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Modest freedom  作者: ハズカシダリア
新要素とイベントと英雄達
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観光前編回です。

 城を出るのに少し時間を掛けたがようやく外へ出られた。

 最初に来た正面ではなく裏側から出てみたが正面でもよかったかなぁ。


「ふぅ…じゃあ最初は……どこ行こうか?」

「そうじゃな、キャメロン聖教国の観光名所といえば教会と城くらいじゃからな、すまんが儂は一旦戻るぞ?そろそろ体力の限界じゃ」

「え!?そういう事は早く言ってくださいよ!」

「カッカッカ、今度からはそうしようかのう」

「おじちゃんばいばい?」

「うむ、少し休ませてもらうぞ、ではな」


 本を取り出すとオゾレスクさんは目の前から消えて、目次にあるオゾレスク・マリーナの文字が白く表示され横には休憩中と書かれていた。


「…それじゃあ教会に行こうか」

「「はーい」!」

「……えっと…………あれか」


 目印になる大きな鐘を見つけて向かう。

 一応はぐれないように手を繋いでいるから両手は使えないけど、聖教国だし、早々危ない目に遭うなんてことは無いだろう。








 ユーマ達と歩幅を合わせていたからか少し想定より遅くなったがその分、大通りの店や出店を見ることができたから気にしないでおこう。

 それにしても…


「でっかいなぁ」

「おっきい!」

「きれい!」

「……あ、そうだユーマ、シーナ、教会の中では大きな声を出さないようにな?まあ、危険なことはないと思うが危なくなったら叫んでもいいけど」


 そう言い聞かせる……って言ってもユーマとシーナは賢いから雰囲気で分かりそうだよな……っと

 そんなこんなで中に入るが、どこの教会行っても思うのだけどこんなでかい扉って意味……いや巨人族とか居たら必要か……どうなんだろう。


 変な疑問を考えながらも中に入ると目に入ったのは中央に何かを作っている途中なのか幕で隠されているものと左右には等間隔に神像があり、現実でも見たことがないほどの礼拝者用の長椅子が50以上とある。


「ぉぉ……」


 圧倒されているのか声が少し漏れでてしまった。

 ステンドグラスは現実でも何度か見たことはあったがこんな大きく鮮やかなものは見た事がないし模様がカッコいい。


「ようこそいらして下さいました英雄様」

「え、あえっと……え?」


 ボケーっとしていると不意に正面から絶対お偉いさんと分かるような格好の恰幅のいいお爺さんが目の前にいた……その後ろの人は護衛なのだろうか真っ白な鎧をした人が着いている。


「失礼、私は六神教の教皇のロムネ・ルロイ・ネマイと申します、この度は主神再誕の御礼を申し上げたく出向いた次第です」

「え、あ、教皇、えっとお、私はベンですよろs…教皇……!?」

「はい、もっと早く御礼を伝えに行きたかったのですが、何分この地位でして、行っては迷惑がかかると皆から咎められましたが、ゼネラル二世より遣いが来て近いうちに此方に向かうだろうと聞いたので準備しておりました」

「マシューさんから…御礼と言われても、皆さんに言ってますが偶然が重なっただけですから、イマイチ偉業を成した気がしないんですよね…」

「ははは、謙遜なさる、誰もなし得なかった事を成したのですから…と、教会へは見学にいらしたのでしたね…案内したいのですが、何分この歳でして案内の者を出しますのでごゆっくり見学して下さい」

「は、はい、お体に気をつけて…」


 杖とかはついて無さそうだからただの体力の衰えってやつか……リアルでたまに見る元気な老人に近いけど、いきなり教皇が出てくるってサプライズが過ぎる…こっちの心臓が保たないよ……。


 …あれ?この騎士の方一緒に帰r


「失礼します、案内をします私、六神教聖騎士本部隊総副長カブリエと申します」


 目があった瞬間、鎧冑越しに籠った声だったが直ぐに男性の声だと分かる。

 騎士?いやどちらかと言えば軍人…いやどちらも、変わらない気がするが無駄のない動きとハキハキとした自己紹介をされる。


「本日は見学にいらしたとの事で総長が案内適任でありましたが、只今主神再誕の催事の指揮をしております故、私が案内致します」

「…あ、はいベンです、それと」

「ユーマです!」

「シ、シーナでs、す…」

「自己紹介できたな、偉いぞ…えっと今日は案内お願いします」

「英雄ベン様とその御子息御令嬢のユーマ殿とシーナ嬢ですね、よろしくお願いします」

「あ、違いますよ!?ユーマとシーナとの関係は身請け人というか、まあ、えっと家族、家族ですけど、そう言うのではなく、あとあまり自分の名前と英雄を一緒にするのは…その、控えていただいてえっとベン…ベンだけで大丈夫ですはい」

「そうでしたか、申し訳ございません、以後気をつけ、他の者にも急ぎ伝えます、少々お待ちの間、こちら教会内の地図をこちらで座られてご覧下さい」


 そう言って直ぐに近くに居た騎士数名に指示を出しに行った。

 それにしても地図……外から見たけど2階とかはあまりなく、殆どが礼拝堂になっているけど…これどう見ても俺みたいな部外者が入れなさそうな場所とか描いてるし何なら分かりやすいようにどこが何の部屋か書いてて『聖遺物保管所』とか絶対行ったらダメでしょ…行きたいけども……。

いつも訂正・感想・評価にいいね、あとブクマありがとうございます。

次回もゆっくりお待ちください!

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