25
激闘?のダンジョン後半戦回です
長いのが出来ました。
中に入ると、小さな空間に出た、木の机と木の椅子があり、椅子には骸骨が座っていた…。
どうやら、ここで息絶えたようd…。
「ん?なんじゃ?誰じゃ?…なんじゃヒュームか…」
「ふぁ!?」「きゅ!?」
「む?儂がどうした?…ああ、そうか、ワイトじゃったわい、それはすまんのぉ…」
「え、あっはい、大丈夫…です、えーっと、とりあえず自己紹介しますね」
「ほぉ、なかなか肝が据わっておるな」
「あ、いえ、驚いてはいますが、敵ではなさそうですし…」
「まあ、そうじゃな、別に戦う理由が無いからのぉ」
「えーっと、では、改めまして、俺は冒険者のベン、こっちのラビーはミーミルです」
「きゅ~!」
「カッカッカッ、ベンにミーミルか、儂はオゾレスク・マリーナ、生前はヒュームで魔法使いをしておったが、今ではダンジョンに住み着くワイトじゃよ」
「へー、ダンジョンで死ぬとワイトになるんですか?」
「いや、ダンジョンに呑み込まれる、じゃが、儂は禁忌の魔法でワイトに変わったんじゃよ」
「そうなんですか、ん?あれ?そう言えば、魔術ギルドのギルドマスター長の家名って…」
「む?なんじゃ?ギルドマスター長は儂のことじゃが?」
「え?でも、今のギルドマスター長の名前はルベリルって方でしたよ」
「おお!ルベリルか!そうか、そのルベリルは儂の孫じゃ」
「そうなんですか!?でもなんでここに、あなたが?」
「いや、何、ちょうど魔導ゴーレムができたからここに来て居ったのじゃが…」
「?なんです?」
「いや~、魔導ゴーレムが誤作動で人を襲ってしまっての、いや~あの時は危なかったわい、カッカッカ」
骸骨が笑うと、本当にカタカタ揺れるのか…。
「いや、笑い事じゃないですよ、俺も今さっき襲われましたが、強くないですかアレ」
「そりゃそうじゃな、なんせあれは、魔法に強いミスリルで、核が大きく、空気中から魔力を集めて動きおる。ダンジョン化したせいで空気中の魔力は尽きることがないため、アレはずっと動き続けるぞ」
「それじゃあ、今の僕じゃ倒せませんよ、どうすればいいんですか?」
「そうじゃな…、コアさえどうにかできれば止まるやもしれん…」
う~ん、コアか…どう考えても打撃戦じゃ無理があるし、コアだけ分離できればなぁ…ん?
「どうした?何かいい案が思いついたのか?」
「え、あっはい、オゾレスクさんってすごい魔法使いなんですよね?」
「そうじゃ、これでも世界一の魔法使いと言われたものじゃ…、懐かしいのぉ」
「懐かしんでいるところ悪いんですが、空間魔法って使えます?」
「そりゃ使えるわい、なんせ空間魔法は儂の先天性の魔法じゃ」
「そうなんですか、ならあのゴーレムからコアを取り出せば…」
「そうじゃ!それじゃ!よしそうと決まれば行くぞ!ついてこいベンにミーミルよ!」
そう言うとオゾレスクさんは出口へ向かった、俺たちもついていこう。
・
・
・
オゾレスクさんについていき、また魔導ゴーレムと対峙した。すると、オゾレスクさんからものすごい力を感じた。なんか、すごく禍々しいそう言えば、オゾレスクさんってワイトって言ってたな、ちょっと鑑定してみよう。
【魔を極めたワイト】
魔術・魔法を極め、禁忌すら使うワイト
ただのワイトやドラゴンより知と精が高い
しかし、それ以外はただのワイトと同じ
…………何て言うか……うん、なんとなく分かってはいた。そりゃそうだよ、だって魔術ギルドマスター長のお爺さんだもんな、そりゃユニーク化してるよな……はぁ。
そんな事を考えている間にオゾレスクさんが魔法を使った。
「ゆくぞ"引き寄せ"!」ドスーーンッ
「侵入…者………ハイ…ジョ……」
あっという間だった…、オゾレスクさんの近くには、およそ50cmの大きな魔核があり、その持ち主であった魔導ゴーレムは静かになっている。
HPバーも表示されていない、やったか?
