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前置き回です
いつもより少ないよ
とりあえず、勉強を少しだけやったが、あまり身にならなかった。早くゲームがしたい…、依存症かな…気をつけよう。
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「おかえりなさいませ、ベン様」
「早速、Modest Freedomを始めますか?」
≪はい/いいえ≫
「はい、お願いします、エアリさん」
「かしこまりました、では、行ってらっしゃいませ」
目の前が暗転し、再び目の前が明るくなったと思ったら、ニーナが顔を覗いていた。
「あ!起きたにゃ!良かったにゃ!ベンが起きたにゃ」
「起きたにゃ!じゃないでしょ!まず、お客様に謝るのが先でしょ!ごめんさいね、ベン君、間違って試作品を食べさせちゃって、ほら、ニーナも謝るの!」
「うぅ…、ごめんにゃベン」
「まあ、本人も反省しているし、身体も何か軽いしね」
「う~ん、まあそう言うなら…、でも、お詫びとしてなにかできることないかな?」
「そうですねぇ…、あ!そうだ、生産ギルドってありますか?午後に行ってみたいと思いまして、案内してもらえませんか?」
「そんなの、朝飯前にゃ、そんな事でいいのかにゃ?」
「まあ、この町について全然知らなくて、迷子になりそうですし、これでいいんですよ」
「分かったわ、ならニーナは昼辺りは、休んでていいわよ」
「分かったにゃ!ベン昼にちゃんと来るにゃ」
「ああ分かったよ、朝ごはんまだありますか?」
「もちろんまだあるわよ、立ち上がれる?」
「はい、大丈夫です」
ステータスを見ると、超健康の状態になっていた。
[超健康]
健康を越えた状態
いつもの1.5倍元気である
眠りや衰弱などの一部の異常状態を防ぐ
元気100倍だ!
まあ、代償の割にあったものだ、午前中はクエストに勤しもう。ちなみに、今日の朝ごはんを持ってきたのは、大柄の熊の獣人の男性で、名前ジェファーと言い、この宿の料理を作っている方だった。昨日の件についても謝られたが、もう謝られたし、問題ない事を伝え、もしかしたら物好きなプレイヤーが食べに来るかもと、言うと、そうかと短く応えた。寡黙な人なんだな…、ミーミルの朝ごはんもくれた。
一応銅貨8枚出して、宿を出た。
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冒険者ギルドに向かったが、人が多かった、まあもう日も顔を出しきったからな、ミーミルを頭に置き、人混みに入ろうとしたが…
「ああ!ベンさんとミーミルちゃんだ~」
女性冒険者の誰かが声をあげると、ミーミルが連れてかれてしまった…、ミーミルは、我関せずと慌てず、流れに身を任せていた。
「ミーミル~、クエスト終わったら迎えに行くからなぁ~」
「きゅ!」
俺の声が聞こえたからか、しっかり返事を返した、仕方ない、今日は討伐依頼をこなすか…。
【コブリンを10体討伐してくれ】
内容:東の森にコブリンが増えてきたから討伐してください
報酬:大銅貨1枚(追加報酬:銅貨5枚)
依頼主:冒険者ギルド
【スライムを10体倒してくれ】
内容:魔力が東側で溜まっているため、スライムが増えて来ましたので、討伐をお願いします
報酬:銅貨15枚(追加報酬:銅貨5枚)
依頼主:冒険者ギルド
この2枚だけ受けた、両方ともPKのいる東側だから、気をつけて、慎重にやろう。
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東側の門には、プレイヤーらしき人たちが多いように感じた。あれは…PKKの人たちかな?
まあ、俺は俺で、気をつけ…
「そこのプレイヤー君、こっちの森は危険だ、そんな装備で、大丈夫か?」
「大丈夫だ!問題ない!気をつけて探索するよー」
「そうか!気をつけて探索するんだぞー」
親切なプレイヤーさんだな、さてと、行くか。
次回、主人公、戦闘開始
ステータスに変化ないですので、書きません