アレクシス・百合デース、リリーとお呼びくださーい」
「OK~、リリー、えーっとリリーは何故ここに?」
「リリーは来月からココの高校にカヨウことになりました、モシカシテ…タイキもソウデスカ?」
「まあ、俺も春休みが終われば高校入学だね、もしかしたら同じ高校かもね」
「oh!それはgoodね、私ハ、ココの近くのえーっと…」
「岩蓮花高校かな?」
「ソウデース!と言うことは…」
「俺も同じ高校だねよろしくリリー」
「イエース、me too!」
握手しようとしたら、ハグされた…恐るべし外国人…。
その後、色々話すとリリーは、どうやらMFの2陣プレイヤーで攻略クラン"頂"と言うプレイヤークランの一員らしい。
「ソウデス!タイキも入らないですか?」
「う~ん、俺はそう言う攻略はあまりしないから兄妹に任せてるし」
「ソウデスカ…」
明らかにリリーは残念そうにしている…。
「…あ!そうだ!」
「どうしたですか?」
「今度MF内でイベントあるし、その時にでも遊ぼうよ」
「oh!good idea!」
「そう言うことで、俺のプレイヤーネームはベンでヒューム、リリーは?」
「ワタシは、プレイヤーネームはそのままリリーでエルフデース」
そんな事を話していると日が昇ってきた。
「oh、もうこんな時間デース、それじゃまた、ここで会いまショウ!」
「ああ、俺も帰るとしよう」
一緒に階段を下りて帰り道は途中で違ったからそこで別れた。
そろそろ、みんなも起きてきているだろう…。
ちなみに、学校の名前は、案の定花です。
花言葉は勤勉とのことです。
ちなみに、リリーも花の名前です
リリーの容姿は、
銀髪の長髪で、いかにも女優やモデルのような顔にそこそこ身長も高いです。
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メイビー励みです。