「うむ、これはすごいものじゃ、確か最初は20cmのコアだったんじゃがな」
「そうなんですか?とりあえず調べますね、鑑定っ、!?」
【コア(極大)】
自然界ではドラゴンと同等の魔力を持ち
ダンジョンで放置されていたためここまで成長した
MP自然回復(極大)があり、MPが尽きることはない
更に、コアは生半可な攻撃では破壊できない。
「どうしたのじゃ?…ほぉ、これは…すごいのぉ」
「いや、これはまともに戦っていたらそれこそ、俺もワイトになっちゃいますよ」
「カッカッカ、その時はワイトの先輩として、ワイトのことを教えてやるわい」
「遠慮します、それより、これどうします?ゴーレムもボスだから倒さないと…」
「そうじゃな…、魔物と化しておるからのぉ」
「そうですよね…」
魔物か…、ん?そう言えば…。
「"従属化"」
≪ボス:魔導ゴーレムが従属化しました≫
≪名前をつけてください≫
「あ、できた…ええええええええ!!!???」
「なんじゃとおおおおおおおおおお!?」
「きゅ?」
嘘だろ、マジかよ、いや、仲間にできたら強いだろうなと思って、冗談半分でやったが、マジかよ、ボスを仲間にしちゃったよ。
「そうじゃ……そうじゃった、なるほどのぉ」
「?どうしたんですか?オゾレスクさん」
「思い出したわい、従属化は普通の魔物にしても、相手の抵抗力で拒否されるんじゃが、ゴーレムも魔導系の魔物じゃ、最初からコアを入れる前に従属化をすれば、起動する前じゃから、すんなり従属化できるのじゃ」
「へー、って、従属化の事知ってるなら何で暴走する前にしなかったんですか!」
「仕方ないじゃろ、儂じゃって慌てておったんじゃから、そんな事を思いついとったら、とっくの昔に、それこそ、ワイトになる前にやっとったわ!」
その後、2~3分ほど両者があーだこーだと言い合いになった。
・
・
・
「はぁ~、もうやめましょう、こんなことで言い合いしていても、無駄なことでした…」
「そうじゃな…、それよりベンよ、これからどうするんじゃ?」
「とりあえず、このゴーレムに名前をつけてあげないと、あ、それとそのコアもらっていいですか?」
「ふむ…、良いじゃろう、しかし条件付きでじゃ」
「なんですか?できる範囲でお願いしますよ」
「カッカッカ、何簡単なことじゃ、とりあえず名前をつけてやれ」
「あっはい、そうだな…よし、『タロース』にしよう」
≪魔導ゴーレムの『タロース』が仲間になりました≫
「ふむ、終わったようじゃな、ではコアをやろう」
「はい、ありがとうございます、それで条件ってなんですか?」
「儂も仲間にしてくれ」
「はい?」
「じゃから、仲間にしろといっておるんじゃ」
「……えーっと、理由を聞いても?」
「何、この姿で外に出れば、それこそまずいじゃろ?儂も久しぶりに孫に会いたいんじゃよ~いいじゃろ~」
≪魔を極めたワイトが仲間になりたそうにこちらを見ている≫
≪仲間にしますか?≫
≪はい/いいえ≫
そんなきれいな目…はないな、目じゃなく空洞だった。そんなことでいいのか…まあ、いいや、どうにでもなれ~…。
「分かりました、こちらこそよろしくお願いします」
≪魔を極めたワイトが仲間になりました≫
≪名前をつけてください≫
「おお、ありがたい、…なるほど、これが従属化か…これは面白いのぉ」
「あの~、楽しんでいるところ悪いんですが、名前は…」
「おお、そのまま『オゾレスク・マリーナ』で頼む」
「分かりました、そうしますね」
≪魔を極めたワイトの『オゾレスク・マリーナ』が仲間になりました≫
≪ユニーク化した魔物を3体所持しました≫
≪称号:ユニークな仲間を取得しました≫
称号:ユニークな仲間
仲間にした魔物が3体ユニーク魔物であること
効果:ユニーク魔物に対しての好感度UP(小)
なんか、増えすぎ…………。
いや~、仲間にしちゃいました。
でも、無双ものにならないようにしますね。
とりあえずステータスせです。はい…
ちなみに魔法防御=精です(イマサラタウン)
ステータス
レベル:50
名前:タロース
種族:魔導ゴーレム種 ユニーク科
職業:魔物(従属中)
基本能力値
HP:1000/1000
MP:コアによる
力:326
守:900
速:100(からだが重いので実際は10)
知:300(コアによって増える)
精:2000
運:0(ゴーレムだから)
スキル欄
光魔法
ユニークスキル欄
ゴーレム式防衛術 超咆哮 魔法禁止フィールド展開
ステータス
レベル:98
名前:オゾレスク・マリーナ
種族:ワイト種ユニーク科(元ヒューム)
職業:元魔術士ギルドマスター長 魔物(従属化)
基本能力値
HP:300
MP:78475/78457
力:73
守:61
速:98
知:53786
精:46871
運:38
スキル欄
基本属性魔法(全) 基本属性魔術(全) 付与魔術 杖 本 短剣術
レアスキル欄
複合属性魔術(全) 付与魔法 バリア(魔)
ユニークスキル欄
空間魔法 時間魔法 時空間魔法 複合属性魔法(全) 力操作 オーラ 禁忌魔法 創造魔法
称号
慌て者 魔の申し子 魔を極めたもの 魔を創りしもの 元ギルドマスター長 禁忌を犯したもの
ちなみに、空間魔法で逃げればよかったのではと言うツッコミをしたかには、IQ114514を差し上げます(いります?)