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準備回です
毎回短くてすみません。
「ふぅ…美味しかったー」
「今まで食べてきた中でも一番ってくらいには美味しいかった!」
「いや、一番でしょ、こっちの方の作った料理は何度か食べたけどプレイヤーが作ったのより美味しかったです」
「そりゃどうも」
「支払いは僕がしておくから先に出ておいても良いよー、僕もそろそろ迎えが来るし」
「迎えが来るしじゃないですよ、早く戻ってくださいよ」
「えっとそれじゃあお言葉に甘えて、先に失礼します」
「「ありがとうございました!」」
「はいはーい、ベン君もまたねー」
なんというかマイペースな人だがあれでこの国の王様で世界的英雄なんだよなぁ…公私を分けているのだろうけどあそこまではやらないようにしよう………公がこうない方が俺はありがたいけども。
「そう言えばお兄ちゃんこれから暇?」
「急にこっちに話題を振るなよ…まあ、観光だけだから暇だが?」
「それならさ、今から外に行ってみようよ!」
「外か……まあいいけどユーマ達を一旦泊まっている所に帰してからかな」
「じゃあ、私も一緒に「外に出るならここまでに使った消耗品を買わなきゃいけないから行くよ」ええー」
「あーじゃあ待ち合わせ場所はメールで」
「分かりました、ほら立って行くよ」
「だったら引きずらないでー…」
「お姉ちゃんたちばいばーい」
「ばいばーい」
……なんというかいい友達を持ったよなぁ…。
っと、城から少し離れてるし俺もさっさと行動しなきゃな。
というか他のプレイヤーと行動するのって何気に久々だよな。
「(剣と外套は本気を出すなよ?)」
『YES boss、いつもどーりー程々ってやつですよネ』
『諾、死なない程度に調整、善処』
「(頼むよ)じゃあ城に戻ろうか」
「うん!」「はーい!」
城まで来たが表にはプレイヤーが居て中に入れない人が多かったので裏に回って城に入る。
表からよりこっちの方が近いから帰りもこっちにするか……あ、
「!ベンさん、こんにちは!外から帰りですか?」
「こんにちはエッジさ、んんエッジ、そっちは鍛錬帰りか?」
「ええ、久々に師匠と珍しくテネルさんに鍛錬をつけてもらいました!そうだ、是非ベンさんと手合わせ願いたいのですがこれから時間はありますか?」
「あー、すみま、すまんがこれから他のプレイヤーと一緒に外に出る予定があるし、俺はエッジが思っているより剣の腕とか無いから遠慮したい」
「はは、なるほど分かりました、ですが実際見なければ期待通りか分かりませんし、後ろの方で戦いぶりを拝見しても宜しいでしょうか?もちろん同行するプレイヤーの方々にも許可を頂けるように聞きますので!」
「あー…まあ、それくらいなら、とりあえずユーマとシーナを部屋に帰してからですね。
それと他のプレイヤーには俺のことは「内緒ですよね」ええ、お願いします」
「もちろんですよ、エッジ・ド・ルーマンの名に誓って秘密を漏らしません!」
「えぇ……」
そこまでする気なかったけど、まあ、いいか……あ、
待てよ、後数日したら天臨祭があって“主要なキャラ”の顔見せがあって、エッジもその一人……まあ、もう断るのもあれだし、どうせ隠し通せれば御の字だ、マシューさんの時点で遅かれ早かれ……うん?
「え?エッジの師匠ってマシューさんでしたよね?」
「ええ、そうですよ?」
「マシューさんとさっき昼食を共にしたんですけど…」
「……ああ、なるほど、そう言えば言っていませんでした。
マシュー師匠は英雄としての師匠で鍛錬して頂いたのが自分の持つ宝剣の前任者のウルガディー・ウェブン師匠なんですよ」
「前任者?」
「はい、なんでもウェブン師匠が自身の老いを感じ、一番弟子である自分を宝剣の後継者としまして…ウェブン師匠も言っていましたが宝剣の使い手になれば宝剣に導かれて後継者を予め見繕うように神々から天啓が来るらしく、自分はまだ………あ、すみません足止めしちゃいましたね」
「いや、問題ないよ、とりあえず詳しい事はまた今度ゆっくり聞かせてくれ」
「ええ、自分ももう少し単的に話せるようにまとめておきます!」
「え、えっと、そこまでしなくても…」
「いえ、師匠…マシュー師匠からもプレイヤーであるベンさんにはあまり時間を取らないよう言われているので!」
「ええ……まあ、いいか」
そうこうしているうちに部屋に着いてユーマ達をオゾレスクさんに頼んでいると、丁度良く妹からメールが来たのでエッジさんが同行する事を書いて送り返す。
「それじゃあ、行きましょうか」
「ええ、よろしくお願いします」
他シリーズに熱が入ってこっちが疎かになってしまい申し訳ないです。
できるだけこっちにも熱を入れて上げますので次回もゆっくりお待ちください。